妊娠中期(妊娠7ヶ月-24・25・26・27週)のママの身体に起こりやすい息苦しさやむくみなどの症状と、おなかの中の赤ちゃんの変化についても解説します。
おなかは、下腹部だけでなくおへその上からも徐々にせりだしてきます。寝るときに、大きくなったおなかに圧迫されて息苦しくなることもあります。
大きくなった子宮が静脈を圧迫し一過性に血圧が低下して息苦しくなる「仰臥位低血圧(ぎょうがいていけつあつ)※」になる場合があります。仰臥位低血圧が生じたら、身体を左下にした横向きの体勢で寝ると楽になります。
※仰臥位低血圧:あおむけになることで静脈が圧迫され血圧が低下する状態
主におへその上から下に一本の線ができる場合があります。これは妊娠線とは違い、正中線というホルモンバランスに伴いメラニン色素の分泌が影響してできる線です。大半は出産後に徐々に消えていきますので心配いりません。
おなかが急激に大きくなることで、皮下脂肪が断裂し妊娠線ができやすくなります。保湿などのケアをしっかりしておきましょう。
赤ちゃんへ栄養を運ぶため、血液量が多くなることで手足などが、むくみやすくなります。
座ったり横になったり、足を上げるなど、血液の循環を良くしましょう。また、むくみは、血管内で脱水を生じているため、血栓形成につながりやすくなります。血栓症は重篤な疾患に結びつく場合がありますので注意が必要です。そのため、むくんでいるからといって水分を控えるのではなく、むしろしっかりと水分を摂るようにしましょう。
妊娠中期は安定期とも呼ばれる時期です。だからといって妊娠前のような日常生活は控えたほうが良いでしょう。この後の妊娠後期からは、赤ちゃんが出産の準備に入るため、体調に様々な変化がおきますので、この時期は無理をせず身体を休めるようにしましょう。
動きが活発になり、羊水の中で回転して動きまわるようになります。そろそろ男女の性別もわかるようになります。赤ちゃんの性別を知りたい場合は、まれに性別を教えない医師もいらっしゃるので、主治医の意向も探りながら相談してみてください。
赤ちゃんの大きさは身長36〜37センチ、体重1,150〜1,200グラムくらいになります。