記事公開:2024.4.19
生後7ヵ月の赤ちゃんは、人見知りが始まったり、おすわりが安定したりする時期です。ここでは、小児科医監修のもと、生後7ヵ月の発達や特徴、育児における注意点のほか、離乳食、母乳・ミルクの量などのお世話のポイントを解説します。
生後7ヵ月頃から増える赤ちゃんの人見知りの対処法について聞いた、先輩ママ・パパへのアンケート調査の結果も必見です。
※発育・発達には個人差がありますので目安として参考にしてください。
身長・体重の成長がゆるやかになり、おむつ替えや授乳もリズムが整ってくる生後7ヵ月の赤ちゃん。この時期のお世話の目安として、平均的な身長・体重、おむつ替えや授乳の頻度を紹介します。
生後7~8ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安は、下記のとおりです。
<生後7~8ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安>
・男の子:身長65.0~73.6cm/体重6.73~9.87kg
・女の子:身長63.1~71.9cm/体重6.32~9.37kg
出典:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」
生後7ヵ月になると、おむつ替えの回数は1日8回程が目安になります。ただし、おむつ替えの頻度には個人差があるので、おむつが汚れているのに気づいたタイミングで交換してあげてください。
生後7ヵ月の授乳頻度の目安は1日4~6回程で、母乳のみの場合は6~8回になる子もいます。離乳食が進むにつれて、個人差がありますが、1回の授乳量が減り、授乳回数が少なくなる傾向があります。
生後7ヵ月は、腰が安定して一人で座れるようになり、両手が自由に使えるようになる時期です。認知能力も高まり、人見知りが強まる子もいます。ここからは、そんな生後7ヵ月の赤ちゃんの発達の特徴を解説します。
生後7ヵ月の赤ちゃんは、自分の両手で体を支えなくても、しばらくのあいだであれば背筋を伸ばして座れるようになります。中には、おすわりをしたままおもちゃを手に取り、元の姿勢に戻ることができる子もいるかもしれません。
また、この時期になると、うつ伏せの状態で腕の力を使って移動する「ずり這い」を始める子も出てきます。
生後7ヵ月になると手や指の動きが発達し、親指とそのほかの指で物を挟んでつかめるようになります。また、右側にある物を右手で取るなど、左右の分化も始まる時期です。両手それぞれで別の物を持ったり、右手から左手に持ち替えたりという動作もできるようになるでしょう。
生後7ヵ月になり、一人でおすわりができるようになると、B型ベビーカーが使えるようになります。B型ベビーカーは、新生児期から使うA型ベビーカーに比べてリクライニング機能がないものが多く、その分、軽くて持ち運びがしやすいのが特長です。赤ちゃんとの外出がしやすくなるので、使用を検討してみるのもいいでしょう。
生後7ヵ月の赤ちゃんは人の違いを認識できるようになるため、人見知りが始まる子が多くなります。すでに人見知りが始まっていた子も、より激しく反応するかもしれません。
時にはパパに人見知りをする子も出てきます。無理に慣れさせようとせず、やさしく声をかけて不安を解消してあげましょう。
生後7ヵ月になると強まる赤ちゃんの人見知りについて、悩んでいるママ・パパは多いのではないでしょうか。そこで今回は、赤ちゃんの人見知りについての体験談を、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに聞いてみました。人見知りの対処法も、ぜひ参考にしてください。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~60代男女
調査期間:2024年1月24日~1月29日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:366件
<生後7ヵ月の赤ちゃんの人見知り体験談>
「保育園の先生になかなか慣れてくれないので、預けるのにすごく時間がかかった」
「お父さんにも人見知りをするので、誰にも預けられず、自分一人で出掛けたことがなかった」
「祖父母が抱っこをしようとすると泣いてしまった」
「夜泣きにつながるので疲れた」
「エレベーターに同乗した人を見て泣くので、気まずかった」
<人見知りをやわらげるための対処法>
「抱っこして安心する言葉かけをする。意味が伝わっているかわからないが、落ち着くときもある」
「児童館やショッピングモールなど、人がいる所へ連れて行った」
「ママがいないほうがむしろパパと仲良くなれるので、多少泣いていてもパパと過ごしたほうが結果的に早く克服できた」
「人見知りしてもあまり気にせず、いろんな人に抱っこしてもらったら人見知りがなくなっていった」
「身内の顔は忘れないように、定期的にテレビ電話をしている」
人見知りは、ご両親が愛情をかけて育てられている証拠です。赤ちゃんを大事にしているからこそ、そこから離れるのが怖くなったり、違う人だったらどうしようと不安が強くなったりしてきます。いろいろな人と会わせて人見知りを克服するのもいいことですが、人見知りがあったとしても、しっかりと愛情をかけて育てていらっしゃる証拠だと思って安心してください。
日中に起きている時間も増え、離乳食が進むなど、低月齢の頃とは生活が変わってくる生後7ヵ月の赤ちゃん。この時期の赤ちゃんのお世話のポイントを押さえておきましょう。
生後7ヵ月の赤ちゃんの睡眠時間は、2、3回のお昼寝を含めて1日平均12~16時間程です。お昼寝は午前と午後に1回ずつ眠ることが多いですが、長時間寝てしまうと夜に眠れなくなるので気をつけてください。早寝・早起きをして、日中には散歩やお外遊びを取り入れて、生活リズムを作ってあげましょう。
授乳間隔の目安は、離乳食後も含め4~5時間おきに1日4~6回程の授乳回数ですが、母乳のみの場合は、回数が増える傾向があります。ミルクの量は、離乳食が進むにつれて個人差が出てきますが、1回につき200ml前後を5回程あげるのが目安です。離乳食後などは食べた量に合わせて加減してあげつつ、赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげましょう。
生後7ヵ月は、離乳食をスタートして2ヵ月程経ち、1日2回食で食事のリズムをつけていきたい時期です。離乳食1回で1食品を使用した場合の目安量は、下記のとおりです。
<生後7ヵ月の離乳食の目安量>
・全がゆ(米1:水5のおかゆ):50~80g
・野菜、果物:20~30g
・魚、肉:10~15g
・豆腐:30~40g
・卵:卵黄1個~全卵3分の1個
・乳製品:50~70g
※あくまで目安であり、食欲や成長・発達に応じて調整してください。
出典:厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」
例えば、野菜と魚など2食品をあげる場合は、上記の目安量のそれぞれ2分の1程度をあげましょう。
成長や発達に応じて離乳食からとる栄養の割合が少しずつ増えるので、赤ちゃんの様子を見ながら、栄養バランスも意識して食材や料理のバリエーションを増やしていきます。
トロトロの物を、口を閉じてゴックンと飲み込めるようになったら、豆腐のように舌でつぶせるやわらかさにステップアップ。食後の母乳やミルクは、赤ちゃんが飲みたいだけあげましょう。
おむつ替えとうんちの頻度
おむつ替えの回数の目安は、1日8回程です。うんちの頻度は個人差があり、平均では1日1、2回程ですが、その子の頻度で出ていれば心配ありません。離乳食が進むと、うんちの色や状態が変化していきます。うんちがゆるい、もしくは水っぽい場合は、消化に問題がある可能性があるので注意しましょう。
赤ちゃんの体調が悪いとき以外は、できるだけ毎日お風呂に入れてあげましょう。肌を清潔に保つことはもちろん、スムーズに眠るための習慣になります。
また、赤ちゃんは肌が乾燥しやすいので、しっかり保湿してあげることも大切です。入浴後、朝のお着替え時など、できれば1日2回の保湿をしてあげてください。
生後7ヵ月の服のサイズの目安は70~80cmくらい。身長の伸びがゆるやかになる時期なので、80cmサイズを長く着せることもできます。着せる枚数の目安は、大人が着ている衣類の枚数よりも1枚減らすこと。大人が肌着も含めて3枚着ている日なら、赤ちゃんは2枚にするとちょうどいいでしょう。赤ちゃんの顔色や体温を観察しながら調節してあげてください。
生後7ヵ月の赤ちゃんは、運動機能の発達も進みます。そんな生後7ヵ月の赤ちゃんとの接し方のポイントを紹介します。
生後7ヵ月になるとおすわりが安定してくるので、両手を使った遊びができるようになります。物をつかんだり転がしたりするのも楽しめるように。おもちゃを渡してあげたり、ボール遊びをしたりするほか、手遊びなどで遊んであげましょう。
1日の生活リズムが安定してくる生後7ヵ月の時期は、基本的な生活の流れを習慣付けしてあげたいところです。朝起きたら着替える、顔を拭く、離乳食後は口や手を拭く、外から帰ったら手と顔を拭く、夜寝る前にパジャマに着替えるなど、生活習慣を繰り返してあげましょう。
生後7ヵ月になると、感染症にかかるリスクや離乳食の食物アレルギーなど、心配の種も増えてきます。ここでは、生後7ヵ月の赤ちゃんが注意したいことを解説します。
ママの胎内でもらった免疫が落ち始めるといわれる生後6ヵ月以降、風邪や突発性発疹を経験する赤ちゃんが増えてきます。外出は赤ちゃんの体調に合わせて無理のないスケジュールにし、気になる症状がある場合は小児科で診てもらいましょう。
生後7ヵ月になり離乳食が1日2回になると、食べさせるママやパパも大変になってきます。離乳食はなるべく決まった時間に与えるのが理想ですが、そのときによって臨機応変に対応しても問題ありません。時間にこだわりすぎず、ママやパパにとってストレスのない方法で進めてあげてください。
ママやパパがアレルギー体質の場合、食物アレルギーを起こしやすい食品にトライする時期などについては、小児科医とよく相談すると安心です。この時期のアレルギー検査は結果が変化しやすいので、食品を食べさせる前に採血をしてアレルギー耐性を調べる必要はありません。
ただし、すでにアレルギーと診断されている場合は、必ず主治医と相談しながらアレルギー対策を進めましょう。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
産後7ヵ月頃になると、生理が再開するママは多いといわれています。外出先などで急に生理が再開してしまったときのために、生理用ナプキンなどを準備しておくと安心です。
「エリス コンパクトガード(多い昼用)/(多い夜用)/(特に多い夜用)」は、1.9mmの極薄シートに<超吸収ポリマー>がぎっしり詰まっているから、スリムなのにたっぷり吸収してくれます。昼用は5時間、夜用は8時間つけていてもベタつきにくく快適。超スリムタイプなので、ポーチやバックに入れてもかさばらないため、持ち運びがしやすいのが特長の生理ナプキンです。デザイン性のある個包装もうれしいポイント。
「エリス コンパクトガード(多い昼用)/(多い夜用)/(特に多い夜用)」については、下記のページをご覧ください。
「エリス コンパクトガード(多い昼用)/(多い夜用)/(特に多い夜用)」 | エリス
肌が敏感な赤ちゃんだからこそ、ずっとつけているおむつにもこだわりたいもの。おしっこやうんち、おむつの摩擦による刺激と肌の乾燥などに着目した、肌にやさしい「グーン」シリーズがおすすめです。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、おむつ表面の吸収スポットが、おしっこもゆるゆるうんちも瞬時に吸収。赤ちゃんの敏感な肌に負担をかけない、やさしい紙おむつです。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス敏感肌設計Mサイズ|グーン
赤ちゃんがハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、動き回るようになったらパンツタイプのおむつを検討するタイミングです。「グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ」は、肌にふれる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。肌へのやさしさにくわえ、おなかを締め付けずにふんわりホールドする「クッションプリーツ」を採用して、動きやすく快適な履き心地です。
「グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ|グーン
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」は、おなかまわりと足まわりのギャザーが肌にフィットする<ぴったりモレガード構造>で、ずり這いやおすわりでたくさん動いてもすきまモレをガード。<スピード吸収体>がおしっこを素早く吸収するから、たっぷりおしっこもモレずに安心です。装着するとおへそが隠れるほどの大きめ設計で、1サイズを長く使えます。
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ|グーン
離乳食が始まると、これまでのゆるめのうんちから、だんだんと固めのうんちになっていきます。固形化してきたうんちは、肌にはりついてしまうことも。「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」は、シートに乳液成分を配合。カピカピのうんちも浮かせて、すっきり落とせます。
「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 汚れすっきりおしりふき|グーン
生後7ヵ月はおすわりがしっかりできたり、ずり這いが始まったり、赤ちゃん自身でできることが増える時期です。お世話がしやすくなる反面、離乳食の回数が増えたり、人見知りが始まったりと変化が多い時期でもあります。
ママ自身も生理が再開するなど、体も変化する時期です。ママの体調に気をつけながら、赤ちゃんのステップアップを楽しんで見守っていきましょう。
赤ちゃんのママやパパがアレルギー体質で赤ちゃんの食物アレルギーが心配な場合は、アレルギーを起こしやすい食品を献立に取り入れるタイミングなどを小児科医に相談してみてください。生後7ヵ月となり、赤ちゃんが初めての食品を食べるときは、午前中など病院が開いている時間帯にし、必ず1さじから始め、アレルギー反応がないかチェックしましょう。
生後7ヵ月はおすわりが安定して両手が使えるようになり、手指が発達して物をつまめるようになります。おもちゃを「どうぞ」と渡してあげる遊びや、ボールを転がしてあげる遊び、手遊びなどがおすすめです。
支えなしで床に手をつかずに1分以上おすわりできるようになる赤ちゃんの割合は、生後6~7ヵ月未満で33.6%、生後7~8ヵ月未満で68.1%、生後8~9ヵ月未満で86.3%です(出典:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査」)。生後7ヵ月に一人でおすわりができなくても、心配しすぎることはありません。
画像提供/PIXTA
・【パンツタイプおむつ】いつから?はかせ方は?みんなが知りたいその疑問に答えます!【グーン】
・ネントレはいつから?無理のない「ねんねトレーニング」のやり方
・おむつの背中モレ、太ももモレを防ぐには?モレる箇所別対策もご紹介
・赤ちゃんには行事がいっぱい!1歳までのベビーイベントをご紹介
・離乳食はいつから始めればいいの?進め方や食べさせ方のコツをご紹介