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排尿回数の正常値はどれくらい?頻尿の原因と対処法を紹介

記事公開:2024.5.27 

年齢とともに、トイレに行く回数が増えてきたと感じている方は多いのではないでしょうか。
「1日にこんなにトイレへ行っても大丈夫?」「ひょっとして頻尿かも」と思っても、人と比べることができず、モヤモヤしますよね。
排尿の悩みはなかなか人に相談できず、病院を受診するにもタイミングに迷うもの。本記事では、排尿回数が増える原因と、頻尿の対処法についてご紹介します。

一般的に1日8回未満の排尿は正常

排尿回数の正常値は、一般的に1日8回未満とされ、8回以上だと尿の回数が多い「頻尿」にあたるとされています。しかし、排尿回数には個人差があるので、一概に「1日の排尿回数が◯回なら頻尿」とは言い切れません。
正常値とされる8回未満でも、自分で多いと感じる場合は頻尿だといえます。以前の自分のトイレの回数と比べてみて、明らかに多いようなら、原因を探ってみることをおすすめします。

排尿回数が多くなる9つの原因

排尿回数が多くなってしまうのには、いくつかの原因があります。ここでは、考えられる9つの原因をご紹介します。病気が原因の場合もあるため、症状に心当たりがあるときは早めに病院を受診しましょう。

過活動膀胱

排尿回数が多くなる原因のひとつである過活動膀胱は、尿がそれほど溜まっていないのに、勝手に膀胱が収縮する病気です。急に我慢できないような尿意が起こるのが特徴で、トイレに行く回数が増え、時には間に合わず尿がモレてしまうことも。
一般社団法人日本排尿機能学会の「過活動膀胱診療ガイドライン [第3版]」によると、日本では、40歳以上の男女の14.1%、約7人に1人がこの病気だと報告されています。

過活動膀胱になる原因にはさまざまありますが、加齢による老化現象として起こることがほとんどです。そのほかに、脳血管障害やパーキンソン病、認知症などの病気が原因となる場合もあります。

前立腺肥大症

男性の場合は、排尿回数が多くなる原因として前立腺肥大症があります。前立腺肥大症は名前のとおり、膀胱の下にある前立腺という器官が肥大するものです。それ自体は特に治療の必要はない良性疾患ですが、肥大した前立腺が尿道や膀胱を圧迫して尿の流れを妨げ、頻尿につながることがあります。

前立腺は、加齢とともに大きくなります。50歳以上の男性では、前立腺肥大症が頻尿の最も一般的な原因となっています。

尿路感染・炎症

排尿回数が多くなる原因として、尿路感染や炎症が起こっている可能性も考えられます。尿が通る尿路のどこかに、細菌などによる感染症や炎症が起こると、膀胱の知覚神経が刺激されて頻尿になります。排尿するときに痛みや不快感が伴うのが特徴で、自覚症状がある場合には早めの治療が必要です。

尿路感染は、感染症を引き起こす細菌などが、尿道や血流から侵入することで起こります。女性は尿道が短いため男性より感染しやすく、細菌によって尿路感染症を患った20~50歳の女性の数は、同年齢の男性の約50倍という報告もあります。
なお、50歳を過ぎると男女ともに感染者が増え、男女の差はあまりなくなります。

尿路結石

排尿回数が多くなる原因のひとつに、尿路結石があります。尿路結石は、腎臓から尿道までの尿路に硬い固形物が形成される疾患です。結石が小さい場合は無症状ですが、結石が大きくなると鋭い痛みや血尿、吐き気などの症状が表れ、強い尿意を頻繁に感じることもあります。

結石の主な成分はミネラルです。これらが尿中で飽和状態になったり、結石の形成を抑える物質が不足したりすることで、尿中で結晶を作ります。
また、前立腺肥大症といった病気が結石の原因になることも。結石の成分となるミネラルの種類によって対策は変わりますが、水分を多くとることは、すべての結石の予防策になるとされています。

腫瘍

腫瘍が原因で、排尿回数が多くなることがあります。例えば、膀胱がんの主な症状は血尿ですが、まれに頻尿の症状がみられることもあります。
排尿時に痛みを伴うこともあり、膀胱炎と症状が似ているため、膀胱炎と診断されて処方薬を服用しても症状が改善しない場合は、詳しい検査を受けることをおすすめします。

残尿量の増加

排尿回数が多くなる原因には、残尿量の増加も挙げられます。残尿とは、排尿後も膀胱に残っている尿のこと。前立腺肥大症によって排尿障害が進んでいる場合や、腰部椎間板ヘルニアなどで膀胱の動きをコントロールする神経が圧迫されている場合、子宮がん・直腸がんなどの手術によって膀胱の神経が傷ついた場合などに発生することがあります。
残尿が多くなると、膀胱内で尿を溜められるスペースが狭くなるので、頻繁にトイレに行かなくてはならなくなります。

多尿

多尿も排尿回数が多くなる原因のひとつです。多尿とは1日の尿量が増えた状態のことで、頻尿の「1日の尿量は正常だが、トイレの回数が増える」状態とは区別されています。多尿の場合は、1回あたりの排尿量は正常ですが、そもそも尿の量が多いので、結果的にトイレに行く回数が増えます。

多尿になる原因としては、水分のとりすぎ、アルコールやカフェインの摂取、利尿作用のある薬剤の服用などが一般的です。なお、病気によって多尿になることもあります。症状に多尿がある代表的な病気としては糖尿病がありますが、ほかにも尿を濃縮できなくなる尿崩症という病気でも多尿になります。

尿失禁

排尿回数が多くなる原因の中で、女性と高齢者に多いのが尿失禁です。一般社団法人日本泌尿器学会によると、尿失禁とは「自分の意思とは関係なく尿が漏れてしまうこと」とされています。
高齢女性の約30%、高齢男性の約15%がこの症状を持っており、一時的なものとして落ち着く場合もあれば、長期にわたって症状が続く場合もあります。

尿失禁になる原因は、過活動膀胱、尿道括約筋・骨盤底筋の筋力低下、尿の量の増加などです。これらの原因がお互いに関係し合って起こることが多く、治療には生活習慣の改善、行動療法、薬物療法、外科的治療といった方法がとられます。

心因性頻尿

排尿回数が多いとき、膀胱や尿道、尿の量などに問題がないにもかかわらず頻尿の症状が見られる場合は、心因性頻尿の可能性があります。
心因性頻尿の特徴は、リラックスしているときは気にならないことです。また、寝ているときは尿意で目覚めることがなく、たとえ目覚めても、トイレに行く回数は一晩に1回程度であることがほとんどです。

排尿回数が多いと感じたときの対処法

排尿回数の多さは病気を原因とすることもあるため、水分やカフェインを多くとっているなど、明らかに思い当たる原因がない場合は、病院を受診するのがいいでしょう。
ここでは、病院の受診のタイミングを含め、排尿回数が多い場合の対処法を紹介します。

病気の場合は治療を受ける

病気が原因で排尿回数が増えている場合は、その病気を突き止めて、治療を受ける必要があります。日頃からトイレに行く回数を意識しておくと、異常に早く気づくことができます。特に排尿時に痛みを感じる場合などには、迷わず病院を受診しましょう。
水分のとりすぎやカフェインの摂取といった原因が思い当たらないのに、排尿回数が増えたと感じたときも、受診の目安になります。

水分摂取量を減らす

排尿回数が多いと感じたとき、水分を過剰摂取していないか意識すること、寝る前にたくさんの水分をとらないようにすることも対処法になります。
急に水分を減らすと脱水症になるおそれがあるので、自分にとって適切な水分量を知ることが大切です。年齢にもよりますが、成人が1日に必要とする水分摂取量の目安は、飲水と食事を合わせて体重1kgあたり35mlとされています。例えば、体重60kgの方であれば2.1Lが目安となります。利尿作用があるカフェインやアルコールを控えることも効果的です。

排尿日誌をつける

排尿回数が多いと感じたとき、排尿日誌をつけるのもひとつの手です。排尿日誌には、トイレに行った回数、尿の量、水分をとった時間と量、尿モレが起こった場合はその時間と量などを記録します。
排尿日誌をつけることで、自分がどれぐらい水分をとり、どれぐらい出しているのかという傾向がわかり、頻尿の原因を考える手掛かりにもなります。

投薬治療を受ける

排尿回数が多いと感じて病院を受診すると、薬を処方されることがあります。頻尿の治療法には行動療法や投薬療法があり、原因と症状によって治療法が選ばれます。
頻尿の原因がわかっても、そのときの体の状態に応じて治療法が決められるため、薬を服用する際は必ず医師の指導を受けましょう。例えば、過活動膀胱の投薬療法では、膀胱の過剰な収縮を抑える方法や、膀胱の容量を増やす方法など、さまざまなアプローチがとられます。

膀胱訓練をする

排尿回数が多いと感じたときの対処法として、膀胱訓練があります。
膀胱訓練とは、前の排尿から次の排尿までの時間を少しずつ長くしていくことで、膀胱に入る尿の量を増やす訓練です。過活動膀胱などの治療で行われる、行動療法のひとつになります。
必要以上に我慢すると膀胱炎になってしまう可能性があるため、医師の指導を受けて行いましょう。

骨盤底筋トレーニングをする

排尿回数が多いと感じたときは、骨盤底筋トレーニングを行うのも効果的です。
骨盤底筋トレーニングとは、腹筋に力が入らないように腟や肛門を閉めることで、排尿などに関わる骨盤底筋を鍛える訓練。過活動膀胱や尿失禁の治療にも、広く使われています。

骨盤底筋トレーニングについては、下記のページをご覧ください。
骨盤底筋トレーニングで不意の尿モレ対策!毎日続けて不安を解消 

尿モレパッドなどの吸水ケア用品を使用する

排尿回数が多いと感じたとき、尿モレへの対処法として尿モレパッドなどの吸水ケア用品を使うのもおすすめです。くしゃみをした拍子の尿失禁や、突然の尿意にも対応できるので、お出掛けなども安心して楽しめます。


監修者のご紹介

伊藤 友梨香先生
泌尿器科専門医。日本泌尿器科学会所属。大学病院の泌尿器科医局に所属し、一般泌尿器、不妊治療などの経験を積んだ後、療養透析を中心とした全身疾患を扱う療養型病院に勤務。雑誌・テレビなどのメディアでも活躍する。


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「アテント ふだんの下着に使えるパッド」については、下記のページをご覧ください。
アテント ふだんの下着に使えるパッド 

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「アテント 超うすパンツ 下着爽快」は、普段の下着と同じように着用できるパンツタイプの紙おむつ。プレミアム伸び・ワザ素材とこだわりの<めだたずフィット設計>で、自然なはき心地を実現しました。ウエストすっきりカットで洋服の上からはみ出しにくく、全身のラインにも影響しません。カラーは清潔感のある「シンプルホワイト」と、見えない所もおしゃれに明るく彩る「エレガントピンクベージュ」の2種類からお選びいただけます。

「アテント 超うすパンツ 下着爽快」については、下記のページをご覧ください。
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※1回の排尿量を150mlとして、大王製紙測定方法による。 

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排尿回数が正常値でなくても不安にならなくて大丈夫!

1日の排尿回数が一般的な正常値より多くても、それだけで不安になる必要はありません。ただ、病気が原因で排尿回数が増えているケースもあるので、どうしても気になったり、頻尿以外の自覚症状があったりする場合は、一度医師の診察を受けてみるのがおすすめです。

また、骨盤底筋トレーニングや排尿日誌など、自分で行える対処法を実践してみましょう。その他、突然の尿意が不安なときや、頻尿の治療中で失禁が心配な場合は、尿モレパッドを活用すれば安心です。 

よくあるご質問

排尿回数の正常値は?

1日の排尿回数は、一般に8回未満が正常値とされます。ですが、個人差があるので、一概に何回から異常とはいえません。

排尿回数が増える原因は?

排尿回数が増える原因には、過活動膀胱、前立腺肥大症、尿路感染・炎症、尿路結石、腫瘍、残尿量の増加、多尿、尿失禁、心因性頻尿などがあります。

排尿回数が多いときの対策は?

排尿回数が多い原因が病気の場合は、まず病気の治療を受けます。頻尿の原因や症状によっては、投薬治療となることもあります。また、医師の指導に従い、水分を過剰摂取していないか、利尿作用のあるカフェインやアルコールをとりすぎていないかなども確認しましょう。排尿日誌をつけたり、膀胱訓練や骨盤底筋トレーニングをしたりすることも、頻尿対策として有効です。

画像提供/PIXTA

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