記事公開:2024.1.22
今や、日本人の4割以上が悩まされているともいわれる花粉症。でも、鼻水が出たとき、風邪なのか花粉症なのか判断がつかないという方も多いのでは?鼻水の色は、病気の種類によって変わることがあるため、鼻水の色をチェックすることで、自分の状態がいつもと違うことにいち早く気づくことができるかもしれません。
今回は、鼻水の色の違いによって考えられる病気の例と、そもそも鼻水がなぜ出るのかといった理由を解説。また、何度も鼻をかみたいときでも、肌にやさしい「贅沢保湿」シリーズについてご紹介します。
鼻水には、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぎ、体外へ排出するという大切な役割があります。健康な人の鼻水は、無色透明でサラサラとしていますが、病気になったときなどは色がついたり、粘度が高くなったりすることもあります。まずは、色や粘度といった鼻水の状態ごとに、考えられる病気の例について解説します。
■鼻水の色・状態と考えられる病気の例
※監修:木村 聡子(日本耳鼻咽喉科学会専門医)
※本表は、病気を診断するためのものではありません。症状の現れかたには個人差があるため、鼻水の色・状態に関わらず、体調等に異常を感じた際は専門医を受診してください。
健康な人の鼻水は、透明でサラサラしているもの。ですが、透明な鼻水が垂れ落ちるほど出る場合は、風邪の初期症状や、花粉症などのアレルギー性鼻炎である可能性が考えられます。こうした鼻症状は、異物を体外に追い出そうとする、体に備わった防衛反応によって起こります。
また、寒暖差(温度差)が大きいときや、温かいものを食べたときに起こる血管運動性鼻炎のほか、加齢により鼻の湿度調節機能が低下して起こる加齢性鼻炎などでも、透明な鼻水が出ることがあります。
一方で、ごくまれにですが、頭を強くぶつけた後などに脳脊髄液が鼻の中にモレてしまう、鼻性髄液漏という疾患である可能性もあります。頭をぶつけた後にこのような異常を感じたときは、「透明な鼻水だから大丈夫」と考えず専門医を受診しましょう。
粘り気がある白色の鼻水は、風邪や副鼻腔炎が原因の可能性があります。
風邪の引き始めの鼻水は透明でサラサラとしていますが、体の免疫機能が病原体と闘い、白血球の死骸などが鼻水とともに外へと排出されるようになると、粘り気のある白い鼻水に変化します。
副鼻腔炎は、ウイルスや細菌などによって鼻の周囲にある空洞(副鼻腔)の粘膜が炎症を起こす病態です。副鼻腔炎のときも、鼻水に白血球の死骸が含まれることで、粘り気のある白い鼻水となることがあります。
黄色くネバネバとした鼻水は、風邪や副鼻腔炎、細菌感染などが原因の可能性があります。風邪が悪化したときや副鼻腔炎、細菌感染時の鼻水は、白血球や免疫細胞の死骸のほか、死んだ病原体などが含まれることで黄色くなったり、独特のニオイがしたりすることがあるのです。
緑色でドロッとした粘度の高い鼻水は、副鼻腔炎や風邪などが原因の可能性があります。副鼻腔内に膿が混ざった粘液が溜まり、その粘液や白血球の死骸などが混じって、鼻水が緑色になったり、独特のニオイがしたりすることがあるのです。なお、副鼻腔炎が慢性化してしまうと、慢性副鼻腔炎(蓄膿症)とも呼ばれます。
また、鼻や副鼻腔内にできた悪性腫瘍(がん)から膿が生じて、緑色の鼻水が出ることもあります。
赤色の鼻水は、鼻のかみすぎや、風邪による強い炎症などが原因で鼻粘膜が傷つき、血液が混じっている可能性が考えられます。
また、鼻に悪性腫瘍がある場合も鼻水に血が混じることがありますし、鼻性髄液漏でもうっすらと赤い鼻水が出ることがあります。症状が長く続いたり体調不良があったりするときは、すぐに専門医を受診しましょう。
茶色の鼻水は、出血から時間が経った血液が鼻水に混じっているためと考えられます。出血の原因は、鼻血や副鼻腔炎などが多いと思われますが、悪性腫瘍などの可能性もあります。
茶色の鼻水がしばらく続くようなときは、専門医の受診をおすすめします。
黒色の鼻水は、鼻から吸い込んだ排気ガスやすす、たばこの煙などの汚れが、鼻水とともに排出されている可能性があります。一方で、黒い鼻水のほかに悪臭を伴うチーズのようなかたまりが鼻から出てくる場合、真菌(カビ)が副鼻腔などに入り込んで炎症を起こす、真菌感染症である可能性もあります。
さまざまな要因によって色や粘度などが変わる鼻水ですが、そもそも何のために分泌されているのでしょうか。ここでは、鼻の役割のほか、鼻水、くしゃみ、鼻詰まりなどの症状が出る理由を解説します。
鼻はニオイを嗅ぐ感覚器官であるとともに、体内に空気を取り込む吸気口の役割があります。外気は体温よりも温度が低く、乾燥していることが多い上、ホコリや細菌などが含まれていることもあります。そこで、鼻腔内で吸い込んだ外気の温度や湿度を調節し、ホコリなどを除去してから肺に送り込みます。つまり、鼻は人体に備わった、加湿空気清浄機のようなものなのです。
鼻の中には、空気に湿り気を与えるとともに、ホコリなどの異物を吸着して除去するための粘液が常に分泌されています。また、鼻の粘膜にウイルスや花粉などがくっついたときは、異物を吸着して体外に出すため粘液が大量に分泌されます。これが鼻水です。
なお、くしゃみは鼻や口から空気を強く吹き出して、異物を排出しようとする反応ですし、鼻詰まりは鼻腔を狭くして異物の侵入を防ぐ反応です。つまり、鼻水やくしゃみ、鼻詰まりといった鼻症状は、体内への異物の侵入を防ぎ、排出するための防衛反応なのです。
透明でサラサラとした鼻水が出るので、花粉症だと思っていたら、やがてネバネバした鼻水になってきた…。そうした症状の変化は、花粉症から副鼻腔炎を併発してしまった可能性があります。副鼻腔炎は自然治癒するケースもありますが、放っておくと慢性化して、膿のような粘液が副鼻腔内に溜まってしまうことも。
アレルギー性鼻炎と副鼻腔炎を併発するケースは多いので、鼻水の色や状態が変わったり、症状が1ヵ月以上続いたりするときは、耳鼻咽喉科を受診しましょう。
鼻水、くしゃみ、鼻詰まりなどの鼻症状が出たときは、きちんと鼻をかんで、鼻水といっしょにウイルスなどの異物を体外に排出することが大切。鼻症状がつらいときは、1日に何度も鼻をかむことになるため、肌にやさしいティシューが手放せません。
ここでは、肌へのやさしさを極めたエリエールの「贅沢保湿」シリーズについてご紹介します。
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エリエールウエットティシュー 純水タイプ 贅沢保湿|エリエール
鼻水は、体を守る防衛反応のひとつ。「いつもの花粉症かな」と思っていると、思わぬ病気が潜んでいる可能性もあるので、鼻水の色や状態の変化から自身の状態をチェックしてみてください。
また、鼻水には細菌やウイルス、花粉といった異物が含まれていることがあるので、鼻をかんで排出することが大切。このとき、両方の鼻を一度に強くかむと中耳炎になる危険性もあるため、片方ずつやさしくかみましょう。花粉の季節など鼻を何度もかむときには、シートがしっとりなめらかで肌にやさしい、エリエールの「贅沢保湿」シリーズをおすすめします!
鼻水には、体内へのウイルスや細菌など異物の侵入を防ぎ、排出する役割があります。そのため、病原体と戦った白血球や細菌などの死骸、血液、汚れなどが混じることで、色がついたり、粘度が高くなったりすることがあるのです。鼻水の色や粘度、ニオイなどがいつもと違うときは、専門医の受診をおすすめします。
花粉症などのアレルギー性鼻炎の鼻水は、ほとんどの場合、透明でサラサラとしています。ただし、副鼻腔炎を併発してしまうと、粘度が高くなったり、白色や黄色、緑色などの色がついたりすることがあります。
鼻の粘膜にウイルスや花粉などがつくと、異物を吸着して体外に排出するため、粘液が大量に分泌されます。これが鼻水です。なお、くしゃみは鼻や口から空気を強く吹き出して異物を排出しようとする反応、鼻詰まりは鼻腔を狭くして異物の侵入を防ぐ反応です。
画像提供/PIXTA
監修者のご紹介
木村 聡子先生
医師 医学博士 日本耳鼻咽喉科学会専門医 日本アレルギー学会専門医 補聴器適合判定医
大学病院、総合病院などを経て都内クリニック勤務。耳鼻咽喉科疾患全般において年齢層を問わず幅広く対応。丁寧な説明を心掛けている。
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