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乳児湿疹の原因は?症状やスキンケアの方法を解説

記事公開:2024.08.23

赤ちゃんは肌が未熟で敏感なため、肌トラブルが起こりがちです。特に、乳児期の赤ちゃんに起こる「乳児湿疹」は、赤ちゃんがかゆそうにしていたり、ひっかいたりするため、ママやパパは心配することも多いでしょう。

この記事では、小児科医監修のもと、乳児湿疹の原因や症状が現れやすい部分、アトピー性皮膚炎との違いのほか、スキンケアの方法について解説します。

赤ちゃんの肌トラブル「乳児湿疹」の原因は?

乳児湿疹とは、赤ちゃんの肌にできる湿疹の総称で、アトピー性皮膚炎とまだ診断できない状態の湿疹や、主に頭皮などにできる「乳児脂漏性湿疹」、おでこなどにできる「新生児にきび」、たくさん汗をかくことでできる「あせも」などが含まれます。
乳児湿疹の原因はさまざまで、特定が難しい場合もありますが、下記の3つが代表的です。

肌の乾燥

乳児湿疹の原因のひとつは、肌の乾燥による皮膚のバリア機能の低下です。そうしてできた湿疹を、「小児乾燥性湿疹」といいます。皮膚のバリア機能が低下すると、唾液や汚れ、服のこすれといった刺激で、湿疹のほか「肌に粉がふく」「肌がひび割れる」「赤くなる」といった症状が起こります。
小児乾燥性湿疹は、生後3ヵ月以降の赤ちゃんに現れやすく、かゆみで赤ちゃんが自分の肌を引っかいてしまうこともあります。

過剰な皮脂分泌

ママからもらったホルモンの影響で、皮脂の分泌が過剰になると、余分な皮脂が毛穴を詰まらせてしまい、乳児脂漏性湿疹や新生児にきびの原因となります。
乳児脂漏性湿疹は、黄色いかさぶたを伴う湿疹や、赤みのある湿疹が混在してできるのが特徴です。生後2週間~3ヵ月頃に起こりやすく、顔や頭など、首より上に症状が現れます。新生児にきびは、生後すぐ~1ヵ月頃に多く見られ、頬やおでこの中央にプツプツとしたにきびができるのが特徴です。

汗の放置

赤ちゃんは発汗コントロールが未発達で、よく汗をかきます。また、肌が未熟なため、汗を放置するとあせもになりやすい傾向があります。
あせもは、頭や首、脇の下など、汗が溜まりやすい所にできやすいのが特徴です。白色やピンク、赤色などの湿疹ができて、かゆみを伴います。

乳児湿疹の症状は顔、首、頭皮などに現れやすい

乳児湿疹は、皮脂分泌が多い顔や首、頭皮などにできやすいものの、湿疹がおなかや背中など皮膚全体に広がることもあり、症状は赤ちゃんによって違います。また、乳児湿疹がいつまで続くかも、赤ちゃんによって異なります。例えば、生後2~3ヵ月頃までは乳児脂漏性湿疹、その後は小児乾燥性湿疹ができるなど、症状を変えて長く続くこともあるでしょう。
ただし、乳児湿疹は基本的に一過性のものであり、正しくケアすれば症状は落ち着くことがほとんどです。

乳児湿疹について先輩ママ・パパにアンケート!

乳児湿疹は、赤ちゃんがかゆそうにしたり、症状が長く続いたりするため、ママ・パパは心配することも多いでしょう。そこで、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに、お子さまの乳児湿疹で病院を受診したことがあるかを聞いてみました。


【調査概要】
調査対象:家族に3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~70代男女
調査期間:2024年5月28日~6月2日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:277件


Q1. 乳児湿疹で病院を受診したことはありますか?

先輩ママ・パパに、お子さまの乳児湿疹で病院を受診したことがあるかどうかを伺ったところ、「はい」と回答した人は63.9%となりました。半分以上が、乳児湿疹で受診に至ったことになります。

Q2. 乳児湿疹で受診した際の赤ちゃんの月齢は何ヵ月でしたか?(複数回答可)

続いて、Q1で病院を受診したと回答した先輩ママ・パパに、乳児湿疹で受診した際の赤ちゃんの月齢を伺いました。その結果、生後3ヵ月が52人、生後1ヵ月が51人、生後2ヵ月が47人と、生後1~3ヵ月の時期に回答が集中。この時期の赤ちゃんは、肌トラブルが多い傾向であることがわかりました。

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い

アトピー性皮膚炎は、小児乾燥性湿疹や乳児脂漏性湿疹などと同様に、乳児湿疹のひとつです。多くの乳児湿疹は、適切なケアを行い、肌のバリア機能が発達するにつれて徐々に改善していきます。ただし、アトピー性皮膚炎の場合は、症状が良くなったり悪くなったりすることを繰り返し、慢性的に続きます。

乳児の場合は、2ヵ月以上にわたって、かゆみを伴う湿疹を繰り返していると、アトピー性皮膚炎と診断されることが多いでしょう。ただし、アトピー性皮膚炎を判断することは非常に難しいため、医師は経過を見ながら診断します。

乳児湿疹の正しいスキンケア

乳児湿疹のとき、特別なスキンケアは必要ありません。スキンケアの基本である汚れを落として、保湿をするというステップを適切に行うことが大切です。赤ちゃんは肌が敏感なため、洗う際はベビー用のボディソープやヘアシャンプーをしっかり泡立てて、手でやさしく洗ってあげましょう。

流すときは、泡をきちんと落とすように心掛け、頭や顔に湿疹がある場合は、頭皮や眉毛、耳周りにすすぎ残しがないように注意してください。お風呂から上がったら、すぐにベビー用の保湿剤を塗り、乾燥を防ぎます。
また、症状によっては、下記のようなプラスアルファのケアをすることもおすすめです。

小児乾燥性湿疹のケア

小児乾燥性湿疹は、保湿が大切です。お風呂上がり以外にも外出前や着替えの後など、こまめに保湿剤を塗ってあげるといいでしょう。空気が乾燥する時期は、加湿器を使って部屋の湿度を保つことも大切です。

乳児脂漏性湿疹のケア

乳児脂漏性湿疹で、黄色いかさぶたができているときは、ただ洗うだけではかさぶたが落ちないことがあります。その場合は、お風呂の前にベビーオイルを塗って10分程ふやかしてから、ベビー用のボディソープなどでやさしく洗うと取れやすくなります。
ただし、無理にかさぶたをはがすと、より炎症がひどくなるのでやめましょう。

新生児にきびのケア

新生児にきびは、肌に触れている布団や服の汚れが原因で起こっている場合があります。肌のスキンケアとともに、肌に触れる布製品もこまめに交換してあげるといいでしょう。

あせものケア

あせもができているときは、ぬらしたタオルなどで、汗をこまめに拭き取りましょう。汗を吸着するベビーパウダーで予防するのもおすすめです。

乳児湿疹の症状が改善しない場合は、受診を検討しよう

乳児湿疹は、スキンケアを適切に行えば改善することが多いでしょう。ただし、「適切なケアをしても治らない」「黄色いかさぶたが分厚くなってきた」「赤みが強くて炎症がひどい」「かゆみが強くて赤ちゃんが泣き続ける」といった場合は、病院を受診してください。
なお、受診するのは小児科、皮膚科、どちらでも問題ありません。
 


監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。

女医によるファミリークリニック


【商品紹介】赤ちゃんのおしりをやさしく守るグーンシリーズ

赤ちゃんは、肌がとても敏感です。おしっこやうんちによる刺激、おむつの摩擦による肌の乾燥などに着目した、肌にやさしい「グーン」シリーズで、赤ちゃんのおしりをやさしく守ってあげましょう。

グーンプラス 敏感肌設計

「グーンプラス 敏感肌設計」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、おむつ表面の吸収スポットが、おしっこもゆるゆるうんちも瞬時に吸収。乳児の敏感な肌に負担をかけない、やさしい紙おむつです。

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乳児湿疹は日頃のケアが大切

赤ちゃんの肌はつるつるで健康的なイメージがありますが、実際は外部刺激に敏感で、湿疹などの肌トラブルが起こりやすいものです。乳児湿疹ができるとママやパパは心配するかもしれませんが、適切なスキンケアを行えば改善することが多いので、まずは日々のスキンケアの見直しから始めてみるといいでしょう。
ホームケアで症状が改善しない場合は、小児科や皮膚科の受診を検討してみてください。

よくあるご質問

乳児湿疹の原因は?

乳児湿疹の原因はさまざまで、特定が難しい場合もありますが、代表的なものは「肌の乾燥」「過剰な皮脂分泌」「汗の放置」です。

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違いは?

乳児湿疹は、適切なケアや肌のバリア機能が発達することで徐々に改善していきますが、アトピー性皮膚炎は症状が良くなったり悪化したりを繰り返し、慢性的に続くところに違いがあります。乳児湿疹とアトピー性皮膚炎を判断することは難しく、医師も経過を見ながら診断します。

乳児湿疹の正しいスキンケアは?

乳児湿疹のときでも、特別なスキンケアは必要なく、基本である汚れを落として保湿をするというステップを、適切に行うことが大切です。洗う際はベビー用のボディソープやヘアシャンプーをしっかり泡立てて手でやさしく洗い、流すときも泡をきちんと落とすようにしましょう。お風呂から上がったら、すぐにベビー用の保湿剤を塗り、乾燥を防ぐことも大切です。

画像提供/PIXTA  

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