記事公開:2024.9.26
赤ちゃんの成長とともに始まる「夜泣き」。抱っこをしたり授乳をしたりしても、泣き止まないこともあります。 ママ・パパの睡眠時間が削られるなど、精神的・肉体的に負担となることも多く、夜泣きの原因や対処法を知りたいと 思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、小児科医監修のもと、赤ちゃんの夜泣きがいつから始まりいつまで続くのかを解説。夜泣きの原因や、対処法などをご紹介します。 夜泣きの対処法に関する、先輩ママ・パパのアンケート調査も、ぜひチェックしてみてください。
夜泣きの明確な定義はありませんが、一般的に赤ちゃんが夜に泣くことを指します。 夜泣きは赤ちゃんの成長過程のひとつといわれており、理由なく泣いていることもあれば、不快な気持ちや甘えたいという思いを伝えようと泣いている場合もあります。
では、赤ちゃんの夜泣きはいつから始まり、いつまで続くのでしょうか。 まずは、夜泣きの期間の一般的な目安をご紹介します。
赤ちゃんの夜泣きは、一般的に生後5~6ヵ月前後から本格的に始まるといわれています。ただし、夜泣きが始まる時期には個人差があり、早い子では生後3~4ヵ月頃から始まる赤ちゃんもいますし、夜泣きがまったくない子もいます。
なお、新生児期の赤ちゃんが夜に泣くことがありますが、これは夜泣きではないとされています。
赤ちゃんの夜泣きは、生後8~10ヵ月頃にピークを迎え、1歳半前後に落ち着くとされています。夜泣きは赤ちゃんの成長の一環とされ、理由がなく泣いていることも多いもの。そのため、授乳やおむつ替え、抱っこなどをしても、泣き止まないこともあるでしょう。それでも、赤ちゃんの成長とともに、夜泣きは治まることがほとんどです。
赤ちゃんの夜泣きについて、ほかの赤ちゃんは「いつから始まったのか」「ピークはいつなのか」など、気になるママ・パパも多いかもしれません。そこで、赤ちゃんの夜泣きについて、クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに聞いてみました。
※コメントは一部抜粋しています
【調査概要】
調査対象:3ヵ月~未就学のお子さまがいるクラブエリエール会員の20~70代男女
調査期間:2024年6月25日~7月1日
調査手法:インターネットを利用したアンケート調査
有効回答数:559件
先輩ママ・パパに赤ちゃんが夜泣きをする時期はあったかどうかを伺ったところ、約7割が「はい」と回答しました。多くの赤ちゃんは夜泣きがあった一方で、約3割の赤ちゃんには夜泣きがないこともわかりました。
Q1で「はい」と答えた先輩ママ・パパに、赤ちゃんの夜泣きが始まった時期を伺うと、半数近くが生後3ヵ月未満と回答しました。続いて、生後5~6ヵ月、生後7~8ヵ月、生後3~4ヵ月の順で夜泣きが始まったという回答が多い結果となりました。
続いて、先輩ママ・パパに赤ちゃんの夜泣きが一番ひどかった時期について伺うと、全回答者の約4分の1にあたる98人が、生後3ヵ月未満と答えました。続いて、生後7~8ヵ月、生後5~6ヵ月が多い結果となりました。
先輩ママ・パパに赤ちゃんの夜泣きが終わった時期について伺うと、一番多い回答は1歳6ヵ月以降となりました。次に多い回答は、1歳0ヵ月~1歳1ヵ月でしたが、生後5ヵ月~1歳3ヵ月までは回答者数の差があまり大きくありません。このことから、夜泣きが終わる時期には個人差が大きいと考えられます。
最後に、先輩ママ・パパに赤ちゃんが夜泣きをしているときに効果的だった対処法について伺ったところ、半数以上の人が「授乳をする」「抱っこをする」と回答しました。続いて多かったのが、「おむつ替えをする」「室内の温度や湿度などの環境を整える」「昼夜のリズムを整える」となっています。赤ちゃんが夜泣きをしたら、まずはこれらの対処法を試してみるのがいいかもしれません。
また、「その他」と答えた人に具体的な対処法を伺ったところ、下記のような声が挙がりました。
<赤ちゃんの夜泣きの対処法>
「あまりに泣き止まないときには、居間に移動して部屋を明るくして遊ばせ、気が済んだらまた寝室に戻って寝かせた」
「あまりにも泣いて近所迷惑だったので、車に乗せてドライブをして毎日寝かしつけた」
「おしゃぶりをくわえさせて、手を握る」
「自分も横になって、赤ちゃんをトントンする」
「親の肌に触れさせて、隣にいることをわからせる」
「抱っこひもで抱っこして散歩する」
「音楽を流す。絵本を読む」
「寝る場所を変える」
赤ちゃんによって夜泣きの原因はさまざまですが、一般的に「不快なことがある」「うまく寝られない」などで泣いていると考えられています。ただし、赤ちゃんは理由なく泣き続けることも多いため、ママ・パパは「泣いている原因がわからない」と心配しすぎず、成長の過程と捉えて対応するといいでしょう。 ここからは、赤ちゃんの夜泣きの主な4つの原因について解説します。
赤ちゃんが夜泣きをしている場合、自身の体や周囲の環境に不快なところがあり、泣いている可能性があります。赤ちゃんが不快に思うことの例としては、「おむつがぬれている」「おなかが空いた」「暑い・寒い」といったことが考えられます。
赤ちゃんは、体調不良を泣いて訴えているときもあります。赤ちゃんは、生まれてしばらくはママの胎内にいたときにもらった免疫がありますが、成長とともに徐々に免疫力が弱まって、病気にかかりやすくなります。夜泣きが体調不良のサインである可能性もあるので、赤ちゃんにいつもと様子が違うところがないか、よく観察しましょう。
赤ちゃんは、朝起きて夜に眠るという睡眠リズムが、大人のようにしっかり整っていません。特に、低月齢の時期は、まだ昼夜の区別がなく、2~5時間程眠っては授乳のために起きることを繰り返しています。また、浅い眠りの時間が長いために、少しの刺激で目を覚ましやすいのが特徴です。
成長とともに昼夜の区別がつくようになりますが、睡眠リズムが未発達の時期は、夜間に眠れなかったり、途中で覚醒してしまったりして夜泣きをすることもあるでしょう。
赤ちゃんが日中に受けた刺激が多すぎることも、夜泣きの原因のひとつといわれています。人は寝ているあいだに、脳で日中の記憶の整理や定着を行います。赤ちゃんも同様に、寝ているあいだに脳を整理していますが、その刺激が多すぎたり強すぎたりして、脳が処理しきれなくなることも少なくありません。このような場合、脳が活性化して夜に目覚めてしまい、夜泣きにつながるといわれています。
赤ちゃんの夜泣きには、いくつかの対処法があります。簡単にできることも多いので、夜泣きが始まったら、下記の対処法を試してみましょう。
赤ちゃんの夜泣きの理由が、おむつがぬれていたり、おなかが空いていたりして、不快に感じていることが原因というケースがあります。まずは、おむつ替えや授乳をして、様子を見てください。
ただし、授乳を母乳で行う際には注意が必要です。赤ちゃんがおっぱいを吸って眠ることが習慣化してしまうと、それ以外の方法ではなかなか寝てくれなくなってしまうことがあります。毎回、母乳で寝かしつけるという習慣は作らないほうがよいでしょう。
ママ・パパが抱っこをしてあげると、赤ちゃんが安心して、夜泣きが落ち着くことがあります。長時間の抱っこがつらい場合は、おくるみで赤ちゃんをしっかり包んであげることも有効です。おくるみで包むと手足の動きが程良く抑制され、赤ちゃんが自分の意思とは関係なく手足をビクッと動かしてしまう「モロー反射」で目覚めることも軽減できるでしょう。
赤ちゃんが寝ている部屋の温度や湿度を調整して、快適に過ごせるようにすることも夜泣きに有効です。乳幼児のいる室内の温度・湿度の目安は、下記になります。
<乳幼児のいる室内の温度と湿度の目安>
・温度:春・夏は26~28℃、秋・冬は20~23℃
・湿度:50~60%
また、エアコンやファンヒーターなどをつける場合は、風が赤ちゃんに直接あたらないようにしましょう。風が体に長時間あたると、冷房時は過剰に体温を奪ったり、暖房時は肌や粘膜が乾燥したりするなどして、体調を崩す原因になることがあります。
赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついていないため、夜にしっかり眠れないことが夜泣きにつながることもあります。「朝起きたらカーテンを開けて光を浴びさせる」「夜は部屋を暗くする」などを行うことで、昼夜の生活リズムが少しずつ備わってくるでしょう。
ほかにも、「日中は外に出て体を動かす」「昼寝をさせすぎない」「授乳や食事、お風呂を決まった時間に行う」といったことも、生活リズムを整えるのに有効です。
寝る前に絵本を読んだり、歌を聞かせたりするルーティンを作ることも夜泣きに有効です。寝る前のルーティンができると、赤ちゃんが寝る時間を認識して、入眠する準備が整いやすくなります。
赤ちゃんを、ママのおなかの中にいたときの状況に近づけると、落ち着く傾向があります。例えば、テレビの砂嵐の「ザー」という音や、換気扇の「ゴー」という音に代表されるホワイトノイズは、胎内音に近いとされ、赤ちゃんが安心するといわれています。これらの音が収録されたスマートフォンのアプリやホワイトノイズマシンというグッズもあるので、赤ちゃんが泣き止む音がないか探してみるのもいいでしょう。また、ママ・パパが子守唄を歌ったり、ベッドメリーで赤ちゃんが好きな音楽を聞かせたりすることもおすすめです。
赤ちゃんが「長く泣き続けているとき」や「完全に目覚めてしまったとき」は、一度、しっかり起こすのもいいでしょう。部屋を明るくして目覚めさせ、おむつを替えたり、授乳をしたりして落ち着かせます。赤ちゃんが泣き止んだら、再び部屋を暗くして寝かしつけてください。
赤ちゃんが夜泣きをしているとき、ママ・パパが気持ちを落ち着けるために、その場を少し離れることは問題ないでしょう。ただし、下記の理由から赤ちゃんをずっと放置することは避けてください。
赤ちゃんは体調不良のとき、ぐずぐずと泣くことがあります。「いつもの夜泣きだろう」と放置してしまうと、ぐったりしたり呼吸が荒くなったりといった、普段と違う体調不良のサインを見逃してしまう可能性も。ママやパパが、赤ちゃんから長時間離れることは避けましょう。
赤ちゃんが泣いているときに放置する状態が続くと、赤ちゃんとの信頼関係を築けなくなる可能性があります。赤ちゃんは、ママやパパがそばにいることで安心するので、ママ・パパが気分転換をするためにその場を少し離れることは問題ありませんが、長く離れないようにしてください。
赤ちゃんの夜泣きは長期間続くケースもあり、ママ・パパはつらいと感じることがあるかもしれません。ママ・パパがストレスを溜めないためにも、赤ちゃんの夜泣きには下記のような心構えで対処することをおすすめします。
<赤ちゃんの夜泣きの際の心構え>
・夜泣きは赤ちゃんの成長の一環と捉える
・どんなに対処をしても泣き止まないこともある
・ママ・パパにストレスが溜まらないようにする
・つらいときは医師などの専門家や周囲の人に相談する
赤ちゃんの夜泣きが毎日のように続くと、ママ・パパは精神的にもつらくなります。何をしても赤ちゃんは泣き止まないこともあるため、原因を追求しすぎず、夜泣きは赤ちゃんの成長の一環と捉えて見守りましょう。また、「寝られるときに寝る」「家族と交代で見る」「適度に気分転換をする」などをしながら、ママ・パパにストレスが溜まらないように心掛けてください。
なお、精神的にまいってしまうなど、ママやパパが体調の変化を感じる場合は、かかりつけの医師や地域の保健師・助産師、自治体の相談窓口、子育て支援センターなどに相談するのもおすすめです。
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。
女医によるファミリークリニック
赤ちゃんが夜泣きをしたら、まずはおむつ替えをしてみるのも有効です。赤ちゃんの肌はとても敏感なため、少しの汚れが刺激となることもあります。おしっこやうんちによる刺激、おむつの摩擦による肌の乾燥などに着目した、肌にやさしい「グーン」シリーズで、赤ちゃんのおしりをやさしく守ってあげましょう。
「グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Sサイズ/Mサイズ/Lサイズ」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合。なめらかな肌ざわりで、摩擦による肌への負担を軽減しています。また、肌へのやさしさにこだわり、おむつ全体が<やわらかタッチ>仕様。おむつ外側に柔軟な不織布を採用することで、おむつ全体がやわらかいはき心地になっています。乳児の敏感な肌に負担をかけない、やさしい紙おむつです。
「グーンプラス 敏感肌設計 Sサイズ/Mサイズ/Lサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Sサイズ|グーン
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Mサイズ|グーン
グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ Lサイズ|グーン
赤ちゃんが伝い歩きをしたり、動き回るようになったりしたらパンツタイプのおむつを検討するタイミングです。「グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ/Lサイズ」は、肌に触れる表面シートに「エリエール 贅沢保湿」と同じ保湿成分を配合しています。なめらかな肌ざわりに加え、おなかまわりのふんわり感が約2倍になった<ふわふわのびーるウエスト>で、やわらかい肌ざわりを実現。おなかにゴム跡がつきにくく、のびのび動ける仕様です。軽い力で伸ばせるため、はかせやすくなりました。
「グーンプラス 肌快適設計パンツMサイズ/Lサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス やわらかタッチ パンツ Mサイズ|グーン
グーンプラス やわらかタッチ パンツ Lサイズ|グーン
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ/Lサイズ」は、おしっこを素早く吸収してくれる<スピード吸収体>を採用しているのが特長。赤ちゃんのおしっこをたっぷり吸収して、モレを防ぎます。また、<全面通気性シート>がおむつ内の湿気を追い出して、いつでも肌がサラサラです。
「グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ/Lサイズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ぐんぐん吸収パンツ Mサイズ|グーン
グーン ぐんぐん吸収パンツ Lサイズ|グーン
離乳食が始まる頃までは、「グーン 肌にやさしいおしりふき」がおすすめです。純水99%のたっぷりの水分で、こびりついたうんちも洗い流すようにやさしく拭き取れます。ノンアルコール、パラベンフリー、無香料で、生まれたその日から使えるおしりふきです。
「グーン 肌にやさしいおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 肌にやさしいおしりふき|グーン
離乳食が始まると、これまでのゆるめのうんちから、徐々に固めのうんちへと変わっていきます。固形化したうんちは、肌にはりついて刺激となってしまうことも。「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」は、シートに乳液成分を配合。カピカピになったうんちも浮かせて、すっきり落とせます。
「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 汚れすっきりおしりふき|グーン
赤ちゃんの夜泣きは、早ければ生後3~4ヵ月頃から始まり、1歳半前後で落ち着くとされています。何日も夜泣きが続くと、寄り添うママ・パパはつらいときがあるかもしれません。
適度にリフレッシュできる方法を探しつつ、パートナーや家族、専門家の力を借りながら、夜泣きの時期を乗り越えていきましょう。
赤ちゃんが夜泣きをしている場合、「体や環境に不快なところがある」「体調が良くない」「睡眠リズムがまだ発達していない」「日中に受けた刺激が多すぎる」などが原因として考えられます。ただし、赤ちゃんは理由なく泣き続けることも多いため、ママ・パパは原因がわからないからと心配しすぎず、成長の過程と捉えて対応するといいでしょう。
クラブエリエール会員の先輩ママ・パパに、赤ちゃんが夜泣きをしているときに効果的だった対処法について伺ったところ、半数以上のママ・パパが「授乳をする」「抱っこをする」と回答しました。続いて多かったのが、「おむつ替えをする」「室内の温度や湿度などの環境を整える」「昼夜のリズムを整える」という対処法でした。赤ちゃんが夜泣きをしたら、これらの対処法から試してみるのもいいかもしれません。
赤ちゃんの夜泣きで精神的にまいってしまうなど、ママやパパが体調の変化を感じる場合は、かかりつけの医師や地域の保健師・助産師、自治体の相談窓口、子育て支援センターなどに相談するのもおすすめです。適度にリフレッシュできる方法を探しつつ、パートナーや家族、専門家の力を借りながら、夜泣きの時期を乗り越えていきましょう。