記事公開:2024.6.20
ワンちゃんは、家族といっしょに出掛けるのが大好き!愛犬との旅行を楽しく快適なものにするには、事前の準備がとても大切です。
この記事では、ワンちゃんと旅行するときに携帯したいアイテムや済ませておきたい準備、ドライブ旅行での注意点のほか、押さえておきたい基本的なしつけについてご紹介します。準備を万全に整えて、ワンちゃんといっしょに素敵な思い出を作りましょう。
愛犬と旅行をする際に欠かせないアイテムには、どのようなものがあるのでしょうか。現地調達が難しいものもあるため、安心して旅行を楽しめるよう、出掛ける前に必ずチェックをしましょう。
旅先でもワンちゃんにはお散歩や運動が欠かせないので、首輪やハーネス、リードは必携。特別に準備するより、普段のお散歩で使い慣れているものを持っていくのがいいでしょう。
また、万が一旅先で迷子になってしまうことも想定し、首輪やハーネスには迷子札を装着しておくことをおすすめします。
宿泊施設やドッグランなどで、鑑札や狂犬病予防接種証明書、ワクチン接種証明書の提示を求められることがあるため、忘れずにすべて持っていきましょう。
鑑札については、普段から首輪やハーネスに装着しておくことをおすすめします。
旅先で環境が変わることは、ワンちゃんのストレスになります。ワンちゃんの感じるストレスを最小限にするためにも、ごはんやおやつは食べ慣れたものを準備しましょう。日持ちのしない手作り食は避けて、ドライタイプやパウチタイプを選ぶのがおすすめです。
ごはんは予備の分も含め、1食分ずつ小分けにして、密封袋や容器に入れていくと便利。可能であれば、普段使っている食器も持っていくと、ワンちゃんは安心です。
ワンちゃんの飲み水を十分に用意しましょう。キャリーバッグや車の中は気温が高くなることが多いため、熱中症対策のためにも、こまめな水分補給が必要です。
水を多めに携帯しておけば、休憩時間のトイレの際や、万一粗相してしまったときの洗い流しにも使えます。
宿泊先で使用するためのペットシーツや、うんちを入れるための消臭力のある袋、マナーポーチ、ウエットティシューなどのトイレグッズも必須の持ち物です。
ワンちゃんと泊まれる宿泊施設では、トイレグッズが用意されているケースもありますが、その場合でも必要な分は持っていくほうがいいでしょう。
電車や車で移動する際は、クレートやキャリーが必要です。また、宿泊施設やお出掛けスポットによっては、ワンちゃんをクレートやキャリーに入れるのが必須である場合もあるため、事前に確認しておきましょう。クレートやキャリーは、宿泊先でワンちゃんがリラックスできる居場所としても活用できます。
なお、車で旅行する際は、安全のため必ずクレートやドライブボックスを使用しましょう。危険ですので、ワンちゃんを自由に動ける状態にしたり、ひざの上にのせたりするのは避けてください。
動物病院から処方されている薬があれば、忘れずに持っていってください。ワンちゃんの乗り物酔いが心配な場合は、事前に動物病院で相談の上、酔い止めの薬を処方してもらうと安心です。
また、おなかの弱い子など、万が一に備えて下痢止めも持っていくとよいでしょう。常備薬として処方してもらえるか、かかりつけの動物病院で相談してみてください。
万全に準備をしても、旅先ではいろいろなことが起こりうるもの。必須ではありませんが、あればワンちゃんとの旅行がより快適になる持ち物をご紹介しましょう。
公園やドッグランなど、アウトドアで活動するときは、ブラシや虫除けスプレーなど、ワンちゃんのお手入れグッズがあると便利です。宿泊施設に入る前にブラッシングをして、抜け毛や被毛についたホコリ・汚れを落とすこともできます。
トイレトレーニングが完了しているワンちゃんでも、慣れない環境では緊張して粗相をしてしまうことがあります。移動中や宿泊施設での粗相が心配な場合は、マナーベルトやおむつを用意するといいでしょう。
なお、マナーベルトやおむつを初めて使う場合、ワンちゃんが嫌がってすぐに脱いでしまう可能性もあるため、旅行前に着ける練習をしておくことをおすすめします。
宿泊先や立ち寄った場所で、抜け毛が落ちたときなどにサッとお掃除できるよう、粘着ローラーやエチケットブラシを持っていくのがおすすめです。敷地内でトイレをしたときなどに備えて、消臭スプレーもあると便利でしょう。
ワンちゃんとの旅行は汚れ物がたくさん出るもの。ビニール袋を多めに持っていくと、汚れを拭いたウエットティシューや粘着テープを片付けるときなどに役立ちます。ジッパー付きのビニール袋なら、密閉もしやすく、より便利です。
ワンちゃん用の洋服を用意しておくと、宿泊施設やカフェ、レストランなどで抜け毛が飛び散るのを防ぐことができます。防寒だけでなく、暑さをやわらげる機能がついた服もあるので、体温調整に活用しましょう。また、旅先での天候の急変に備えて、レインコートを準備しておくと安心です。
旅先でレストランやカフェに立ち寄ったときに、オーナーさんの足元にカフェマットを敷けば、ワンちゃんはその上でくつろぎやすくなります。カフェマットがない場合は、自宅で使っているバスタオルなどでも代用できます。
春から秋にかけては、保冷剤があると安心。気温が上がったとき、ワンちゃんの首回りやクレートの中を冷やすことで熱中症対策になります。
愛犬との車での旅行は自由度が高く、ワンちゃんのペースに合わせて予定が組めるのがメリットです。ここでは、ワンちゃんと快適にドライブ旅行を楽しむために、注意したいポイントをご紹介しましょう。
長時間の移動に慣れていないワンちゃんの場合、ストレスから粗相をしてしまったり、排泄間隔が短くなったりすることもあります。出発前には長めにお散歩をするなどして、必ずトイレを済ませておくことが大切です。
また、車に乗せる際は、クレートやドライブボックスの中にペットシーツを敷き、場合によってはマナーベルトやおむつやを装着することも検討しましょう。
ワンちゃんが空腹や満腹の状態でのドライブは、乗り物酔いの原因になります。ワンちゃんの食事は、出発する2時間程前を目安に済ませておくことをおすすめします。
人間がシートベルトをするのと同様、ワンちゃんを車に乗せるときも、クレートに入れて座席に固定するか、ドライブボックスを使って安全に配慮を。ワンちゃんを自由に動ける状態にしたり、ひざの上にのせたりするのは避けましょう。
ワンちゃんは高温多湿な環境が苦手です。そのため、特に夏場はエアコンを常時低めの温度に設定し、適宜換気をするなどして、ワンちゃんが快適に過ごせる温度を保ちましょう。
また、必要に応じて、クレートやドライブボックスの中に冷却マットを敷いたり、保冷剤を首のまわりに巻いたりするなどの対策をすることが大切です。
長距離ドライブではワンちゃんが気分転換や排泄ができるよう、こまめに休憩をとるようにしましょう。最低でも2時間おきぐらいには休憩することをおすすめします。
また、水分補給もこまめに行い、渋滞などで停車できなくても1~2時間ごとに水を与えられるよう、車内に準備しておきましょう。旅行プランを立てる際には、サービスエリア、ドッグラン、ワンちゃんと入れるカフェなど、立ち寄れる休憩スポットを調べておくこともおすすめします。
ドライブ中に、ワンちゃんだけを残して車を離れることはやめましょう。夏場や湿度の高い時期は熱中症の危険があるほか、ワンちゃんが寂しがって車から飛び出し、事故に遭ったり迷子になってしまったりする可能性もあります。
愛犬との旅行は楽しいものですが、訪れる場所には、ワンちゃんが苦手な人やアレルギーを持つ人もいるかもしれません。常に公共の場にいることを忘れず、周囲の人に不快な思いをさせないよう、配慮することが大切です。立ち寄るスポットや宿泊施設のルール確認も忘れないようにしましょう。
ワンちゃんと旅行に出掛ける前に準備しておきたい大切なことに、「しつけ」があります。次の3つをしっかりできるようになると、より安心・快適な旅ができるでしょう。
ワンちゃんがどんな場所でもオーナーさんに注目し、落ち着いて行動できるよう「マテ」を教えておきましょう。ワンちゃんが興奮したり、パニック状態になったりしないようコントロールし、道路への飛び出しや、ほかのワンちゃんへの飛びつきなどを予防することができます。
宿泊先でワンちゃんがトイレを失敗してしまうと、お掃除が必要だったり、追加料金を請求されたりすることもあります。宿泊施設を利用する前にはトイレトレーニングをして、ペットシーツでトイレができるようにしておきましょう。
トレーニングをしても、環境が変わるとトイレを失敗することがあるので、必ず粗相に備えて持ち物を準備しておくことをおすすめします。
ワンちゃんのトイレのしつけについては、下記のページをご覧ください。
犬のトイレのしつけ方とは?粗相を防ぐポイントや必要なグッズを解説
ワンちゃんがクレートで落ち着いて過ごせるよう、クレートトレーニングをしましょう。ワンちゃんがクレートに慣れていると、旅先でもおうちにいるときと同じように安心して過ごせます。
また、クレートトレーニングができていれば、乗り物で移動する際も、ワンちゃんのストレスを軽減できます。ワンちゃんにとってもオーナーさんにとっても、快適に旅行を楽しむことができるでしょう。
監修者のご紹介
松田 唯さん
埼玉県生まれ。北里大学獣医畜産学部卒業後、千葉県内と東京都内の動物病院で勤務。
2019年7月、ガイア動物病院(東京都杉並区)を開設、院長となる。大学時代は医療の専門用語が苦手だったこともあり、治療法や薬についてわかりやすく説明し、治療法のメリット・デメリットを理解してオーナーさんが選択できる診療を心掛けるようにしている。
ガイア動物病院
大王製紙の「キミおもい」ワンちゃんシリーズには、ワンちゃんとの旅行でも頼りになるアイテムがそろっています。
移動中や旅先で過ごす際の粗相対策にも役立つおむつは、パンツタイプとテープタイプの2種類から選べます。お出掛け時のクレートやキャリーには「キミおもい たっぷり吸収 パワフル消臭シート」を。瞬間吸収・強力消臭のペットシーツで、クレートやキャリーからニオイがモレにくく安心です。そのほか、ワンちゃんの肌にやさしいウエットティシューを持っていくと、旅先でのワンちゃんのお手入れに活躍します。
「キミおもい」ワンちゃんシリーズの各商品の詳細については、下記のページをご覧ください。
キミおもい Dog - ワンちゃん -
愛犬といっしょの旅行は、人間だけの旅行と比べて準備も確認すべきこともたくさんありますが、それを補って余りあるほど、楽しみも大きいものです。
周囲の人に迷惑をかけないよう配慮しながら、事前準備や移動中の注意点、必要なしつけを確認すれば、ワンちゃんものびのびと過ごすことができるでしょう。ぜひ愛犬といっしょに、楽しい思い出をたくさん作ってください。
愛犬と旅行をするときの必須の持ち物は、下記のとおりです。
・普段のお散歩で使っている首輪やハーネスとリード
・宿泊施設などで提示を求められることの多い鑑札や予防接種証明書などの書類
・食べ慣れたごはんとおやつ
・十分な飲み水
・ペットシーツや消臭袋、ウエットティシューなどのトイレグッズ
・クレートやキャリー
・動物病院から処方された薬
愛犬と車で快適に旅行をするポイントは、下記のとおりです。
・出発前にワンちゃんのトイレを必ず済ませておく
・ワンちゃんが空腹・満腹の状態での乗車を避ける
・移動中はクレートやドライブボックスを使用する
・車内をワンちゃんにとって快適な温度に保つ
・こまめに休憩をとる
・ワンちゃんを車でお留守番させない
ワンちゃんが興奮して車道に飛び出したり、ほかのワンちゃんに飛びついたりしないよう、「マテ」はしっかりと練習しておくようにしましょう。また、どこでもペットシーツで排泄ができるようにトイレトレーニングをしておくほか、移動時や宿泊先でクレートに入って落ち着けるようにクレートトレーニングをしておくこともおすすめします。
画像提供/PIXTA
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