記事公開:2024.6.5
多くのママが、妊娠中から経験している尿モレ。でも、出産後も尿モレが続くと「いつまでも治らないのかな…?」と不安になってしまいますよね。
そこで今回は、クラブエリエール会員の皆さんに、出産後の尿モレについてアンケートを実施しました。また、尿モレに効果的な対策や、尿モレの不安をケアする「ナチュラ」シリーズについてご紹介します。
※コメントは一部抜粋しています
【調査概要】
調査対象:クラブエリエール会員の20~70代女性
調査期間:2024年3月26日~4月2日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:411件
クラブエリエール会員の女性に、「出産後、しばらく尿モレしたことがありますか?」と尋ねたところ、64%の方が「ある」と答えてくれました。だいたい先輩ママたちの3人に2人は、出産後の尿モレを経験しているということですね。
■出産後、しばらく尿モレしたことがありますか? では、出産後の尿モレは、どれくらいで治るものなのでしょうか。同じく先輩ママたちに聞いてみると、「まだ治まっていない(今も続いている)」という回答が31.9%と最も多い結果に…と聞くと、怖くなってしまうかもしれませんが、アンケートにお答えいただいた方の中には、出産後間もない方も含まれているはずです。
そこで、そのほかの回答を見てみると「1ヵ月程度(14.4%)」「半年程度(14.1%)」「2~3ヵ月程度(13.3%)」で治まったという方が多いようです。
■出産後、尿モレが収まるまでどれくらいかかりましたか? また、出産後の尿モレが続いているあいだ、皆さんはどんな尿モレ対策をとっていたのでしょうか?
先輩ママたちに聞いてみると、「おりものシートを使用した(46.0%)」「生理用ナプキンを使用した(37.6%)」「吸水ケア用品を使用した(35.7%)」という方が多く、「特に対策はとらなかった」という方は1割ちょっとでした。
なお、「その他」の対策としては、「トイレットペーパーをあてている」「こまめにトイレに行く」「悪露(おろ)用ナプキンでまかなえた」という意見がありました。
■尿モレ対策として行ったことは?(複数回答可)
だいたい3人中2人のママが体験しているという、出産後の尿モレ。実は、妊娠中~出産後に尿モレが起こりやすいのには、ちゃんと理由があります。
妊娠中は、おなかの中で赤ちゃんが育つにつれて、大きくなった子宮が膀胱を圧迫して、尿モレが起こりやすくなります。出産後も、大きくなった子宮がすぐに小さくならないため、膀胱が圧迫されて尿モレしやすいのです。
また、分娩時に骨盤底筋に負担がかかってしまうことも、尿モレの原因のひとつ。骨盤底筋は、骨盤の底にある筋肉の総称で、内臓を支えたり、排尿のコントロールに関わったりしています。この筋肉が、分娩時の力で傷ついたり、ゆるんでしまったりすることで、尿モレが起こりやすくなってしまうのです。
そのほか、出産時に神経が傷ついてしまい、尿をコントロールする力が一時的に低下してしまうことや、出産に伴う関節や靭帯のゆるみなども、尿モレに関係しているとされています。
一口に尿モレといっても、その仕組みやモレのタイミングにより、いくつかの種類に分けられます。
ここでは、出産後に現れやすい尿モレについてご説明します。
腹圧性尿失禁とは、くしゃみをしたときや走ったとき、重い荷物を持ち上げたときなど、おなかに力が入ったときに出てしまうタイプの尿モレです。尿意がなくても、膀胱に圧力がかかったときにモレてしまいます。
切迫性尿失禁とは、突然強い尿意を覚えて、トイレまで間に合わずにモレてしまうタイプの尿モレです。出産による神経組織の損傷などにより、膀胱の調節がうまくいかず、急に我慢できないほどの尿意が起こります。
混合性尿失禁とは、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の両方の症状を持つタイプの尿モレです。咳やくしゃみなどでモレてしまうほか、突然強い尿意を覚えてモレてしまうこともあります。腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁のどちらの症状が強く出るかは、人によって異なります。
出産後の尿モレの多くは、産後3~4ヵ月程で自然に治るケースが多いとされています。また、出産時に骨盤底筋や神経組織にかかった負担が大きかった場合、尿モレが治まるまで、しばらくかかってしまう可能性もあります。ここでは、尿モレが収まるまでのあいだにとるべき4つの対策をご紹介します。
産後は尿モレが起きてしまうもの。とはいえ、赤ちゃんを見に来てくれた家族や友人の前では、服の汚れやニオイが気になってしまいます。そこで、吸水ケア用品を使用するのがおすすめです。
吸水ケア用品は、尿モレを素早く吸収してくれる上、ニオイ対策もされているので、汚れやニオイの心配はいりません。なお、尿モレ対策に生理用ナプキンやおりものシートを使用している方もいますが、尿と経血やおりものは性質が違うため、十分に対応できないケースがあります。
吸水ケア用品と生理用ナプキンの違いについては、下記のページをご覧ください。
尿モレはナプキンじゃ対応できない?吸水ケア用品と生理用品の違い
出産後は、無理をせず横になって、体が早く回復するように過ごすことが大切です。出産後、すぐに立ち仕事をしたり、動き回ったりしていると、重力で骨盤底筋や子宮を支える靭帯に負担がかかってしまいます。すると、尿をコントロールする機能の回復が遅れてしまい、尿モレが続くことになりかねません。
特に出産後6~8週間の「産褥期(さんじょくき)」は、立ち仕事や重い物を持つような作業を避け、授乳などの合間をみてなるべく横になりましょう。体を休ませて回復を促すことが、尿モレ対策となるのです。
出産後すぐに、体型を戻そうときついガードルや補正下着などを着けてはいけません。出産後、間もないおなかを締め付けると、子宮や膀胱などが下がって骨盤底筋や靭帯に負担がかかってしまいます。
出産後の1ヵ月検診で、医師に子宮の位置が元に戻っているといわれるまでは、ガードルなどを着けないようにしてください。また、おなかに圧力がかかる腹筋運動なども、この期間は避けましょう。
出産後、3ヵ月経っても尿モレするようなときは、骨盤底筋トレーニングを行いましょう。骨盤底筋を鍛えることは、腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁のどちらにも効果的です。
1. あおむけに寝て両ひざを立て、ひざのあいだはこぶし1つ分くらい開けます。
2. 息を吐きながら、おならを我慢するように肛門を締めます。
3. そのまま膣と尿道を締め、胃のほうへ引き上げるイメージで力を入れます。
4. 5~10秒キープした後、力を抜いてリラックスします。
5. 「2」~「4」を1セットとして、5セット以上行います。
骨盤底筋トレーニングについては、下記のページをご覧ください。
骨盤底筋トレーニングで不意の尿モレ対策!毎日続けて不安を解消
監修者のご紹介
伊藤 友梨香先生
泌尿器科専門医。日本泌尿器科学会所属。大学病院の泌尿器科医局に所属し、一般泌尿器、不妊治療などの経験を積んだ後、療養透析を中心とした全身疾患を扱う療養型病院に勤務。雑誌・テレビなどのメディアでも活躍する。
多くの女性が経験する、出産後の尿モレ。汚れやニオイをケアするには、吸水ケア用品を使うのがおすすめです。エリエールの吸水ケア用品「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー」シリーズには、妊産婦におすすめできることを表す、マタニティマークがついています。
「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー」は、生理用ナプキンより薄くて軽い※ 薄さ2mmのスリム吸収体を採用。つけてる感ゼロで、不意な尿モレをキャッチします。ニオイをしっかり閉じ込める消臭機能付き。
※大王製紙 昼用生理用ナプキン比較
「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー17cm 3cc
ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 5cc
ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー 17cm 10cc
「ナチュラ さら肌さらり コットン100% おまもり吸水ライナー」は、表面シートにコットン100%を使用。かゆみの不安にやさしいだけでなく、生理用ナプキンより薄くて軽い※ 薄さ2mmのスリム吸収体が、尿モレをしっかり吸収します。
※大王製紙 昼用生理用ナプキン比較
「ナチュラ さら肌さらり コットン100% おまもり吸水ライナー」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり コットン100% おまもり吸水ライナー 17cm 3cc
ナチュラ さら肌さらり コットン100% おまもり吸水ライナー 17cm 5cc
ナチュラ さら肌さらり コットン100% おまもり吸水ライナー 17cm 10cc
「ナチュラ さら肌さらり コットン100% シンプルデザイン おまもり吸水ライナー」は、生活空間になじむ、シンプルなパッケージデザインを採用。表面シートに天然コットンを100%使用した、さらさらとした肌ざわりが特長です。
「ナチュラ さら肌さらり コットン100% シンプルデザイン おまもり吸水ライナー」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり コットン100% シンプルデザイン おまもり吸水ライナー 17cm 5cc
出産後は、多くの女性が尿モレを経験しています。それは恥ずかしいことではありませんが、汚れやニオイが気になるようであれば、吸水ケア用品を使いましょう。
なお、出産後の尿モレは、3~4ヵ月程で自然に治るとされています。まずは、体の回復を最優先にゆっくり安静にしてください。また、出産後3ヵ月経っても尿モレが改善されないようであれば、骨盤底筋トレーニングを始めることをおすすめします。
大王製紙のアンケート調査では、出産後に尿モレを体験した方は64%でした(調査対象:クラブエリエール会員の20~70代女性、有効回答数:411件)。
出産後に尿モレが起こりやすい理由は、「子宮による膀胱の圧迫」「骨盤底筋のゆるみ」が主な原因です。
妊娠中、大きくなった子宮が膀胱を圧迫して、尿モレが起こりやすくなります。出産後も、大きくなった子宮はすぐに小さくならないため、膀胱が圧迫されて尿モレしやすいのです。また、分娩時に骨盤底筋が傷ついたり、ゆるんでしまったりすることで、尿モレが起こりやすくなります。
そのほか、出産時に神経を傷つけてしまうことや、出産に伴う関節や靭帯のゆるみなども、尿モレに関係しているとされています。
出産後の尿モレ対策は「吸水ケア用品の使用」「体の回復を促す」「出産後すぐにガードルなどを着けない」「骨盤底筋トレーニングを行う」などがあります。
吸水ケア用品を使用することで、服の汚れやニオイを心配する必要がなくなります。また、体を休めて、尿をコントロールする機能の回復を促すことも重要です。なお、出産後、すぐにガードルなどを着けると、骨盤底筋や靭帯に負担がかかってしまいます。出産後の1ヵ月くらいまでは、腹筋運動も避けましょう。なお、出産後、3ヵ月経っても尿モレするようなときは、骨盤底筋トレーニングを行うのがおすすめです。
写真提供/PIXTA
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