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尿モレの量はどれくらい?症状・シーン別 吸水・排尿ケア用品の選び方

記事公開:2024.7.24

ふとした拍子に、ちょっとモレてしまう尿モレ。多くの人が日常的に悩んでいて、吸水・排尿ケア用品もたくさん販売されています。ところが、いざ商品を選ぼうとしたときに悩んでしまうのが「吸水量」。そもそも尿モレって、どれくらいの量が出ているのでしょうか。

本記事では、一般的な排尿量や尿モレの種類、使用シーンに合わせた吸水・排尿ケア用品選びのポイントなどを解説。快適な生活をサポートする「ナチュラ」と「アテント」シリーズについてもご紹介します。

尿モレに量の定義はない

尿モレは、尿がちょっと少し出てしまうイメージ。失禁(おもらし)というと尿がたくさん出てしまうイメージがありますよね。ですが、実は尿モレに量の定義はありません。

医学的には、自分の意志とは関係なく尿がモレてしまう現象のことを尿失禁といいます。一般的に、軽い尿失禁(軽失禁)を尿モレと呼びますが、どれくらいの失禁量や症状が軽失禁にあてはまるのかという、明確な基準がないのです。

なお、国際禁制学会(International Continence Society)は、尿失禁の大まかな目安を下記のようにまとめています。

<尿失禁の大まかな目安>

・非常に軽い尿失禁:パンツだけがぬれる
・軽い尿失禁:通常はパンツだけぬれるが、アウターまで広がることがある
・中程度の尿失禁:通常、パンツからアウターまで広がる
・大量の尿失禁:通常、アウターを越えて、椅子、寝具、床に広がる

ですので、尿モレの目安量としては、「たまに服にまで染み出してしまうことがあるくらいの量」と考えていいでしょう。

正常な排尿量と排尿の仕組み

そもそも、1回の排尿量はどれくらいなのでしょうか?正常な排尿量と尿が作られる仕組み、尿意がどのように起こるのかについて解説します。

正常な排尿量は150~300mL

正常な排尿量は、1回の排尿で150~300mL、排尿頻度は1日5~7回、1日の総尿量は1~1.5L程度が一般的です。なお、1日の排尿量は、体調や飲水量によっても変化します。

加齢により1日の総尿量が変化することはありませんが、加齢とともに膀胱が委縮したり、膀胱の弾力性が衰えたりするため、1回の排尿量は減少し、1日の排尿頻度は増える傾向があります。また、心臓や腎臓機能の低下によって、1日の総尿量が増減することもあります。

腎臓で作られた尿が膀胱に溜まると尿意を感じる

尿に関わる主な臓器(泌尿器)としては、腎臓、尿管、膀胱、尿道があります。

腎臓は血液をろ過して、血液に含まれている老廃物や毒素、余分な水分を尿に変えて、尿管を通じて少しずつ膀胱に流し込んでいます。膀胱の容量は一般的に500mL程度ありますが、尿が150~200mL程溜まると膀胱内の圧力が高まり、その刺激が脳へと届いて尿意を感じ始めます(初発尿意)。


また、個人差はあるものの、膀胱内に尿が200~300mL溜まると、我慢できなくなるほど尿意が強くなります。やがて、脳が「排尿せよ」と指令を出すと、膀胱の筋肉(膀胱収縮筋)が縮むとともに、尿の出口である尿道を締める筋肉(尿道括約筋)がゆるんで、排尿されるのです。


ところが、何らかの理由で、脳が指令を出していないのに排尿されてしまうことがあります。これが尿モレです。

一般的な尿モレの種類

尿モレといっても、その原因や症状はさまざまです。ここでは、一般的な尿モレとされる「腹圧性尿失禁」「切迫性尿失禁」「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」「機能性尿失禁」について解説します。

腹圧性尿失禁

腹圧性尿失禁とは、おなかに力が入ったときに、膀胱が圧迫されて起こるタイプの尿モレです。重い荷物を持ち上げたときやジャンプをしたとき、せきやくしゃみをしたときなどに起こります。

これは、骨盤の底で臓器を下から支えている、骨盤底筋という筋肉のゆるみが原因。女性の尿モレの中で最も多いタイプとされています。

切迫性尿失禁

切迫性尿失禁とは、突然強い尿意が起こり、トイレまで我慢できずに出てしまうタイプの尿モレです。急にトイレに行きたくなるので、外出が不安になってしまう人もいます。多くの場合、膀胱が勝手に収縮する過活動膀胱によって起こります。

なお、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状を持つ、「混合性尿失禁」のケースもあります。

溢流性尿失禁

溢流性(いつりゅうせい)尿失禁とは、自分で尿を出したいのに出しきれず、膀胱に溜まった尿が少しずつモレ出てしまうタイプの尿モレです。

男性特有の前立腺肥大症という病気が原因で起こりやすいことから、男性に多い尿モレとされています。

機能性尿失禁

機能性尿失禁は、一般的な尿モレとは違い、尿をする機能自体に問題はないものの、認知症や足腰の運動機能の低下などが原因で起こる尿モレです。

認知症のためにトイレで排尿できない、歩行障害のためにトイレに間に合わないといったケースがあります。

吸水・排尿ケア用品の6つのタイプ

多くの尿失禁に悩む人をサポートするのが、吸水・排尿ケア用品です。女性の場合、パンティーライナーや生理用ナプキンで代用している方もいますが、おりもの・経血と尿は性質が異なるため、尿モレに対して十分な効果を得ることはできません。

なお、吸水・排尿ケア用品は、大きく「吸水ライナータイプ」「吸水ナプキンタイプ」「吸水パッドタイプ」「紙パンツタイプ」「紙テープタイプ」「紙おむつ併用パッド」の6種類に分けることができます。

吸水ライナータイプ

吸水ライナータイプは、少量の尿モレに対応できる吸水・排尿ケア用品です。小さくて薄く、装着時の違和感もほとんどありません。

吸水ナプキンタイプ

吸水ナプキンタイプは、生理用ナプキンとよく似た形状の吸水・排尿ケア用品です。万が一の尿モレをきちんとキャッチできるのが特長で、吸水後もさらさら感が持続する機能を備えた物が多くなっています。

吸水パッドタイプ

吸水パッドタイプは、下着につけて使用するパッドタイプの吸水・排尿ケア用品です。吸水ナプキンと比較して吸水力が高い上、抗菌・防臭効果を備えた物が多く、尿モレの後のニオイもケアできます。

紙パンツタイプ

紙パンツタイプは、下着感覚で着用できる吸水・排尿ケア用品です。吸水ライナータイプ、吸水ナプキンタイプ、吸水パッドタイプと比較して、吸水力が高いのが特長。旅行や長時間の外出時などにも、下着のようにはくことができる「うす型」の物から、就寝時の夜間排尿でも安心な「厚型」の物まで、さまざまなバリエーションがあります。

紙テープタイプ

紙テープタイプは、寝て過ごすことが多い方向けの紙おむつです。吸水力が非常に高く、着脱が簡単で、介護する方が交換しやすい設計となっています。

紙おむつ併用パッド

紙おむつ併用パッドは、紙パンツタイプ・紙テープタイプと一緒に使用する専用パッドです。紙パンツタイプ・紙テープタイプは単体でも使用できますが、それぞれに対応したパッドを一緒に使うと、さらに快適・経済的に過ごせます。

症状・目的別、吸水・排尿ケア用品を選ぶ際のポイント

吸水・排尿ケア用品は、ご自身や使用される方に合った適切な商品を選ぶことが重要です。ここでは、尿モレの量と使用シーンに応じた、吸水・排尿ケア用品選びのポイントをご紹介します。

尿モレの量から選ぶ

1回の尿モレの量に応じて、適切な吸水・排尿ケア用品を選ぶ方法があります。
なお、一般的に吸水量が多くなるほど、吸水・排尿ケア用品のサイズや厚みが大きくなる傾向があるもの。不安を覚えることのない吸水量と、違和感のない装着具合の吸水・排尿ケア用品を探してみてください。

下着がぬれる程度の尿モレ

1回の尿モレの量は下着がぬれる程度で、衣服にまで染み出してしまわないようなら、吸水ライナータイプがおすすめです。下着の汚れも気にならず、薄くて軽やかな装着感がポイント。いざというときのおまもり代わりにつけておけば安心です。

衣服までぬれる尿モレ

1回の尿モレの量が下着だけにとどまらず、ズボンやスカートなどの衣服までぬらしてしまうようなら、吸水ナプキンタイプで吸水量が少量~中量、30~85ccの物がおすすめ。ちょこっと出てしまったときにも素早く吸収して、ニオイもケアしてくれます。

1回分の尿が出てしまう尿モレ

1回の尿モレで、トイレ1回分の尿(150~300mL)が出てしまうようなら、吸水パッドタイプの中でも吸水量が多い物や、紙パンツタイプがおすすめ。吸水パッドタイプは普段の下着につけることができますし、紙パンツタイプは下着感覚で着用できます。

使用シーンから選ぶ

ご自身の使用シーンに応じて、適切な吸水・排尿ケア用品を選ぶ方法もあります。

尿モレが気になるのは、在宅時なのか外出時なのか、就寝時や旅行などのイベントで使用するのかといった使用場面ごとに、おすすめの吸水・排尿ケア用品をご紹介しましょう。

在宅時に使用する

在宅時の急な尿モレをケアして快適に過ごしたいという方には、吸水ライナータイプがおすすめ。普段の下着につけられて使用時の違和感も少ないですし、不意な尿モレのときの交換も簡単です。

外出時に使用する

外出中の尿モレが不安で備えておきたいなら、吸水ナプキンの中でも吸水量が多い物や、吸水パッドタイプで吸水量が少量~中量の物がおすすめ。普段の下着につけても動きやすくて目立たず、安心してお出掛けを楽しむことができます。

旅行など長時間トイレにいけないときに使用する

旅行中など、頻繁に交換ができないときの尿モレ対策なら、吸水パッドタイプの中でも吸水量が多い物、または紙パンツタイプがおすすめ。複数回の尿モレにも対応できる吸水量があれば、交換が難しいときでも長時間モレずに安心です。

就寝時に使用する

就寝時の尿モレが不安なら、夜用の紙パンツタイプがおすすめ。夜用の紙パンツタイプなら、寝姿勢でもモレの心配が少なく、朝まで安心して睡眠をとることができます。


監修者のご紹介

伊藤 友梨香先生
泌尿器科専門医。日本泌尿器科学会所属。大学病院の泌尿器科医局に所属し、一般泌尿器、不妊治療などの経験を積んだ後、療養透析を中心とした全身疾患を扱う療養型病院に勤務。雑誌・テレビなどのメディアでも活躍する。 


【商品紹介】尿モレの量・使用場面で選べる「ナチュラ」「アテント」シリーズ

不意な尿モレ対策には、尿モレの量や使用場面に合った吸水・排尿ケア用品を使用するのがポイントです。ここでは、エリエールの吸水・排尿ケア用品、「ナチュラ」「アテント」両シリーズの中から、尿モレ対策に適した商品の一部をご紹介します。

ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 5cc

「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 5cc」は、せき・くしゃみのときのわずかな尿モレといった、おまもりケアに適した吸水ライナータイプの吸水・排尿ケア用品。薄さ2mmのスリム吸収体でつけている感がなく、ニオイ分子を閉じ込める尿吸収ポリマーでニオイも安心です。

「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 5cc」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 5cc

ナチュラ さら肌さらり ちょこっと吸水ナプキン 20.5cm 30cc

「ナチュラ さら肌さらり ちょこっと吸水ナプキン 20.5cm 30cc」は、突然の強い尿意でトイレまで我慢できないタイプの尿モレや、アウターまでぬれてしまうような尿モレに適している、ナプキンタイプの吸水・排尿ケア用品です。ズレ・ヨレ防止機能付きで、体の動きに合わせて理想の形をキープ。アンモニア臭と汗臭をWで消臭してくれます。緑茶成分も配合。

「ナチュラ さら肌さらり ちょこっと吸水ナプキン 20.5cm 30cc」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり ちょこっと吸水ナプキン 20.5cm 30cc

ナチュラ 夜つけて朝あんしん 吸水パッド 29cm 130cc

「ナチュラ 夜つけて朝あんしん 吸水パッド 29cm 130cc」は、パッドタイプで吸水量が中~多めの商品です。朝起き抜けのトイレが間に合わないときや、長時間トイレに行けないときなどに安心。全面通気性バックシートでムレを軽減するほか、アンモニア臭と汗臭をWで消臭してくれます。緑茶成分も配合。

「ナチュラ 夜つけて朝あんしん 吸水パッド 29cm 130cc」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ 夜つけて朝あんしん 吸水パッド 29cm 130cc

アテント ふだんの下着に使えるパッド

「アテント ふだんの下着に使えるパッド」は、パッドタイプで吸水量が多めの商品です。安心感のある45cmのロングサイズで、5点ズレ止めテープにより、いつもの下着にしっかり固定できます。また、超立体ギャザーがモレを防いでくれます。

 

「アテント ふだんの下着に使えるパッド」については、下記のページをご覧ください。
アテント ふだんの下着に使えるパッド

アテント 超うすパンツ 下着爽快

「アテント 超うすパンツ 下着爽快」は、下着のようなはき心地の紙パンツタイプの商品です。<プレミアム伸び・ワザ素材>で目立たずフィットし、<ウエストすっきりカット>で、洋服の上からはみ出しにくいのが特長。普通の下着と同じような感覚で装着できます。
 

「アテント 超うすパンツ 下着爽快」については、下記のページをご覧ください。
アテント 超うすパンツ 下着爽快 シンプルホワイト M
アテント 超うすパンツ 下着爽快 シンプルホワイト L
アテント 超うすパンツ 下着爽快 エレガントピンクベージュ M
アテント 超うすパンツ 下着爽快 エレガントピンクベージュ L

吸水・排尿ケア用品の活用で日々を快適に!

尿モレは自分の意志と関係なく、不意に起こります。下着がぬれて不快なだけでなく、衣類が汚れて恥ずかしかったり、尿モレが心配で外出できなくなったりと、日常生活に影響を与えてしまうことも。そんな尿モレでお悩みの方をサポートするのが、吸水・排尿ケア用品です。

吸水・排尿ケア用品を選ぶときは、尿モレの量や使用場面に合わせるのがポイント。今回ご紹介した内容を参考に、自分に合った商品を探してみてください。吸水・排尿ケア用品を活用して、日々を快適に過ごしましょう!

よくあるご質問

一般的な尿モレの量はどれくらい?

尿モレに量の定義はありませんが、国際禁制学会では尿失禁の大まかな目安を下記のように定めています。

・非常に軽い尿失禁:パンツだけがぬれる
・軽い尿失禁:通常はパンツだけぬれるが、アウターまで広がることがある
・中程度の尿失禁:通常、パンツからアウターまで広がる
・大量の尿失禁:通常、アウターを越えて、椅子、寝具、床に広がる

一般的に軽い尿失禁(軽失禁)を尿モレと呼ぶことから、尿モレの目安量は「たまに服にまで染み出してしまうことがあるくらいの量」と考えていいでしょう。

吸水・排尿ケア用品の種類による違いは?

「吸水ライナータイプ」の吸水・排尿ケア用品は、少量の尿モレに対応しています。小さくて薄く、装着時の違和感もほとんどありません。

「吸水ナプキンタイプ」は、生理用ナプキンとよく似た形状の吸水・排尿ケア用品です。万が一の尿モレをきちんとキャッチでき、吸水後もさらさら感が持続する物が多くなっています。

「吸水パッドタイプ」は、下着につけて使用するパッドタイプの吸水・排尿ケア用品です。吸水ナプキンタイプよりも吸水力が高い上、抗菌・防臭効果を備えた物が多く、尿モレの後のニオイもケアできます。

「紙パンツタイプ」は、下着感覚で着用できる吸水・排尿ケア用品です。吸水力が非常に高く、旅行や長時間の外出時などに適した「うす型」の物から、就寝時も安心な「厚型」の物まで、さまざまなバリエーションがあります。

「紙テープタイプ」は、寝て過ごすことが多い方向けの紙おむつです。吸水力が非常に高く、着脱が簡単で、介護する方が交換しやすい設計となっています。

「紙おむつ併用パッド」は、紙パンツタイプ・紙テープタイプと一緒に使用する専用パッドです。それぞれに対応したパッドを一緒に使うことで、さらに快適・経済的に過ごせます。

吸水・排尿ケア用品はどうやって選んだらいい?

吸水・排尿ケア用品は、「尿モレの量」と「使用シーン」に応じて選ぶのがポイントです。
1回の尿モレの量が「下着がぬれる程度」「衣服までぬれる程度」「トイレ1回分程度」などによって、適切な吸水・排尿ケア用品は変わります。また、「在宅時」「外出時」「就寝時」「旅行中」といった、使用シーンによっても選択すべき吸水・排尿ケア用品は変わるでしょう。

画像提供/PIXTA

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