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ホーム キミおもい お役立ち情報 犬の肉球の役割とは?起こりやすいトラブルやケア方法も解説
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犬の肉球の役割とは?起こりやすいトラブルやケア方法も解説

記事公開:2025.3.24

ワンちゃんの足の裏にある愛らしい肉球。ぷにぷにとした感触が楽しくて、思わずさわってしまうというオーナーさんも多いのではないでしょうか。肉球には、ワンちゃんが生きていく上で大切な役割がたくさんあります。

この記事ではワンちゃんの肉球の役割や構造のほか、起こりやすいトラブル、肉球ケアの方法などについてご紹介します。

ワンちゃんの肉球が持つ役割

ワンちゃんの肉球が持つ役割

どの子も個性的な色や形をしていて、見た目にとてもかわいい肉球ですが、実はワンちゃんが生きていく上で大切な多くの役割を担っています。ワンちゃんの肉球が持つ、主な役割をご紹介します。

足を保護する

ワンちゃんはとてもエネルギッシュな生き物です。ワンちゃんが走ったりジャンプしたりするとき、弾力性に富んだ足裏の肉球は体重を支え、クッションのように衝撃を吸収し、関節や骨にかかる負荷を緩和しています。さらに、肉球は分厚い角質層に覆われているため、ある程度の地面の冷たさや熱さから、断熱材のように足を守ってくれます。

とはいえ、極端な高温や低温にさらされれば、肉球にやけどや凍傷を負うこともあるため、お散歩の時間帯は季節に応じて調整しましょう。

滑り止めになる

ワンちゃんの肉球の表面には、ざらざらとした細かな突起があります。これによって地面との摩擦が生まれ、歩いたり走ったりするときの滑り止めになり、カーブを曲がったり急ブレーキをかけたりすることもできるのです。

地面の情報を脳に伝える

ワンちゃんの肉球には多くの血管や神経が通っています。そのため、足の裏で感じた地面の温度や状態をセンサーのように感知して、脳に伝達する役割も担っています。

汗をかく

ワンちゃんはほとんど汗をかかない生き物ですが、肉球には汗腺があり、体の中で発汗できる数少ない部位のひとつです。ワンちゃんも緊張したときなどは人間と同じように、肉球に汗をかくことがあります。

なお、肉球からの発汗が体温調節に役立っているともされますが、ワンちゃんの体に対して肉球の表面積はとても小さく、基本的に体温調節は苦手です。そのため、ワンちゃんが快適に過ごせる室温を保つなど、適切な環境づくりを心掛けましょう。

ワンちゃんの肉球の構造

ワンちゃんの肉球は、正式名称を「蹠球(しょきゅう)」といい、下図のように前足と後ろ足、部位によっても名称が異なります。前足にあるのは掌球(しょうきゅう)、指球(しきゅう)、手根球(しゅこんきゅう)の3種類で、後ろ脚にあるのは足底球(そくていきゅう)、趾球(しきゅう)の2種類です。

ワンちゃんの肉球の構造

肉球の内部は脂肪やコラーゲンなどで構成されており、ぷにぷにとした独特の弾力性を持っていますが、表面は硬く分厚い角質で覆われています。そのため硬い地面を歩いても、肉球が簡単に傷つくことはありません。

また、肉球の表面を拡大してみると、ぶつぶつとした細かい突起物が密集しています。これらの突起物は、皮膚の下の真皮にある円錐乳頭(えんすいにゅうとう)という部分がスパイク状に尖ったものです。この構造により、肉球にはほかの皮膚にはない、ざらっとした独特の感触があります。

なお、生まれてすぐのワンちゃんの肉球はとてもやわらかいですが、成長に伴って硬くなっていくのが一般的です。長時間お散歩をするワンちゃんや、外で過ごす時間が長い子ほど、時間が経つにつれてしっかり硬くなる傾向があります。

ワンちゃんの肉球で起こりやすいトラブル

ワンちゃんの肉球で起こりやすいトラブル

ワンちゃんの肉球は、さまざまな役割を担っている上、デリケートな部位です。ここではワンちゃんの肉球に起きやすいトラブルについて解説します。どのような場合でも、愛犬の肉球の異変に気づいたら、できるだけ早めに動物病院を受診することが大切です。

なお、ワンちゃんの肉球を保護するための靴も市販されています。やけどやケガの予防、雪の日のお散歩など、状況に応じて活用してみるのもいいでしょう。

乾燥やひび割れ

ワンちゃんの肉球は汗をかくことである程度保湿されていますが、お散歩で硬い地面を歩くことが多い場合や空気の乾燥する季節など、肉球への刺激の多い条件が重なると、乾燥して表面がひび割れることもあります。ワンちゃんが痛みやかゆみを感じることもあるので、変わった様子がないか定期的にチェックしてあげましょう。

ケガ

ワンちゃんの肉球は歩行のたびに地面に接するため、お散歩中に硬いものを踏んでしまった場合など、ケガをしてしまうことがあります。傷をそのままにすると、傷口から細菌感染を起こしてしまうケースもあるため、ケガした部分を清潔にして早めに動物病院を受診しましょう。

やけど

暑い夏場の日中は、アスファルトやマンホールが高温になるため、ワンちゃんが肉球をやけどしてしまうことがあります。しかし、やけどの直後は症状が目立たず、オーナーさんが気づくまでに時間がかかってしまう場合も少なくありません。肉球にやけどをした場合、時間が経つにつれ、水ぶくれができたり皮膚が赤くなったりし、さらに進行すると皮がむけ、痛みからワンちゃんの歩き方に違和感が出ることもあります。

特に、アスファルトやマンホールでのやけどは、進行してからオーナーさんが気づくケースも多いため、予防が何よりも大切です。夏のあいだはお散歩の時間帯を見直して、早朝や夜間を選ぶほか、お散歩に出る前に地面が熱くなっていないかをオーナーさんが直接さわって確認することを習慣にしましょう。

また、冬場はワンちゃんが室内の暖房器具に触れてやけどをしてしまうケースもあります。ワンちゃんが暖房器具に直接さわれないよう、サークルで囲むなどの安全な環境づくりを心掛けることが大切です。
もし肉球にやけどをしてしまった場合は、流水で冷やし、できるだけ早く動物病院を受診してください。ただし、症状の進行状況によっては、適切な処置が難しくなる場合もあるため、やけどを防ぐ対策を徹底することが重要です。

皮膚炎

肉球は汗をかくため、肉球まわりの皮膚が刺激を受けやすく、皮膚炎も起こりやすくなります。特に指のあいだには汗や分泌物のほかに地面の汚れも溜まりやすく、それが刺激となり、細菌に感染して炎症が起きることもあります。かゆみや痛みを伴うことから、ワンちゃんが足先をなめる頻度が高くなるため、そういった仕草が見られたときは肉球をチェックして動物病院を受診しましょう。

ワンちゃんが肉球をなめるのはなぜ?

ワンちゃんが肉球をなめるのはなぜ?

ふと愛犬を見たとき、ワンちゃんが自分の肉球をなめていたことはありませんか?ワンちゃんが肉球をなめる理由としては主に以下のことが考えられます。

グルーミング

ワンちゃんが肉球をなめる行動は、グルーミングの一種であることがあります。主に食後などに見られ、なめる時間は限られており、なめ方も穏やかです。

かゆみの緩和

ワンちゃんが肉球をなめている理由として、肉球にかゆみを感じており、緩和させようとしている可能性も考えられます。軽度なかゆみの場合は軽くなめる程度で済む場合もありますが、重度のかゆみを感じている場合、「グチュグチュ」と音を立てながら強くなめたり、噛むようになめたりすることもあるため注意が必要です。場合によっては、1日の大半をなめる行動に費やすケースもあります。

ワンちゃんが肉球を頻繁になめていたり、なめるだけでなく噛んだりしている場合には、細菌感染やアレルギーなど、何らかのトラブルが起きているかもしれません。ワンちゃんが肉球をなめる頻度やなめ方を観察し、気になる症状が見られる場合は、動物病院を受診しましょう。

暇つぶし

ワンちゃんによっては、オーナーさんとのコミュニケーション不足などが原因で、肉球をなめることが「暇つぶし」として習慣化してしまっていることもあります。あまりなめすぎると皮膚のトラブルを引き起こすケースもあるため、早めに動物病院で相談をするようにしましょう。

対処法としては、おもちゃで遊ぶ、スキンシップの時間を増やすなどして、ワンちゃんが退屈する時間を減らすことを心掛けてみてください。すでに皮膚トラブルなどがある場合は、状態の悪化を防ぐためにエリザベスカラーをつけてなめさせないようにする方法もあります。

ワンちゃんの肉球のケア方法

ワンちゃんの肉球は地面に直接触れる部分なので、トラブルを予防するには定期的なケアが大切です。
足先をさわられるのを嫌がるワンちゃんもいるので、日常的なスキンシップを楽しみながら、少しずつ肉球をさわられることに慣れさせていきましょう。

お散歩後は足裏の汚れやホコリを落とす

お散歩後には、ワンちゃんの足裏についた汚れやホコリを落としてあげてください。
ただし、肉球を清潔に保つことは大切ですが、過度に洗ったりこすりすぎたりすると、かえって乾燥や皮膚炎を引き起こす原因になってしまいます。

基本的に毎日のお散歩後には、ワンちゃん用のウエットシートやぬれタオルなどで足裏をやさしくふいてあげれば問題ありません。汚れがひどい場合は足を水洗いして、乾いたタオルなどで水分を丁寧にふき取ってください。また、足裏だけでなく、全身の汚れが気になる場合は、月に1~2回を目安にシャンプーをしてあげてもいいでしょう。

ワンちゃんにシャンプーをする頻度や手順などについては、下記のページをご覧ください。
犬にシャンプーをする頻度の目安は?シャンプーの手順や注意点も解説

乾燥対策には肉球用の保湿剤をぬる

肉球が乾燥している場合は、ワンちゃんの肉球用クリームやジェルなどの保湿剤をぬると乾燥対策になります。その際は必ず、ワンちゃんがなめても大丈夫な成分を使用した、ワンちゃん専用の保湿剤を選ぶようにしましょう。

また、保湿剤をぬり過ぎてしまうとフローリングで滑りやすくなったり、雑菌が繁殖しやすくなったりする可能性があります。肉球用の保湿剤は、できるだけ薄く、均一にぬるのがポイントです。

肉球のあいだの毛はカットする

ワンちゃんの肉球のあいだの毛は、必要に応じてカットしてあげましょう。肉球を覆うほど毛が伸びていると、汚れがたまって雑菌が繁殖しやすくなるだけでなく、フローリングで滑りやすくなり、ケガの原因になってしまうこともあります。

なお、肉球のあいだの毛をカットする際、ハサミではワンちゃんの足裏を傷つけてしまうリスクがあるため、ペット用のバリカンを使用することをおすすめします。自宅でのカットが難しい場合は、動物病院やトリミングサロンなどプロに任せると安心です。


監修者のご紹介

松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。

ガイア動物病院


【商品紹介】愛犬の肉球ケアに役立つ「キミおもい 肌にやさしいウエットティシュー」

ワンちゃんの肉球はさまざま役割を持つだけでなく、デリケートな部位でもあるため、普段から清潔を心掛けることが大切です。
「キミおもい 肌にやさしいウエットティシュー」は、水分をたっぷり含んだシルキータッチシートを採用しているウエットティシュー。ワンちゃんの肉球に負担をかけずに、汚れやホコリをやさしくふきとることができます。

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「キミおもい 肌にやさしいウエットティシュー」については、下記のページをご覧ください。
キミおもい 肌にやさしいウエットティシュー

定期的に愛犬の肉球ケアをしよう

ワンちゃんの肉球は愛らしいだけでなく、衝撃から体を守る、地面の状態を感じ取るなど、さまざまな役割を持っています。肉球のトラブルを防ぐためには、オーナーさんの定期的なケアやチェックがとても大切です。もし愛犬の肉球の異変に気づいた場合には、できるだけ早く動物病院を受診するようにしましょう。

よくあるご質問

ワンちゃんの肉球は何のためにある?

ワンちゃんの肉球は弾力性があり、走ったりジャンプしたりするときの衝撃を吸収して、関節や骨にかかる負荷を緩和する役割を持っています。さらに地面の冷たさや熱さから足を守ったり、滑り止めになったりするほか、足の裏で感じた地面の温度や状態を感知して、脳に伝達する役割もあります。

ワンちゃんの肉球に起きやすいトラブルは?

毎日のお散歩で硬い地面を歩くことや、冬場の空気の乾燥などにより、ワンちゃんの肉球が乾燥したり表面がひび割れたりするケースがあります。また、お散歩中に硬いものを踏んでしまった場合などは、肉球にケガをしてしまう場合も。さらに夏場の高温になった路面で足裏をやけどしてしまったり、肉球まわりや指のあいだに皮膚炎を発症したりすることもあるため、定期的な肉球のチェックや対策が必要です。

ワンちゃんの肉球はどんなケアをしたらいい?

お散歩の後には、ワンちゃん用のウエットシートなどで足裏をやさしくふいて、汚れやホコリを落とします。肉球の乾燥が気になる場合は、肉球用クリームやジェルなどの保湿剤を薄く均一にぬってあげるのがおすすめです。また、肉球のあいだの毛が伸びすぎると汚れがたまりやすくなり、フローリングで滑ってケガをしてしまうケースもあるので、足裏の毛は必要に応じてカットしてあげましょう。

画像提供/PIXTA

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12件のコメントがあります。
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  • 肉球専用の保湿剤もあるということですが、プロペトでも大丈夫でしょうか?
    約3時間前
  • ワンちゃんの肉球のあいだの毛が伸びすぎると、お家の中でも滑りやすくなるのは知っておりましたが、カットをご自分でされるのは難しそうですね・・・爪のカットかと間違えられて暴れられると
    双方が危険ですので、動物病院に受診の時にご相談されてはいかがでしょうか・・・
    約13時間前
  • 勉強になりました
    約17時間前
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