記事公開:2024.4.19
生後4ヵ月の赤ちゃんは首がしっかりすわる子も多く、できることがどんどん増える時期です。
ここでは小児科医監修のもと、生後4ヵ月の赤ちゃんの成長と発達、特徴のほか、授乳感覚や睡眠時間、遊び方、注意点などについて解説します。
先輩ママに聞いた「赤ちゃんが思わぬ物を口に入れてしまい、冷や汗をかいた経験」についてのアンケート調査の結果も、併せてチェックしてみてください。
※発育・発達には個人差がありますので目安として参考にしてください。
これまで著しい成長を見せていた身長・体重の伸びが、少しゆるやかになり始める生後4ヵ月。授乳やおむつ替えの頻度も安定してきます。
お世話をする上での目安として、この時期の赤ちゃんの身長・体重の目安と、おむつ替え、授乳の頻度について紹介します。
生後4~5ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安は、下記のとおりです。
<生後4~5ヵ月未満の赤ちゃんの身長と体重の目安>
・男の子:身長59.9~68.5cm/体重5.67~8.72kg
・女の子:身長58.2~66.8cm/体重5.35~8.18kg
出典:厚生労働省「平成22年 乳幼児身体発育調査報告書」
おむつ替えの頻度は、1日に5~10回程です。うんちの回数は個人差が大きく、1日にうんちを何回もする子もいれば、2~3日に1回という子もいます。この頃には、おむつがSサイズからMサイズになる子も多くいます。
授乳回数の目安は、1日5、6回程になりますが、母乳だけを飲んでいる赤ちゃんは、ミルクを飲む赤ちゃんよりも少し授乳回数が多いでしょう。生後4ヵ月頃になると脳の満腹中枢が働くようになり、これまで反射的に母乳やミルクを飲んでいた赤ちゃんも、おなかがいっぱいになると飲む量が減ったり、遊び飲みをしたりするようになります。
生後4ヵ月になると首がすわる子も多く、縦抱きやおんぶができるようになり、うつ伏せの姿勢も安定してきます。赤ちゃんの視野がぐっと広がり、周囲への興味関心が強まる時期でもあります。ここでは、そんな生後4ヵ月の赤ちゃんの特徴を見ていきましょう。
赤ちゃんによって個人差はありますが、生後4ヵ月のうちに首がすわる子は多いといわれています。首がすわって安定すると、うつ伏せにしたときも両手でしっかり上半身を支えて、顔が正面を向くくらいまで頭が持ち上がるようになります。少しのあいだなら、うつ伏せの姿勢のまま遊ぶこともできるようになるでしょう。
首がすわると、縦抱きをしても頭がグラグラしなくなります。この頃になると、縦抱きを喜ぶ赤ちゃんもいるでしょう。頭がグラグラしない状態での縦抱きが安定してくれば、完全に首がすわるのも目前。首がしっかりすわると、おんぶもできるようになります。
首がすわると頭を持ち上げてまわりを見られるようになり、視界や感覚も成長します。立体感や遠近感もわかるようになるでしょう。視界が広がると、興味を持った物に手を伸ばし、触ったり、つかんだりといった行動も増えてきます。
視界が広がり、好奇心旺盛な生後4ヵ月の赤ちゃんですが、いろいろな物をつかむようになり、思わぬ物を口に入れてしまうこともあります。
今回は、そんなヒヤリとした体験について、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに聞いてみました。
※コメントは一部抜粋しています。
【調査概要】
調査対象:3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~60代男女
調査期間:2024年1月24日~1月29日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:366件
生後4ヵ月頃、赤ちゃんが思わぬ物を口に入れてしまったという体験を、ママ・パパの約4割が経験していました。実際にどんな物を誤飲してしまったのか、当時の様子を聞いたところ、下記のような声が上がりました。
<生後4ヵ月の赤ちゃんが誤飲したときの様子>
「壁に貼っていたシールをはがして食べていた。その後、喉に引っかかり、シールを吐いたので気がついた」
「写真立てのガラスを割ってしまい、掃除機をかけて破片を片付けたつもりでいたが、しばらくして娘がガラスの破片を口に入れてなめていたときは冷や汗をかいた」
「小さな面テープ。プラスチックのおもちゃについていた物が外れていた」
「机や棚などのコーナーガードに貼っていた専用のスポンジテープをはがして口にふくんでいた」
<赤ちゃんが誤飲した物、しかけた物>
・ティシュー
・ビニール袋の欠片
・床に落ちていたゴミやホコリ
・上の子のおもちゃやその部品
・ワイヤレスイヤホン
・スマホ充電器の先端
・たばこ
・床に落とした100円玉
・皮膚科で処方された軟膏のキャップ
生後4ヵ月は、何でも口に入れて感触を試したくなる月齢です。自分の手やお母さま、お父さまの耳など出っ張っているものに興味を示し始めます。ご両親の顔につけているマスクを頻繁に引こうとする赤ちゃんもいます。これは目が見えてきた証拠であり、感触が楽しめるようになった成長の証なので、やさしく見守ってあげてください。五感を使ってたくさん吸収しようとしている証拠です。
首や体がしっかりしてきて、生活リズムも安定してくる生後4ヵ月の赤ちゃん。お世話が少し楽になってきたと感じるママ・パパも多いようです。ここからは、そんな生後4ヵ月の赤ちゃんのお世話のポイントをご紹介します。
生後4ヵ月の赤ちゃんの1日の睡眠時間は、12~15時間程です。個人差がありますが、日中に寝るのは朝1回、午後1、2回程で、夜にまとめて眠れるようになる赤ちゃんも増えてきます。
睡眠のリズムが少しずつ安定してくるので、そろそろ本格的に生活のリズムを整えたい時期です。朝は朝日を浴びて着替え、昼はたくさん遊び、夜は部屋を暗くして静かに過ごすなど、昼夜の区別を教えてあげましょう。できるだけ毎日同じ時間に同じように過ごすと、起床や就寝、昼寝、授乳などの流れも自然と決まってきます。
授乳間隔の目安は、母乳のみ、または母乳とミルクの混合授乳の場合、4~5時間おきに1日5、6回です。母乳のあとにミルクを足すなら、40~60mlが目安です。ミルクのみの場合は、4~5時間おきに1回あたり約200mlを1日5回が目安です。
睡眠リズムが整うにつれ、夜の授乳回数が減ったり、夜間授乳が必要なくなったりする赤ちゃんもいます。そろそろ離乳食スタートを視野に入れて、授乳時間をある程度決め、少しずつ授乳間隔を空けていきましょう。
おむつ替えの目安は1日5~10回程。おむつかぶれを防ぐためにも、おしっこやうんちをしたら早めに交換してあげましょう。うんちの頻度は個人差があり、1日に何回もうんちをする子、2、3日に1回しかしない子もいます。体調や顔色、おなかの張りなどを見て、いつもどおり元気なら問題ありません。
肌を清潔に保つためにも、赤ちゃんの体調が悪いときなどを除いて、お風呂には毎日入れてあげましょう。また、肌の皮脂分泌は生後3~4ヵ月頃から減るため、乾燥による肌トラブルを防ぐためにも保湿ケアはできれば1日2回程度、お風呂上がりや朝の着替えのときに保湿剤を塗ってあげるのがおすすめです。よだれの分泌量が増える時期でもあるので、口のまわりが荒れないよう、よだれはこまめに拭いてあげてください。
生後4ヵ月の赤ちゃんの服のサイズは、平均的な子なら60cm程度。大きめな子では70cmサイズがぴったりという場合もあります。着せる枚数の目安は、大人が着ている衣類の枚数よりも1枚減らすこと。大人が肌着も含めて3枚着ている日なら、赤ちゃんは2枚にするとちょうどいいでしょう。赤ちゃんの顔色や体温を観察しながら調節してあげてください。
生後4ヵ月の赤ちゃんは睡眠リズムが安定してくるので、生活リズムを整えるのにぴったりな時期。また、首がすわって視界が広がるとともに、まわりへの興味関心がグッと強まる時期でもあります。そんな生後4ヵ月の赤ちゃんとの接し方のポイントをご紹介します。
生活リズムを整えるには、意識的に生活にメリハリをつけ、毎日同じ時間に同じお世話をすることが大切です。日中は15~30分程度の散歩や室内遊びで体力を使い、寝る約30分~1時間前までに入浴する習慣をつけることで、早寝・早起きのリズムが作りやすくなります。
首がすわってきたら、おもちゃを使ってうつ伏せ遊びをさせるのもおすすめです。赤ちゃんをうつ伏せにして、おもちゃを目の前に置くと、自分から手を伸ばして遊び始めます。赤ちゃんがなめてもいい歯固めや、音が出るおもちゃで遊んであげましょう。ただし、うつ伏せのときは、赤ちゃんから目を離さないようにしてください。
首がしっかりすわったら、赤ちゃんをこちょこちょとくすぐったり、目線の高さくらいまでの「高い高い」をしてあげたりと、体を使った遊びもできるようになります。
生後4ヵ月の赤ちゃんに接するときは、真正面から目と目を合わせてあげましょう。この時期の赤ちゃんは、視力が未熟ではっきりとは見えていません。正面からしっかりと目を合わせることで、ママやパパを認識し、安心できます。
心も体もぐんぐん成長している生後4ヵ月の赤ちゃんは、ママやパパが思いもよらない行動をすることもあります。これまで以上に目が離せなくなってくる、この時期に注意したいポイントについて解説します。
好奇心旺盛な生後4ヵ月の赤ちゃんは、何にでも手を伸ばしてつかもうとします。つかんでしまうと、口に入れてなめたり、顔の上に持ってきて落としてしまったりする可能性もあります。
たとえガーゼ1枚でも、赤ちゃんの顔にかぶされば、窒息を招く危険があります。赤ちゃんが過ごしているスペースのまわりには、口に入れても問題のないおもちゃ以外は置かないようにしましょう。
生後4ヵ月でも、早い子は寝返りを始めます。手足を動かしていた拍子に、思いがけず寝返りをしてしまうことも。転落を防ぐためにも、ベビーベッドの柵は下ろしたままにしない、ベビーベッド以外で高い場所では寝かせないなど、注意しましょう。
万が一に備え、ベビーベッド付近の床に、クッションになる物を敷き詰めておくのもおすすめです。
首がすわり、うつ伏せ遊びをする機会も増える時期ですが、うつ伏せのまま寝てしまうと窒息の危険があります。うつ伏せをしているときはしっかり見守り、赤ちゃんから離れる場合は必ず仰向けにしてあげましょう。
産後4ヵ月となるこの時期は、慣れない育児で溜まった不安や疲れから、ママの心にも変化が出やすくなります。また、「そろそろ体重を戻していきたい」と感じ始めるママも多いかもしれません。赤ちゃんのお世話だけでなく、ママの心と体のケアも意識してください。
産後4ヵ月はまだ赤ちゃんとの外出もしにくく、社会とのつながりが減ったように感じているママもいるかもしれません。マタニティブルーや産後うつなど、産後すぐの心の不調は有名ですが、産後4ヵ月頃でも、涙もろくなったり気分が沈みがちになったりといった、心の変化を感じるママは多いようです。
育児の不安やプレッシャーを感じるかもしれませんが気負いすぎず、「できなくて当たり前」と自分を責めないように心掛けましょう。
気分が沈んでしまうときは、パパや祖父母、友人などに、些細なことでもいいので話してみてください。誰かと話すだけでも気分転換になるはずです。
妊娠中の体重の増加は、ママと赤ちゃんにとって必要なもの。しかし、出産後に思ったよりも体重が減らず、驚いたというママも多いのではないでしょうか。産後の体調も少し落ち着く産後4ヵ月頃になると、「そろそろ体重を戻したい」とダイエットを考え始めているかもしれません。
しかし、この時期の食事制限によるダイエットは、おすすめできません。産後のママにとって、栄養バランスのとれた食事は重要なため、体重を戻したいなら、散歩などの適度な運動を心掛けましょう。自宅でできるヨガやエクササイズなどもおすすめなので、無理のない範囲で取り入れてみてください。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
生後4ヵ月の赤ちゃんは、肌がとても敏感なため、ずっとつけているおむつにもこだわりたいものです。おしっこやうんち、おむつの摩擦による刺激と肌の乾燥などに着目した、肌にやさしい「グーン」シリーズで、おしりをやさしく守ってあげましょう。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」は、肌にふれる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、おむつ表面の吸収スポットが、おしっこもゆるゆるうんちも瞬時に吸収。赤ちゃんの敏感な肌に負担をかけにくい、やさしい紙おむつです。
「グーンプラス敏感肌設計Mサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス敏感肌設計Mサイズ|グーン
「グーン 肌にやさしいおしりふき」は、不純物を取り除いた純水を99%使用。たっぷりの水分で、こびりついたうんちも洗い流すようにやさしく拭き取れます。ノンアルコール、パラベンフリー、無香料。生まれたその日から使えるほど肌にやさしいおしりふきです。
「グーン 肌にやさしいおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 肌にやさしいおしりふき|グーン
産後は、せきやくしゃみなどで不意の尿モレが起こりがち。「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー」は、生理用品より軽い薄さ2mmの吸収体で、もしものときに備えて心地良くつけていられる吸水ケア用品です。熱や湿気を逃す全面通気性バックシートでムレにくく、ニオイもケアします。吸収量は3~15ccから選べます。
「ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー」については、下記のページをご覧ください。
ナチュラ さら肌さらり おまもり吸水ライナー
首や体が安定する生後4ヵ月の赤ちゃんは、動きのバリエーションが増え、好奇心もどんどん発達する時期。目が離せなくなる反面、親子のコミュニケーションがよりいっそう楽しめるようになります。
体を使った遊びを取り入れながら、今しかない生後4ヵ月という時期を親子で楽しみたいですね。
授乳や排便、睡眠のリズムも安定してくる生後4ヵ月。赤ちゃんが夜にまとまって寝られるようになってきたら、生活リズムを整えることを意識し始めましょう。
また、この時期は視野が広がり、好奇心も旺盛になる時期。何でもつかんで口に入れてしまうため、赤ちゃんが過ごすスペースのまわりには、なめても問題のないおもちゃ以外は置かないでください。
できるだけ決まった時間に同じ生活を送れるようにしてあげると、生活のリズムが整うようになります。朝起きたら朝日を浴びて着替え、日中は散歩に出掛けたり明るい部屋で遊んだりして体力を使い、夜は寝る1時間程前までに入浴して暗い部屋で眠るなど、太陽の動きに合わせた生活を心掛けましょう。
首がすわってきたら、おもちゃを使ったうつ伏せ遊びがおすすめ。赤ちゃんの手や胸、背中の筋力の発達につながり、視野も広がります。ただし、うつ伏せの際は赤ちゃんから目を離さないようにしてください。さらにしっかり首が安定したら、体をこちょこちょする触れ合い遊びや、目の高さでの高い高いなど、体を使った遊びもおすすめです。
画像提供/PIXTA
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