記事公開:2024.9.6
病院・産婦人科選びのポイントをご紹介します。大学病院や小規模なクリニック、助産院や自宅で産むという選択から自分に合った出産場所を選びましょう。
出産という大仕事をサポートしてもらう産院選びは慎重に選びたいもの。しかし、少子化の影響で分娩のできる産院が減っているのも事実。その影響か人気の産院はすぐに予約でいっぱい?! なんてこともあるので、早めに産院を決めておくのがおすすめ。里帰り出産をする人は実家近くの情報を集めましょう。まずは、産院の種類を知りましょう。
最新医療設備が整いスタッフも豊富です。産科以外の診療科も充実しているので、合併症がある場合や双子妊娠、高齢出産などリスクの高い出産でも安心感があります。診察時と分娩時の医師が異なることもあります。
家庭的な雰囲気の中シャワー・トイレ付の個室、食事が豪華など、施設ごとに特徴的なサービスがあるのが魅力。初診から妊婦健診、分娩まで同じ医師が診ることが多いです。院内で呼吸法や体操、母親教室など開いている施設もあります。ハイリスク出産でなければ、出産方法も選べて自由度が高いです。ただし、医師一人のところも多いので休日の当直医の確認を。
複数の科が揃っているので、大学病院と同じようにリスクが予想されるお産に対応でき安心感があります。ただ、医師が多いため妊婦検診のたびに担当医が変わることがあります。
助産師が介助する施設。ママが健康で妊娠中のトラブルがなく通常分娩で出産が予想できるのが大前提です。医療行為ができないので、緊急時に備えて近くの産婦人科との連携がなされているか事前に確認しましょう。自宅出産にも対応してもらえるところもあるので、自分らしいお産にこだわりたい人向け。
総合病院出産でした^^
救急時もNICUなどあり安心です^^
診察は予約時間があっても、すごい待ちましたが;
みんなそれぞれイイ所がいありますものね~☆
大学病院で出産しました。不妊治療の時から通院していて、先生や看護師さんが皆親切な方ばかりで、ここで産みたい!と思い決めました。切迫早産で入院もしましたが看護の質が良いと感じました。
自宅から通いやすい近所の個人病院で出産しました。
院長が一人のため、検診は予約制にもかかわらず
2時間程度の待ち時間は当たり前なのが苦痛でしたが
出産時にはお祝い膳としてフレンチのフルコース&エステつきと
費用は嵩んだもののおいしい料理とリラックスできたので良かったです。
個人病院で無事出産しました。
アットホームな雰囲気で、産後も分からないことを細かいところまで詳しく聞けたのがとても良かったです。小さい病院なので助産師さん、看護師さんがみんな共通理解しているイメージです。
助産院で出産しました!
母子同室だし、母乳を推してる、ご飯が美味しい、お祝い膳がある、産後のマッサージという点がいいと思ってました。
私はとくになかったのでそのときにアドバイスください!とお願いしたところ分娩になったとき助産師の方が一緒に呼吸や緊張をほぐすための工夫(目をつぶらないとか)をしてくれ破水からわずか15分で出産できました。
助産院だと入院人数があまり多くないから
入院中も助産師や看護師が常に気にかけてくれて何かあったときにすぐ聞けたのでとても助かりました。
上記のコメントは、プレママ&ママのためのコミュニティ「GOO.N MOM(グーンマム)コミュニティ」(2020年9月より「みんなのQ&Aコミュニティ グーンのわ」にリニューアルしました)でいただいたコメントです。
検査や診察だけなら利便性重視でも、一生の思い出に残る出産となれば産院は慎重に選びたいもの。ここではそんなときに役立つチェックポイントをご紹介。自分が出産で優先したいことをリストアップして、理想の産院を選択しましょう。
妊娠生活中に体調不良や出血、お腹の張りなどですぐに病院に行く必要もあります。妊婦健診も最初の頃は1ヶ月おきですが、8ヶ月を過ぎた頃になると2週に1度の検診で産婦人科へ行く頻度も増えてきます。自宅から交通手段が便利で、いざというときを考えて遠くても1時間以内で通えるところを選ぶことをおすすめします。
検診から分娩、産後までずっと同じ医師に診てもらいたい、女医さんにこだわりたいなどの人は事前にチェックを。母乳マッサージや赤ちゃんの育児指導など入院生活を考えると医師より看護師さんとの時間が長くなることも考えて、優しくしっかりした指導をしてくれる看護師さんの評判もチェック!
痛くない無痛分娩がしたい、麻酔を使わずできるだけ自然の力で産みたい、夫の立会分娩がしたい、ハイリスク出産に対応した施設で産みたいなど、出産スタイルを選べる病院や施設があるので確認をしましょう。大事なのは母子の安全です。医師と相談しながら自分なりのバースプランを立ててみましょう。
国から妊婦健康診査受診票や出産一時金がありますが、地域によって金額は異なります。入院費も産婦人科によってかなりの違いがあり、個室で設備が整い、ホテル並みのご飯が出されるなどの施設は当然高額。前もって確認をしておきましょう。
産後は母乳育児に積極的か、母子同室か、臨機応変に対応してくれるかなどケアの方法もさまざまです。希望のケアかを確認しておきましょう。
実家の近くの産科で産みたいと思っても、出産のみでも受け入れてくれる産婦人科と、何度か受診をしないと受け入れない産婦人科もありますので、事前に確認しておきましょう。
監修者のご紹介
永野 玲子先生
市川レディースクリニック 産婦人科 院長。日本医科大学卒。日本医科大学付属病院、日本医科大学多摩永山病院で研修。東京都立墨東病院、日本医科大学千葉北総病院勤務、船橋中央病院 産婦人科を経て、市川レディースクリニックを2019年7月開院。[学会認定医] 日本産科婦人科学会専門医、日本周産期新生児学会専門医(母体・胎児)、周産期(母体・胎児)指導医、母体保護法指定医。
市川レディースクリニック
産院・産婦人科は、大きく下記の4つに分けられます。
・大学/公立病院:最新医療設備が整いスタッフも豊富。産科以外の診療科も充実しているので、リスクの高い出産でも安心感がある。
・個人産院・クリニック:家庭的な雰囲気、シャワー・トイレ付きの個室など、施設ごとに特徴的なサービスがある。初診から分娩まで同じ医師が診ることが多く、出産方法も選べて自由度が高い。
・総合病院:大学病院と同様、リスクが予想される出産に対応できて安心感がある。医師の数が多いため、妊婦検診のたびに担当医が変わることがある。
・助産院:助産師が介助する施設。自分らしいお産にこだわりたい人向け。医療行為ができないので、緊急時に近くの産婦人科との連携がなされているか事前に確認を。
産院を選ぶ際は、自分が出産で優先したいことをリストアップし、下記の6つのポイントに注意して選ぶといいでしょう。
・家からの距離や通いやすさ
・医師や助産師との相性や看護師さんの評判
・自分が希望する出産方法があるか
・分娩費用/入院費
・産後のケアは希望に合ったものか
・里帰り出産に対応してくれるか
画像提供/PIXTA
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