介護生活は、介護する方もされる方もみんな大変。
そんな大変な毎日の中でも 介護する方と、される方のそのひとらしさをいつまでも守っていくために、 アテントは心とカラダのいちばん近くで健やかさを見つめ、 たくさんの笑顔を支えていきたいと考えています。
アテントが運営する介護生活コミュニティ「けあのわ」では、 日々、奮闘しながら介護に取り組む 介護者の皆様の生のことばが書き込まれています。
自然になされる雑談でも、その内容は示唆に富んでいて、 気づかされることも多く、まるで宝箱のよう。
その一部をこちらで紹介します。
宝箱のような雑談を、ちょっと覗き見してみませんか。
このコンテンツは、アテント介護生活コミュニティ「けあのわ」(2022年5月サービス終了)内の掲示板に書き込まれた内容から、作成しています。
発言内容は、会員の個人のご意見であり、当社が推奨するものではありません。
現在介護中の方は、毎日の介護生活のなかで、ご自身で思いついたり、人から聞いて取り入れた『介護のワザ』をお持ちですか?
介護をしている方の「これは知っていて助かった!誰かに伝えたい!」という、あなたの介護のワザを教えてください!
認知症の母は入浴を嫌がります。
ただ「入ってね」とだけ言うと理由をつけ嫌がります。
そこで考えたのは入る入らないを選択するのではなく季節に応じて「寒くなってきたからシャワーじゃなくてお湯溜めようか?」や「今日は特に寒いから熱めにお湯ためとこうか?」という風に入る前提で違った事柄を選択してもらうようにしたら面倒くさがりながらもスムーズに入ってくれるようになりました。成功率9割です。
いつも入浴のたび嫌な雰囲気になることが多く疲れてしまっていたのでこの方法を見つけた時は本当に気が楽になりました。
特に認知症がある人の入浴拒否は多いと聞くので当てはまる方がいると幸いです。
福祉用具の活用です。
例えば、食事の時 不自由な手の動きをカバーしてくれるスプーンやお皿、湯のみ茶碗など良い商品がたくさんあって助かりました。
知っていて良かったと思う言葉…「介護を受ける人は介護者の鏡」という言葉を看護師さんからお聞きし、介護をする時は笑顔を心掛けるようになりました。
すると、身体が疲れている時も優しい気持ちで介護ができるような気がしました。
あまりおおっぴらに言えない裏技ですが寝たきりの介護者を抱えていると本当にいろいろと忙しく家の中の家事、食事作り、そして介護という大事、又お医者さんやヘルパーさんとのやりとりなど、つい自分のことが後回しになります。
そんな時看護師さんがアドバイスをくれました。
ヘルパーさんなどが帰ったらすかさず10分でもいいから横になってねと。
少しの合間でも自分に休養を取る事の大切さを。
いつもは無理でも出来るだけ実行しました。
母が突然倒れて、1年半の入院、1年の老人介護施設生活を経て帰ってきました。昼間は一人になる母が心配で、本人の了解を貰って、インターネットカメラを設置しました。
職場でも外出先でもスマホで動いている母の姿を見る事が出来て精神的にとても楽な日々を過ごす事が出来ています。
友人達には、親をペット扱いしていると非難される事もありますが、何時でも何所でも母の姿を確認出来る安心感は家族にとってとても大事な事です。
インターネット社会のありがたみをしんじみと感じております。
汚れ物が多くて毎日お洗濯が大変。
これまでは、洗って、外で干して、畳んで、タンスにしまってと、介護をする中でやることが多く大変でした。
そして兄弟で交代でお世話をしているので、介護する側が変わるとどこに何を置いているのか、わからなくなることもしばしばありました。
あれどこに入れたの?何処に置いたの?と、ささいなことで兄弟喧嘩もやはりあります。
そういうことを減らすためにも・・・。
隠しつつの見える収納。
押入れに突っ張り棒を設置し、洗濯物をハンガーにかけたまま収納。
洗濯物は、洗って、干して、そのままハンガーにかけたまま収納!になりました。
ハンガーから外して、畳んで、タンスに収納という手間がなくなりとてもラクチンになりました。
洋服をかけただけだと、少し下にスペースが出来るので私は、ベッドの下に入れられるような収納ケースの、上がオープンになっている形のものを使っています。
洋服に当たらない程度の高さで、押入れの奥行きの幅とちょうど良かったので。
その収納ケースの中にも、100均のケースをいくつか入れて仕切りをつくってみたりしてます。
オムツを入れたり、介護用品は全部この中!というようにしています。
今のところ押入れの上段部分のみで収まっています。
私たち家族は、介護をするにあたり、仕事や責任を一人に押し付けない、皆で役割分担するということを、心がけています。
介護を一人の仕事としてしまうと、完璧にしなければいけないというプレッシャーが押し寄せてきますが、家事と介護を労働として認識し、家族で分配することで、皆で責任感をもち、また、問題が起きるたび、家族で共有し、皆の問題として考えるようにしています。
すなわち、私のがんばらない介護のワザは、介護の大変さや悩みを一人で抱え込まず、家族でわけあい、語り合うことです。
母が認知症と診断された時は、本人も私も周りの人に気づかれるのが嫌で隠していました。
その結果、お互い辛い日々を送っていました。
攻撃的な母に耐えかね、思い切って周りの人に母のことを相談したら、認知症の人と接し方の本を持ってきてくれたり、いろんなアドバイスをいただきました。
現実ではないことも母の頭の中では現実だから、このようなことを言うのかなど理解できたので、介護していても楽になりました。
迷惑かけるの嫌だからと、自分で抱え込まず、周りのみんなに助けを求めることが大事だと実感しました。
今ではご近所さんから、友人や包括センターの人達など、思いっきり母の介護に巻き込んで、頼っているので心も体もすごく楽になりました。
私も周りの困っている人を率先して助けて行きたいと思いました。
認知症の義母が、昼夜を違えて夜に元気になって困った時のことです。
来客用の洋間に布団を川の字に敷いて、真ん中に義母を挟んで、私と夫で義母の手を片方ずつつないだりして寝ました。不思議と落ち着いてくれました。
大抵は私が義母と一緒に先に寝て、夫はあとから眠りにくるという感じです。
疲れていて私や夫が先に眠ってしまうこともありましたが、義母が騒いで起きてしまって本当に困ったのは3回くらいでした。
布団を敷きっぱなしの洋間は、決して他人には見せられない状態だったよねと、今では夫と笑い話です。
わたしの祖母は、寝たきりでミキサー食です。
毎日1日3食の食事作りは、大変だったりします。
塩分を気にしたり、食材がやわらかくなるように圧力鍋で加圧、食材ごとに分けてミキサーにかけてます。
なので私は週に1回まとめていろんな野菜や魚やお肉を圧力鍋を使って一緒におダシで煮ています。
そして食材ごとにフードプロセッサーにかけ、食材ごとにアイストレイ(製氷皿←蓋つきが便利)に小分けして冷凍してます。
たくさんの量を作るときには、ミキサーやフードプロセッサーが便利です。
毎食少しの量を作るときは、ハンドブレンダーが便利です。
毎日同じ味だと飽きてしまいます、そこで味を変えるときにとても便利なのは、『ひとり鍋用の素』です。
お鍋の味もたくさん種類があるし、ハンバーグソースなどシリーズでいろいろあるのも便利です!
1回分ずつ使い切りなのもありがたいのでよく利用してます。
凄く小さいことなのですが、コンビニや薬局、スーパーなどの宅配サービスを利用したのがとても助かりました。
とくにコンビニでは最近レトルト食品が多く出ていて値段も安価。
一緒に食べられる柔らかいものも多いので便利でした。
それと無洗米。
研がなくていいというだけで気が楽になりました。
人に頼ったり助けてもらうのが一番だとは思いますが、なかなかそんな人はいないし、かりに助けてもらうと気を遣ったりすることも。
やらなくてはいけない作業が増えるごとに、身近な手間を少しずつ少しずつ省いて気持ちのバランスをとるようにしていました。
たくさんの方が、介護する中で得た様々な『介護のワザ』を紹介してくれました。
技術的なノウハウだけではなく、心の持ちようや、周囲の人との関わり方についてのお話も多く、「心構え」も大切な要素だということがわかります。
※本コンテンツは、アテント介護生活コミュニティ「けあのわ」内の掲示板から、会員様の会話の一部を抜き出し編集したものです。
なお、2022年5月をもってアテント介護生活コミュニティ「けあのわ」はサービスを終了いたしました。