叱ってはダメ 2歳から始めるトイレトレーニング

トイレトレーニング後の
おねしょはいつまで続くの?

トイレトレーニングは順調に進んでいるけれど、夜のおねしょはまだ続いているというお子さんも多いのではないでしょうか。夜のトイレトレーニングはどうしたらいいの?夜だけおむつを履かせたほうがいいの?といった疑問にお答えします。

夜おねしょをしてしまうのはなぜ?

夜間に尿が出にくくなるのは、睡眠中に分泌される抗利尿ホルモンの作用によって尿の量が減るためです。また、自律神経の働きによって、昼間よりも夜間のほうがおしっこを膀胱(ぼうこう)にためられるようになります。この2つの働きで睡眠中はおしっこが出にくくなるのです。

しかし、赤ちゃんや小さな子どもの場合は、この抗利尿ホルモンと自律神経の機能がまだうまく働かないことがあります。そのため、昼のおむつはずしは終わっていても、夜だけはおねしょをしてしまう子どもは少なくありません。

抗利尿ホルモンと自律神経は、成長にともないしっかり機能するようになり、おねしょをする子どもは徐々に減っていきます。

おねしょは生活習慣によって改善できる場合も

抗利尿ホルモンや自律神経の働きが未発達であっても、少しずつおねしょの回数を減らしたいとお考えの場合は、ちょっとした生活習慣の改善でおねしょの回数を減らせるかもしれません。おねしょ対策の具体例をいくつか紹介します。

寝る前は水分を控えめに

寝る前に水分をたっぷり摂ってしまうと、その数時間後におしっこに行きたくなっても仕方ありません。極度に制限する必要はありませんが、おねしょをしてしまう子どもの場合は朝食の時に水分を多くとり、夕食の時はコップ1杯でガマンをして、おねしょの量が少なくなるか見てください。お風呂上がりのアイス・牛乳・フルーツはやめて、朝にしましょう。

早寝早起き、適度な運動

早寝早起きをして規則正しい生活を送ることや、昼間しっかりと運動をすることで、抗利尿ホルモンや自律神経がより働くようになります。

冬はあたたかくして眠る

寒いと抗利尿ホルモンの分泌が減って尿量が増えがちに。寒い季節は寝具をしっかりかけることはもちろん、お風呂で体を温めてからベッドに入り、寝る時には靴下をはかせてください。

叱るのはNG!おねしょを悪化させてしまうかも

前述したようにおねしょは体の機能の未発達さからくるもので、本人に非があるわけではありません。また、当の子ども自身も、おねしょをすることに少なからずショックを受けているはずです。叱ることは子どものストレスになり、おねしょをエスカレートさせてしまいかねません。あたたかい気持ちで受け入れてあげることもおねしょを減らす工夫のひとつです。

夜だけはおむつもOK?

毎朝のようにおねしょで汚れてしまったパジャマや寝具を洗うのはとても大変です。おねしょをするうちは、夜だけおむつをして寝ることは全く問題ありません。ただし、おむつはずれが済むとおむつを嫌がる子どももいます。そういった場合はおむつではなく、夜用のおねしょパッドを下着につけてあげるという方法もあります。おねしょパッドも嫌がる場合は、おねしょ用の防水シーツも市販されていますので活用してみてください。

こんな場合は念のため受診を

子どもが小さいうちはおねしょに関して神経質に考える必要はありませんが、目安として小学校に入学する頃になっても毎日のようにおねしょをしてしまう場合は、夜尿症かもしれません。
また、1年以上おねしょをしていなかったのに、小学生になってからまたおねしょをするようになったというケースもあります。これも夜尿症のひとつです。環境の変化や何かしらのストレスが原因で自律神経の働きが乱れることが原因です。
子どもの更なるストレスや自信喪失につながりかねないため、まずは小児科を受診することをおすすめします。適切な治療を受けることができ、早期改善につながります。

子どもにおねしょはつきものとはいえ、いつまで続くのかと悩んでしまうママやパパは多いものです。昼間のおむつを卒業した子どものための「おむつバイバイトレーニングパッド」や「ナイトキッズパッド」などを活用して上手に乗り切りましょう。