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ホーム キミおもい お役立ち情報 猫がトイレ前後に鳴くのはなぜ?5つの理由や対処法を解説
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猫がトイレ前後に鳴くのはなぜ?5つの理由や対処法を解説

記事公開:2024.07.24

お家のネコちゃんが、トイレで「ニャーニャー」と鳴いている場面を目撃したことはありませんか?基本的にネコちゃんは静かに排泄をしますが、トイレの前後に声を出して鳴くことも珍しくありません。

ただ、あまり頻繁に鳴く場合は、ストレスや病気など、何らかのトラブルのサインである可能性もあります。この記事では、ネコちゃんがトイレ前後に鳴く5つの理由と、その対処法についてご紹介します。

ネコちゃんがトイレで鳴く理由とは?

ネコちゃんがトイレの前後に鳴く場合、大きく次の5つの理由が考えられます。ネコちゃんの様子を観察して、原因を探ってみましょう。

トイレハイ

ネコちゃんがトイレの前後に鳴く場合、「トイレハイ」が原因のひとつとして考えられます。
トイレハイとは、ネコちゃんの習性のひとつで、主にうんちをした後、急にハイテンションになる現象です。ネコちゃんによって、大きな声で鳴く、家の中を走り回る、普段より激しく遊ぶなど、さまざまな行動があり、中にはトイレ前にそのような行動をする子もいます。
トイレハイが原因でネコちゃんが鳴いているようであれば、元気な証拠なので特に心配はないでしょう。

トイレに不満がある

ネコちゃんが主にトイレの前に鳴く場合、トイレの不満をオーナーさんに訴えている可能性があります。
例えば、トイレをしようとしたら前のうんちが残っていたなど、トイレが汚れていた場合は、「掃除をしてほしい」と鳴いてオーナーさんに要求することがあります。

また、トイレの設置場所が落ち着かなかったり、トイレの形や猫砂が好みではなかったりなどで、不満を訴えているのかもしれません。ほかにも、隣の部屋のトイレに行きたいのにドアが閉まっているときなどに、「ドアを開けてほしい」と要求して鳴くこともあるでしょう。

トイレをしたことの報告

排泄後にネコちゃんが鳴いている場合、「トイレをしたよ!」とオーナーさんに報告していることも考えられます。「トイレをしたのでほめてほしい」と甘えたり、「トイレをすぐに掃除してほしい」と催促したりして鳴くこともあります。

子猫のときの名残がある

母猫は子育ての際、うんちの後に子猫が鳴くと、その子のおしりをなめてキレイにする習性があります。成猫になってもトイレの後に鳴く子はその名残で、お母さん猫に甘える子猫の気分になっているのかもしれません。

トイレの際に痛みや不快感がある

ネコちゃんは、「排泄時に痛みを感じている」「うまく排泄ができずに不快感がある」「排泄後に残尿・残便感がある」という理由でトイレの最中に鳴くケースもあり、その場合は病気が潜んでいる可能性が考えられます。
トイレで鳴くことのほかにも、頻尿、多飲、食欲がない、元気がないなどの異常がないか、観察することが大切です。

ネコちゃんがトイレで鳴くときに考えられる病気

ネコちゃんがトイレで頻繁に鳴いたり、急に鳴くようになったりした場合、病気の可能性もあるためできるだけ早く動物病院を受診しましょう。原因として考えられる病気には、下記のようなものがあります。

膀胱炎

ネコちゃんが頻繁にトイレ前後に鳴き、トイレに行く回数が増えているのにおしっこがあまり出ていない場合は、膀胱炎の可能性があります。

膀胱炎は、細菌感染や結石、ストレスなど、さまざまな原因で膀胱に炎症が起きる病気です。膀胱炎になると、おしっこをしても残尿感があるため、何度もトイレに行くようになります。
また、おしっこをするときに痛みを伴い、トイレで鳴くことがあります。そのほか見られる症状としては、トイレでおしっこの姿勢をとっているのにおしっこが出ない、おしっこに血が混ざる、おしっこがにごるといったものです。

尿道閉塞

尿道閉塞とは、結石や血のかたまりなど何らかの理由で尿道が閉塞する病気です。おしっこが出づらくなるため、頻繁にトイレ前後に鳴く、トイレに行く回数が増えているのにおしっこが出ていない、といった症状が現れます。早期の対応が必要なため、できるだけ早く動物病院を受診しましょう。

尿路結石

尿路結石とは、腎臓から尿道までのどこかに結石ができる病気です。排泄中や排泄後に痛みを伴うため、トイレで頻繁に鳴くようになったり、トイレ後に陰部を執拗になめる行動が見られたりすることもあります。

ほかにも、トイレでおしっこをする姿勢をとっているのにおしっこが出なかったり、トイレに行く頻度が減ったりすることがあります。おしっこが出なくなると尿毒症を併発することがあるため、早急な治療が必要です。

尿道炎

尿道炎とは、細菌感染などにより、尿道の粘膜が炎症を起こす病気です。炎症によっておしっこが出にくくなり、排尿時に痛みを伴うため鳴くことがあります。
尿道炎が悪化すると尿道閉塞が起こり、膀胱炎を発症することもあります。

便秘

何らかの原因でネコちゃんが便秘になると、うんちが出にくくなるため長時間トイレで過ごすことが増えます。おなかが張ったり、がんばってうんちを出そうとしても出なかったりする苦しさから、トイレで鳴くことがあります。

ネコちゃんの便秘の原因や対処法については、下記のページをご覧ください。
猫が便秘になる原因は?動物病院へ行く目安や便秘の予防法も解説

ネコちゃんがトイレで鳴くときの対処法は?

ネコちゃんがトイレで鳴くときの対処法は、鳴く理由によっても違います。まずは、ネコちゃんがどのようなときにトイレで鳴くのかを確認して、適切な対処法を考えましょう。

動物病院を受診する

これまでトイレで鳴かなかった子が急に鳴くようになったり、頻繁に鳴いたりする場合は、病気のサインかもしれません。ネコちゃんの尿路系の病気には緊急を要するものもあるため、早急に動物病院を受診してください。

尿検査やレントゲンなどの結果、病気の可能性が否定された場合には、トイレハイなどほかの理由を検討しましょう。なお、受診の際は、トイレで鳴くこと以外にも、頻尿ぎみではないか、多飲ではないか、食欲や元気はあるかなど、ネコちゃんに普段と違う様子がないかを確認しておくと診断に役立ちます。

また、ネコちゃんのおしっこやうんちをチェックすることも大切です。血尿や便秘などの異常が見られる場合は、できるだけ早めに動物病院を受診してください。

トイレをキレイにする

キレイ好きなネコちゃんは、汚れているトイレを嫌がって鳴くことがあります。トイレはこまめにお掃除をして、いつも清潔にしてあげましょう。

トイレ環境を整える

ネコちゃんがトイレに不満を持って鳴いているようなら、ネコちゃんにとって心地よいトイレ環境になっているかをもう一度見直しましょう。

例えば、トイレを今よりも静かで落ち着ける場所に設置したり、猫砂の素材や種類をネコちゃんが好みそうなものに変えてみたりするのもひとつの方法です。また、トイレの大きさがネコちゃんに合っているかも大切なチェックポイント。ネコちゃんの体長(首から尾の付け根まで)の1.5倍以上を目安にトイレのサイズを確認してください。

ネコちゃんのトイレグッズ選びやトイレ環境の整え方については、下記のページをご覧ください。
猫のトイレのしつけのポイントは?うまくいかない場合の対処法も解説


監修者のご紹介
松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。
ガイア動物病院


【商品紹介】トイレ環境が整う「キミおもい」のネコちゃんシリーズ

繊細なネコちゃんは、トイレのニオイや汚れが気になると排泄するのを嫌がったり、トイレで鳴くようになったりすることもあります。ネコちゃんの様子を観察するのはもちろん、トイレの環境にも気を配ってあげましょう。

「キミおもい」のネコちゃんシリーズは、ネコちゃんやオーナーさんの好みに合わせて選べる猫砂、トイレを清潔に保てるおそうじシートなどをラインナップ。ネコちゃんのトイレをいつも心地よく整えることができます。

「キミおもい」のネコちゃんシリーズについては、下記のページをご覧ください。
キミおもい Cat - ネコちゃん -

ネコちゃんがトイレで鳴く原因を考えて適切な対処を

ネコちゃんがトイレで鳴いたとしても、トイレハイで興奮しているだけなら特に心配はいりません。ですが、急に鳴くようになったり、頻繁に鳴いたりする場合は注意が必要です。
病気のサインや、トイレへの不満によるストレスサインの可能性があります。普段から、ネコちゃんのトイレの様子をチェックして、いつもと違う行動が見られたら、原因をよく考えて対処しましょう。

よくあるご質問

ネコちゃんがトイレで鳴くのはなぜ?

ネコちゃんがトイレで鳴く理由として多いのは、トイレ前後にテンションが上がり「トイレハイ」の状態になるという、ネコちゃんの習性によるものです。また、トイレが汚れているといった不満を訴えて鳴くこともあります。ほかには、トイレをしたことをオーナーさんに報告する子や、お母さん猫に世話をされていた子猫時代の名残で鳴く子もいます。

注意したいのは、排泄するときの痛みや不快感からネコちゃんが鳴く場合です。そうした場合は、病気のサインの可能性があるため、早めに動物病院を受診することをおすすめします。

ネコちゃんがトイレで鳴くときに考えられる病気は?

ネコちゃんが、おしっこが出にくい、残尿感や不快感、排尿時の痛みなどの症状が原因で鳴く場合は、膀胱炎や尿道閉塞、尿路結石、尿道炎など、泌尿器系の病気が考えられます。
一方、なかなかうんちが出ずに苦しくて鳴く場合は、便秘の可能性があります。

ネコちゃんがトイレで鳴くときの対処法は?

ネコちゃんがトイレで鳴くときの対処法は、鳴く理由によって異なります。ネコちゃんがトイレで頻繁に鳴いたり、急に鳴くようになったりした場合は、排泄時の痛みや不快感を伴う病気の可能性があるため、なるべく早く動物病院を受診してください。

トイレに不満があって鳴いていると思われる場合は、トイレをいつも清潔に保つ、設置場所などを見直すなどの対策をとって、ネコちゃんが気持ちよくトイレができる環境を整えてあげましょう。 

画像提供/PIXTA

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