介護される人に合った排泄ケアができるように、また、より適切な排泄ケア用品を選ぶために、以下の項目をチェックしてみてください。
男性と女性では、泌尿器の構造に違いがあります。男性の尿道の長さ(約15~25cm)に対し、女性の尿道の長さは約3~4cm。さらに膀胱から下に向かっているために、女性の方が尿モレが起きやすいのです。
尿のみがトイレに間に合わない、便がもれてしまう、尿・便ともに介護が必要、とさまざまな状況があります。モレているものを適切に把握し、排泄ケア用品を選びましょう。
体操やくしゃみなど腹圧がかかったときや、トイレまで我慢できずにモレてしまう、尿・便が出にくくだらだらとモレてしまうなど、どのような状況でモレが起きるのかで、選ぶ排泄ケア用品が変わってきます。
尿の場合は、50g以下の少量、50~150gの中程度の量、150~300gと多量、300g以上ですと極多量という目安があります。
紙おむつなどを使用している場合は、「使用後のおむつの重さ」から「新しいおむつの重さ」を引くことで、尿モレの量をはかることができます。(尿1cc≒1g)
便のモレの場合は、少量を指2本分以下、中量をこぶし1個くらい、多量をこぶし2個分以上と目安づけます。
とくに高齢の方にみられる傾向ですが、1日に排泄する尿の量は健常者よりも少なく、排泄する尿量は減り、回数が多くなります。また、起きている昼よりも寝ている夜間に尿量が増える傾向もあります。
おむつを交換するときの目安になるのはもちろん、昼と夜での排泄回数をチェックしておくと、より適切な排泄ケア用品を選ぶことができます。