妊娠10ヶ月目の36週から39週6日は臨月と呼ばれる時期で、身体は出産の準備に入ります。子宮の位置が下がってくるため肺や胃の圧迫はおさまり、動悸や息切れ、吐き気は軽くなってきます。ただし膀胱の圧迫は変わらないため、頻尿や尿モレの症状は続きます。
子宮が膀胱を圧迫することで生じます。排尿の回数が増えたり、くしゃみなどで尿モレを起こす場合もあります。
赤ちゃんが骨盤に下りてくることに伴って、周囲を圧迫するために起きる症状です。
無理は禁物ですが、ウォーキングなどの適度な運動や、半身浴や足湯などで下半身を温めると、痛みが緩和されることがあります。
妊娠10ヶ月目に入ると、それまで胃や内臓を圧迫していた子宮が徐々に下がることで、食欲が回復してきます。しかしながら食べすぎは体重増加の原因となりますので注意が必要です。
出産時の本陣痛とは異なり、子宮の収縮によって起きる症状です。個人差がありますが、通常前駆陣痛が起きると出産が間近な場合が多く見られます。
妊娠するとホルモンの分泌が活発になり、おりものが多くなります。特に臨月になると身体が出産の準備に入ることからホルモンの分泌が多くなり、おりものが増える場合があります。いつもと色が異なる場合や、臭いがある場合、かゆみを伴う場合を除けば、あまり心配する必要はありませんが、臨月ですので「おしるし」や「破水」と見分ける必要があります。もし、おりものに赤やピンクなどの色がついている場合は「おしるし」の可能性があります。
おしるしだけで受診をする必要はありませんが、陣痛を伴う場合や不安な場合はかかりつけの医師に相談しましょう。
また子宮口から離れた卵膜から破水する高位破水の場合は、羊水が少しずつ出てくるので、おりものとの区別がつきづらい場合もあります。少量ではあるものの動くたびに漏れ出すような時は高位破水が疑われますので、この場合もかかりつけの医師に診察してもらいましょう。
いよいよ臨月ですね。赤ちゃんは成熟し出産のタイミングを待っていますよ。出産予定日はあくまで目安です。予定日を過ぎても心配はいりません。実際は予定日の前後2週間くらいです。心の余裕を持って、赤ちゃんと会える日を楽しみにしましょうね。
誕生へ向けて免疫力も備わってきます。外見は新生児となり、子宮の中であごやひざを胸につけた姿勢で出産を待っています。
赤ちゃんの大きさは身長49〜50センチ、体重3,100〜3,200グラムくらいになります。
出産のサインには個人差がありますが、おりものに出血が見られる「おしるし」や、赤ちゃんを産もうとして子宮が収縮することで起きる「陣痛」、それと羊水が外へ出る「破水」の3つがあります。詳しくはこちらをご覧ください。
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