記事公開:2023.11.8
フローリングは、こまめにお掃除をしないと髪の毛やホコリが溜まってしまいやすいもの。また、きちんとお掃除をしているのに、「ベタつきや黒ずみが取れない」というお悩みを持つ方もいるでしょう。フローリング掃除は、床材や汚れのタイプに合わせた適切な方法でお手入れをしないと、かえって傷つけてしまう可能性があります。
そこで今回は、フローリングの種類や基本的なフローリング掃除の頻度と手順、便利な掃除グッズなど、フローリングをキレイに保つコツをご紹介します。
フローリングをお掃除するにあたり、まず確認したいのが床材の種類です。フローリングは、表面にどのような素材が使われているのかによって、お手入れのポイントが異なるのです。
フローリングは素材によって、大きく「合板(複合フローリング)」と「無垢材」の2つのタイプに分けられます。それぞれの特徴と、お手入れのポイントを見ていきましょう。
合板(複合フローリング)とは、複数の板を接着剤で貼り合わせて、その表面に薄く加工した天然木や化粧板、木目模様が印刷されたシートなどを貼ったものです。
合板タイプのフローリングは、温度や湿度の変化に強く、反りやねじれが起こりにくい、安定した品質が強みです。合板の表面は樹脂でコーティングされているため、お掃除の際は、水拭きやクリーナーを使ったお手入れもできます。また、ワックスがけが不要なケースも多く、お手入れが簡単なことから、一般家庭のフローリングの多くが、この合板タイプとなっています。
無垢材とは、本物の木をそのまま1枚の板に加工したものです。無垢材のフローリングは、空気中の湿気を吸収したり、反対に湿気を放出したりする機能があります。天然の木材なので、木目や色味にバラつきがあり、使い込むほどに味わいが出るのも魅力のひとつ。本物の木ならではの質感や温もりが感じられますが、一方で、合板よりも傷つきやすく、湿度の影響で収縮や膨張をするという側面もあります。
そのため、水気をできるだけ早く拭き取ったり、定期的なワックスがけが必要だったりと、お掃除やお手入れには注意が必要です。
フローリングをキレイに保つには、適切な頻度でお掃除をすることが重要です。ここでは、毎日、週に1回、月に1回、半年~年に1回というタイミングで行いたい、フローリング掃除についてご説明します。
日常的な汚れには、毎日のフローリング掃除が重要です。ドライシートを装着したフロアワイパーを滑らせるように動かし、ホコリや髪の毛などを取り除きます。汚れが多いときは掃除機を使いますが、いきなり掃除機をかけてしまうと、ホコリが排気で舞い上がったり、小石などの硬いゴミで床を傷つけたりしてしまうことも。まずはフロアワイパーで汚れを1ヵ所にまとめてから、掃除機で吸い取るのがおすすめです。
フローリングの隅や溝に溜まった細かいゴミは、週に1回のお掃除で対応します。使い古しの歯ブラシなどで細かい部分のゴミをかき出し、掃除機で吸いとりましょう。
また、毎日のお掃除で落ちない汚れや、キッチンの床の油汚れなどは、固く絞った雑巾やウエットタイプのシートをつけたフロアワイパーで、水拭き掃除をします。ただし、無垢材の床は水気に弱いため、なるべく水拭きは避けましょう。また、水拭き後に、仕上げとしてドライタイプのシートをつけたフロアワイパーで、全体を拭き上げてください。
週に1回の水拭きでも落ちない汚れは、月に1回、床専用のクリーナーで取り除きます。無垢材のフローリングに使用できるクリーナーもあるので、購入前にご確認ください。
なお、クリーナーの成分がフローリング表面に残ったままだと、黒ずみなどの原因となることもあります。使用後は雑巾による水拭き&乾拭きか、ウエットシート&ドライシートのフローリングワイパーを使って、しっかり成分を拭き取ってください。
フローリングの保護とツヤを出すために、半年に1回ワックスがけを行います。ただし、これは無垢材の場合。合板のフローリングの多くは、基本的にワックスがけの必要はありません。ワックスは気温が高いと乾きやすく、気温が低いと乾くのに時間がかかります。ワックスがけを行う日は、極端に暑い日や寒い日を避けましょう。
また、無垢材フローリングの中には、浸透性塗料を使用した、ワックスがけのいらないものもあります。こうしたタイプのフローリングは年に1回、専用塗料で再塗装すると美しさを保つことができます。
フローリングのお掃除に使えるアイテムはたくさんありますが、メインで使うのにおすすめなのがフロアワイパーです。ここでは、その理由についてご説明しましょう。
フロアワイパーの魅力として、まず軽量で扱いやすいことが挙げられます。フロアワイパーは掃除機よりも軽いので取り回しも簡単ですし、コードの抜き差しや、バッテリーの充電といった手間がいりません。
また、リビングの隅でスタンドに立てておけば、動線やインテリアの邪魔になることもないでしょう。ゴミや汚れが気になったとき、すぐにフローリング掃除ができます。
フロアワイパーには、掃除機のような動力部がないためお掃除中の音が静かで、時間帯を気にせず使いやすいのもポイントです。共働き世帯の多い現代、平日にお掃除できる時間帯は、早朝や夜間しかないことも珍しくありません。ですが、アパートやマンション住まいの場合、掃除機の音が階下や隣に響いてしまうため、「なかなかお掃除ができない」という方もいるのではないでしょうか。
その点、フロアワイパーは静かに、時間帯を気にせず日々のフローリング掃除を行うことができます。また、寝静まった赤ちゃんを起こすことなくお掃除ができるので、子育て世帯にもおすすめです。
掃除機はゴミと空気を吸い込んで、空気だけを排出します。このとき、排気によって床に落ちているホコリや花粉、ダニの死骸などが、宙に舞い上がってしまいます。また、機種によっては、目に見えないほどの小さなゴミがフィルターを潜り抜けてしまい、空気を汚してしまう可能性もあるでしょう。
その点、フロアワイパーならお掃除中にハウスダストを舞い上げて、空気を汚してしまう心配がほとんどありません。
フロアワイパーは、ヘッド部分にシートを取り付けて使います。シートには、「ドライシート」と「ウエットシート」の2種類があり、フローリングの汚れの種類や、除去したいゴミに応じて使い分けることが大切です。
ドライシートは、その名のとおり乾いたシートで、ホコリや髪の毛といった軽いゴミを、繊維で絡め取って除去します。ただし、ベタベタとした皮脂汚れや食べこぼしなどを落とすのは苦手です。
ウエットシートは、洗浄成分を含んだ湿ったシートで、皮脂によるベタつきや、食べ物による汚れなどを落とすのに効果的です。一方で、ホコリや髪の毛などのゴミを取ろうとすると、湿って床に張りついてしまいます。
フローリングお掃除の主役はフロアワイパーですが、そのほかの道具を組み合わせて使うと、より効果的にお掃除ができます。とはいえ、どれも特別なアイテムではありません。基本的に、床にダメージを与えにくいものを選び、汚れの種類に合わせて使い分けることがポイントです。
ここでは、フローリングをさらにキレイにするために、そろえておきたいお掃除アイテムをご紹介します。
掃除機は、フロアワイパーではお掃除しきれなかった小さなホコリやゴミの除去におすすめです。特に、フローリングの溝に入り込んだ小さなホコリは、フロアワイパーだけでは除去しきれません。フローリングの床を傷つけにくい、専用ノズルを備えた掃除機だとなお良いでしょう。
フロアワイパーでは落としきれない黒ずみや食べ物による汚れは、固く絞った雑巾で水拭きをするのが効果的。ただし、無垢材のフローリングは水にぬれるとシミになったり、反ったり割れたりといった変形が起こることもあるので、水拭きは厳禁です。
なお、合板のフローリングの場合、水拭きをした後に乾拭きをすると、雑巾の跡が消えてキレイに仕上がります。
フローリングの黒ずみや頑固な汚れには、中性洗剤が効果的です。専用洗剤がない場合は、台所用洗剤を水に溶かすことでも代用できます。
なお、万能洗剤として人気のある、重曹やセスキ炭酸ソーダなどは、フローリング掃除に使ってはいけません。アルカリ性の洗剤は、床材表面のワックスや樹脂の被膜をはがしてしまう可能性があります。
フローリング掃除のアイテムがそろったら、お掃除を始めましょう。ここからは、基本的なフローリング掃除の手順をご紹介します。
まずは、フロアワイパーにドライシートをつけて、目立つホコリや髪の毛などをお掃除していきます。力を入れてヘッドを床に押しつけるのではなく、フローリングの表面をなでるように、軽い力でスーッと滑らせるのがポイント。勢い良くお掃除をすると、ホコリを舞い上げてしまうので、ゆったりとした動作を心掛けましょう。
フロアワイパーで、舞い散りやすい軽いゴミを取り除いた後、大きなゴミやフローリングの継ぎ目に溜まった細かいゴミを掃除機で吸い取ります。掃除機のノズルを床に密着させて、フローリングの溝に沿って、ゆっくりと掃除機をかけてください。壁際やサッシとフローリングの境目、壁と床の境目にある巾木(はばき)に溜まったホコリなどは、細口のノズルに付け替えて、念入りに吸い取ります。
合板タイプのフローリングの場合、ドライシートや掃除機で取り切れなかった汚れを、ウエットシートで拭き取ってください。ウエットシートに含まれる水分と洗浄成分が、皮脂によるベタつきや食べこぼしなどを、キレイに除去してくれます。
なお、無垢材のフローリングは、水分がシミや変色・変形の原因ともなりかねないため、ウエットシートを使わないほうが無難です。
合板のフローリングに限りますが、ウエットシートを使っても落とせない頑固な汚れは、固く絞った雑巾での水拭きが効果的です。なお、無垢材のフローリングは、水拭きをしてはいけません。フローリングを水拭きするときに注意すべきポイントは、水がフローリングに染み込まないよう、短時間で終わらせること。水分を吸いすぎない薄い雑巾を水に浸し、固く絞ってから、さっと汚れを拭き取ります。
なお、床を傷つけるおそれがあるので、ゴシゴシと強くこすらないようご注意を。また、仕上げの際には別の雑巾で乾拭きをして、水気を取りましょう。
続いては、フローリング掃除の効果をアップさせる方法をご紹介します。3つのポイントについて詳しく見ていきましょう。
細かいホコリはとても軽く、人の動きや空気の流れなどによって舞い上がると、なかなか床まで落ちてきません。こうした軽いホコリは日中に舞い上がり、人が寝ている夜中にゆっくりと床に落ちます。そこで、朝一番にフロアワイパーでお掃除すると、効率良くホコリを除去できます。
水拭きをしてもなかなか落ちない黒ずみ汚れは、足の裏などから出た皮脂や、調理中に飛んだ油汚れが原因であることが多いもの。こうした油性の汚れには、中性洗剤が効果的です。
フロアワイパーと掃除機で細かいゴミを取り除いた後、ぬるま湯2Lに中性洗剤を小さじ1杯程度混ぜ、洗浄液を作ります。この洗浄液に雑巾を浸して固く絞ってから、黒ずみが気になる部分を水拭きしてください。続いて、床に残った洗剤を別の雑巾で水拭きして落とし、最後に乾いた雑巾で水分をしっかりと拭き取れば完了です。フローリングに水分が染み込まないように、手早く行いましょう。
フローリングに絨毯やマットを敷いていると、その下に湿気が溜まりやすいもの。お掃除のついでにめくってみると、カビが生えていたなんてことも少なくありません。また、観葉植物の鉢の周辺や窓辺のフローリングにも、湿気によってカビが生えてしまうことがあります。
フローリングに生えたカビは、基本的に中性洗剤で落とすことが可能です。それでも落ちない頑固なカビは、アルコール除菌スプレーや消毒用のエタノールで対処しましょう。アルコール度数が70~80%程度のものを使用し、少しずつカビの部分に吹きかけてから、雑巾でしっかりと拭き取ります。
なお、アルコールはフローリングの色落ちの原因となることも。目立たない部分に吹きかけて、問題なく使えることを確認するのがおすすめです。
フローリングのお掃除におすすめなのが、「キレキラ!」シリーズ。「キレイを気楽に。」をテーマとしたお掃除アイテムシリーズで、ドライ&ウエットシートはもちろん、フロアワイパー本体にも、フローリング掃除に役立つ工夫が盛り込まれています。
ここでは、フローリング掃除に適した「キレキラ!」シリーズの魅力をご紹介します。
毎日の床掃除で、フロアワイパーも汚れてしまうもの。雑菌や汚れがついていては、衛生的なお掃除ができません。「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ」は、汚れがちなヘッド裏のラバーを外して洗える清潔設計。いつでも衛生的にフローリング掃除ができます。
また、全面捕集の「徹底キャッチヘッド」は、ペタッと倒して使用可能。高さ3cmの隙間もラクラクお掃除できるので、ソファの下などの狭い隙間も、キレイに保つことができます。
「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ 本体」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ!ワイパー 徹底キレイ 本体
窓を開けたときなどに、お部屋に侵入しやすい砂ボコリ。床がザラザラとして不快ですが、ホコリが細かすぎるためお掃除は困難です。そうした極小汚れにも対応できるのが、「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ドライシート」。「立体3層構造」シートが、砂ボコリや花粉を内側に閉じ込めて逃しません。また、細かい凸凹とV字起毛部分が、軽い拭き心地で汚れをしっかり捕集します。
「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ドライシート」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ドライシート
フロアワイパーのウエットシートを使っていて、気になるのが拭きムラ。しっかり拭いたつもりでも、床には拭けていない部分が筋のように残ることも。「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ウエットシート」と「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ウエットシート Light」は、独自の「ひょうたんエンボス&ひし形配列」形状で、拭きムラを低減!界面活性剤入りのたっぷりとした薬液が汚れを浮かして拭き取ります。また、菌やウイルスも除去します※。
※すべての菌やウイルスを除去できるわけではありません。
「キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ウエットシート」については、下記のページをご覧ください。
キレキラ!ワイパー 徹底キレイ ウエットシート
毎日過ごす家だからこそ、快適な空間にしたいもの。フローリングの床がキレイだと、それだけで気持ち良く過ごすことができます。
フローリング掃除は、床材や汚れのタイプに合わせた適切なお手入れがポイント。フロアワイパーやシート、掃除機などを上手に使い分けて、いつもキレイな状態を維持しましょう!
フローリング掃除は、汚れの種類やお掃除の目的に応じて、毎日、週に1回、月に1回、半年~年に1回という4つのタイミングで行います。
・毎日:日常的な汚れは、ドライシートを装着したフロアワイパーや掃除機でお掃除をする
・週に1回:フローリングの隅や溝、床の油汚れなどは、雑巾やウエットタイプのシートをつけたフロアワイパーで水拭き掃除をする
・月に1回:水拭きでも落ちない汚れは、床専用のクリーナーで取り除き、雑巾による水拭き&乾拭きか、ウエットシート&ドライシートのフローリングワイパーで成分を拭き取る(無垢材のフローリングは水気に弱いため、なるべく水拭きは避ける)
・半年~年に1回:ワックスがけや専用塗料での再塗装を行う(無垢材のフローリングのみ)
フロアワイパーのヘッド部分につけるシートには、「ドライシート」と「ウエットシート」の2種類があります。ドライシートは、ホコリや髪の毛といった軽いゴミを繊維で絡め取って除去するタイプ。ただし、ベタベタとした皮脂汚れや食べこぼしなどを落とすのは苦手です。
ウエットシートは、洗浄成分を含んだ湿ったシートで、皮脂によるベタつきや、食べ物による汚れなどを落とすのに効果的。一方で、ホコリや髪の毛などのゴミを取ろうとすると、湿って床に張りついてしまいます。
フローリングの黒ずみ汚れの多くは、足の裏の皮脂や、調理中に飛んだ油汚れが原因。ぬるま湯2Lに中性洗剤を小さじ1杯程度混ぜた洗浄液を作り、雑巾を浸して固く絞ってから気になる部分を水拭きしてください。
さらに、別の雑巾で水拭きして洗剤を落とし、最後に乾いた雑巾で水分をしっかりと拭き取ります。
画像提供/PIXTA
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