記事公開:2025.2.20
赤ちゃんの成長の中でも、ハイハイは重要なステップのひとつです。赤ちゃんは、ハイハイを通じて行動範囲が広がり、体の発達や探索意欲が育まれます。赤ちゃんが、いつからハイハイを始めるのか気になるママやパパも多いのではないでしょうか。
この記事では、小児科医監修のもと、赤ちゃんがハイハイをする月齢の目安やハイハイが持つ役割のほか、練習方法などをご紹介します。
ハイハイとは、赤ちゃんが手のひらとひざ下を床につけた状態で、おなかを床につけずに前進する動作です。ハイハイのほかにも、おなかを床につけて前進する「ずりばい」や、ひじとひざを伸ばした状態で移動する「高ばい」など、似た動作があります。
こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」よると、ハイハイができる赤ちゃんは、生後5~6ヵ月未満では6.3%、生後7~8ヵ月未満では47.6%、生後9~10ヵ月未満では76.9%、生後11~12ヵ月未満では99.3%です。ただし、ハイハイができる時期は個人差があり、早ければいいと言うものでもありません。ゆっくりでも心配する必要はないため、ママ・パパは赤ちゃんのペースを尊重しながら見守ることが大切です。
赤ちゃんがハイハイを始める時期には、個人差があります。そこで、クラブエリエール会員のママ・パパを対象に、お子さまがハイハイを始めた時期についてアンケートを行いました。
【調査概要】
調査対象:家族に3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~70代女性
調査期間:2024年12月5日~12月11日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:291件
■お子さまがハイハイを始めたのは何ヵ月頃からですか?
クラブエリエール会員のママ・パパに、お子さまがハイハイを始めた時期について伺ったところ、生後7~8ヵ月未満と回答した人が最も多く、77人でした。次いで、生後6~7ヵ月未満で60人、生後5~6ヵ月未満で45人という結果となっています。
今回のアンケートでは、生後8ヵ月未満までに65%以上の赤ちゃんがハイハイを始めたという結果になりました。一方で、1歳以上になってからハイハイを始めたという回答もあり、ハイハイを始める時期は個人差が大きいことがわかります。
ハイハイは、一般的にねんねの状態から首がすわり、寝返りをうち、おすわりができるようになった後に始まる動作です。ハイハイができた後は、つかまり立ち、歩行へと成長を続けていきます。発達におけるハイハイの役割は、主に下記の2つです。
ハイハイは、手と足で体を支えながら、おなかを持ち上げて移動するため、全身の筋肉を使います。ハイハイをするようになると、手足やおなかまわりなどが引き締まった印象に変化するでしょう。ねんねやおすわりの時期に比べて運動量がかなり増えるため、一時的に体重が減る子もいるほどです。このようなハイハイによる全身の筋肉の発達は、立って歩くための基礎を築く重要なステップになります。
ハイハイをすることで、赤ちゃんの足の動きはより複雑になります。赤ちゃんがねんねの体勢しかできない時期は、両ひざを同時に曲げたり伸ばしたりする動きが主でしたが、ハイハイを始めると片足ずつ前に出したり、方向を変えたりするなど、多様な動作が可能になります。こうした複雑な足の動作が、股関節の形成を促すのです。
ハイハイは、運動能力の発達において重要なステップのひとつですが、必ずしもすべての赤ちゃんが通る道ではありません。中には、ハイハイをせずに、直接つかまり立ちに進む子もいます。
赤ちゃんがハイハイをしない原因は、主に「筋肉量が足りていない」「移動したいという意欲が低い」などが考えられます。このような場合は、後述するハイハイの練習をすると、徐々にできるようになるでしょう。
赤ちゃんがひとりでおすわりができるようになり、うつぶせの状態にすると両腕を使って上体を持ち上げる動作をするようになったら、ハイハイを始める準備が整いつつある兆候といえます。
また、赤ちゃんが自由に動き回れる環境が整っていないことが原因で、ハイハイをしない場合もあります。周囲を片付けて平らで安全なスペースを確保し、赤ちゃんが動き回れる環境を整えてあげることも大切です。
なお、赤ちゃんがハイハイをしないからといって、必要以上に心配する必要はありません。ただし、生後10ヵ月を過ぎても、ずりばいや移動しようとする様子が見られない場合は、一度小児科で相談することをおすすめします。
赤ちゃんがなかなかハイハイをしないと、ママやパパが不安に感じることがあるかもしれません。その際には、ハイハイができることを目標にするのではなく、赤ちゃんのすこやかな成長を支える一環として、下記のような楽しく取り組める練習を取り入れてみるのもいいでしょう。
うつ伏せの姿勢で遊ぶと、ハイハイをするのに必要な筋肉が自然と発達します。ただし、うつ伏せ遊びの際は、必ず大人がそばで見守り、たとえ短時間でもうつ伏せにしたまま赤ちゃんをひとりにしないように注意してください。
まずは、赤ちゃんをうつ伏せに寝かせ、目線の少し先に赤ちゃんが好きなおもちゃや興味を引くものを置いてみましょう。興味を引くものがあると、赤ちゃんは手を伸ばし、体を動かそうとします。
うつ伏せが苦手な赤ちゃんは、ママやパパがあお向けになり、自分のおなかの上に赤ちゃんをうつ伏せにのせて遊ぶところから始めてみるのもおすすめです。
赤ちゃんのうつぶせ寝については、下記のページをご覧ください。
赤ちゃんのうつ伏せ寝は問題ない?注意するポイントを解説
赤ちゃんはママやパパの動きを観察し、それをまねすることで多くのことを学びます。ママやパパが実際にハイハイをして見せると赤ちゃんが興味を持ち、自分も挑戦したいと思うきっかけになるでしょう。
また、赤ちゃんにハイハイの動きを教えるサポートをすることもおすすめです。
例えば、赤ちゃんがうつ伏せで足をバタバタさせているとき、ママやパパが赤ちゃんの足の裏を軽く押してあげると、ひざを曲げたり前に進んだりする感覚を体験できます。
こうした小さなサポートが、ハイハイを始めるきっかけになることがあるのです。
ハイハイができるようになると、赤ちゃんの行動範囲は急激に広がり、その後、つかまり立ちや伝い歩き、ひとり歩きへと進みます。こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」では、つかまり立ちは生後11~12ヵ月未満の赤ちゃんの90%以上、ひとり歩きは生後1年4~5ヵ月未満の90%以上ができるとしています。
このように、赤ちゃんの成長はあっという間です。ハイハイが始まる前に、行動範囲が広がることを見越して、下記のポイントを踏まえながら室内の安全確保をしましょう。
赤ちゃんは、手に触れたものを何でもなめたり、口に入れたりするため、誤飲には特に注意が必要です。赤ちゃんが過ごすスペースに、誤飲につながるものが落ちていないか、しっかりチェックしましょう。
この際、ママやパパが目線を赤ちゃんの高さまで下げて確認すると、赤ちゃんが触れる可能性のある危険なものを見つけやすくなります。
赤ちゃんの口に入る大きさのものは、床はもちろん、ローテーブルの上にも置かないようにしてください。特に、おもちゃに使われるボタン電池やマグネット、大人の薬、たばこ、洗剤などは、誤飲すると命に関わる可能性もあるので、注意が必要です。
赤ちゃんがハイハイで動き回るようになると、家具やテーブルなどに頭をぶつける可能性があります。
ケガをしないように、家具の角にはクッション材などをつけておくといいでしょう。
赤ちゃんは、口と鼻を覆う程度の水でも溺れる可能性があります。ハイハイを始めると、目を離した隙にひとりでお風呂場に行ってしまう可能性もあります。
事故が起こらないよう、「赤ちゃんがお風呂場に入れないように鍵をつける」「浴槽や洗面器に水を残さない」といった対策を徹底しましょう。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
ハイハイで足をよく動かすようになると、テープタイプのおむつではズレやすくなります。ハイハイをし始めたら、サッとはかせることができてモレにくい、「グーン」のパンツタイプのおむつがおすすめです。
肌へのやさしさにこだわった「グーン」シリーズなら、動きやすく快適なはき心地が叶います。
ハイハイで動いているときでもはかせやすい「グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ」は、おなかまわりがふわふわでやわらかい<ふわふわのびーるウエスト>を採用。軽く伸びて簡単にはかせられる上、動きやすさも抜群です。足まわりには、高さとフィット感を兼ね備えたダブルギャザーがあり、たくさん動いてもモレにくい設計。さらに、<ぽこぽこクッションシート>が肌に触れる部分を最小限に抑え、やわらかな肌触りをキープします。
「グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」は、おなかまわりと足まわりのギャザーが肌にフィットする<ぴったりモレガード構造>で、たくさん動いてもすきまモレをガード。<スピード吸収体>がおしっこを素早く吸収するから、たっぷりのおしっこのモレを予防できます。装着するとおへそが隠れるほどの大きめ設計のパンツタイプで、1サイズを長く使えるのもポイントです。
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ
「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」は、シートに乳液成分を配合。肌にはりついて刺激になるカピカピのうんちも、浮かせてすっきり落とせます。
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ハイハイは、赤ちゃんの成長過程で大切なステップですが、始める時期には個人差があります。中には、ハイハイをせずに、つかまり立ちに進む赤ちゃんもいるため、ハイハイをしないからといって心配しすぎる必要はありません。
ただし、生後10ヵ月を過ぎても、ずりばいや移動をしようとする様子が見られない場合は、小児科に相談することをおすすめします。ママ・パパは、赤ちゃんのペースを大切にしながら、成長を温かく見守りましょう。
こども家庭庁の「令和5年乳幼児身体発育調査」よると、ハイハイができる赤ちゃんは、生後5~6ヵ月未満では生後5~6ヵ月未満では6.3%、生後7~8ヵ月未満では47.6%、生後9~10ヵ月未満では76.9%、生後11~12ヵ月未満では99.3%です。ただし、ハイハイができる時期は個人差が大きいので、ママ・パパは赤ちゃんのペースを尊重しながら見守ることが大切です。
ハイハイに向けた練習方法は、「うつ伏せ遊びをする」「ママやパパが見本を見せる」などがあります。うつ伏せ遊びの際は、必ず大人がそばで見守り、たとえ短時間でもうつ伏せにしたまま赤ちゃんをひとりにしないようにしてください。また、練習を始める前には、必ず室内の安全対策をしましょう。
赤ちゃんがハイハイをしない原因は、ハイハイのための筋力が足りないことや、移動したいという意欲がないことが挙げられます。
また、ハイハイできるスペースがないなど、環境が整っていないという場合もあります。
画像提供/PIXTA