記事公開:2023.3.31
これから赤ちゃんを迎える新米ママ・パパの中には、「おむつ替えが上手にできるか心配」という方もいらっしゃると思います。でも、しっかりと準備をしておけば大丈夫!
ここでは、おむつ替えに必要なグッズから、おむつ替えの手順やコツ、よくあるおむつ替えのお悩みまで解説します。
まずは、おむつ替えに必要なグッズを用意しましょう。さまざまな便利グッズがありますが、ここでは、おむつ替えをするために最低限ご用意いただきたいグッズをご紹介します。
紙おむつには、「新生児用」「Sサイズ」「Mサイズ」「Lサイズ」などのサイズ展開があり、赤ちゃんの体の成長に合わせて選べるようになっています。
形状としては、1枚のシートをテープで止める「テープタイプ」と、立体的に成型され、パンツのようにはかせることができる「パンツタイプ」の2種類があります。テープタイプは寝かせたままおむつ替えをするのに適していて、赤ちゃんの動きが活発になってきたらパンツタイプが便利です。
おしりふきは、おしっこやうんちで汚れた赤ちゃんのおしりを、きれいに拭くためのものです。肌がデリケートな赤ちゃんのおしりに使うものなので、やわらかいシートに、安全性に十分配慮した成分を配合したものをおすすめします。
おしりにうんちがこびりついてしまったとき、やさしく落とすのに便利なのがベビーオイルです。おしりふきで無理にこするのではなく、ベビーオイルをなじませてから、やさしく拭いてあげてください。
おむつ替えシートは、おむつを替えるときに周りを汚してしまわないように、赤ちゃんの下に敷いて使うシートです。使い捨てタイプと、繰り返し洗って使えるタイプがあります。
使い捨てタイプは軽くてコンパクトなものが多いので、お出掛けや旅行時におすすめ。洗って使えるタイプは経済的であるほか、肌にやさしい素材や洗いやすい素材などを使用したものがそろっています。
ゴミの収集日まで使用済みの紙おむつを保管するため、蓋付きのバケツやゴミ箱があるといいでしょう。そのほか、においをもらさない消臭機能がついたビニール袋があれば、外出先でのおむつ交換など、その場で使用済みおむつが捨てられずに持ち帰るときに便利です。
おむつ替えに必要なグッズがそろったところで、いよいよおむつ替えに挑戦です。まずは、新生児用のおむつなどに多い、テープタイプのおむつ替え手順をご紹介します。
まずはおむつについた、「おしっこお知らせマーク」をチェックします。おむつがぬれるとマークの色が変わります(「グーン」の「おしっこお知らせマーク」は、ぬれると黄色の線が青色に変わります)。おしっこお知らせマークのチェックだけで、おむつがぬれているか判断に困ったときは、軽くおむつを開けてみて、おしっこやうんちが出ているかどうかを確認してください。
なお、うんちの場合はにおいである程度わかります。「どっちかな」と思ったら、赤ちゃんのおしりに鼻を近づけて、においをチェックしてみましょう。
※写真のおむつは旧デザインのものです
新しいおむつを広げて、内側のギャザーの部分をしっかりと立てておきます。おしりふきや汚れたおむつを入れる袋なども、手元に用意しておきましょう。
周りを汚してしまわないよう、汚れてもいいタオルやおむつ替えシートなどを敷き、赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
汚れたおむつのテープをはずして大きく開いてから、おしりを拭きます。おしっこの場合は排尿部を拭いた後、全体もさっと拭いてあげます。うんちをしていたら、おしりの汚れを丁寧に拭き取ります。このとき、赤ちゃんの足を無理に引っ張ったりしないように注意してください。赤ちゃんの足はM字型になっているのが自然な状態。ひざの裏に手を入れて足を持ち、やさしく持ち上げましょう。
汚れが落ちたら、赤ちゃんのおしりの下に手を入れてやさしく持ち上げ、汚れたおむつを引き抜きます。
新しいおむつを広げた状態で、赤ちゃんのお尻の下に手を入れて軽く持ち上げ、おむつの上端が、赤ちゃんの腰の下あたりに来るくらい奥まで差し込みます。
続いて、おむつのおなか側を持ち、ギャザーが倒れないようにギャザーの内側に指を入れながら、おむつをおへその上まで引き上げます。おなかにかぶせたら、赤ちゃんのおなかを包み込むように、両サイドを広げます。
片方の手でおむつのおなか側を押さえながら、反対の手でテープを軽く引っ張って止めます。きつく止めると苦しくなってしまうので、おなかとおむつのあいだに指1本程度のゆとりを持たせ、左右対称になるように止めてください。
指で足まわりをなぞるようにして、内側のギャザーがしっかり立っているか、足まわりのフリルが外側に出ているかを確認します。ギャザーが内側に折り込まれていると、モレの原因になります。おむつを引き上げながら、全体の形を整えたら完了です。
パンツタイプのおむつは、はかせるだけで簡単におむつ交換できるのがポイント。ですが、パンツタイプを使用する頃になると、赤ちゃんの動きも活発に。手早くサッと交換するために、交換手順を覚えておきましょう。
新しいおむつを出したら、内側に手を入れてしっかりと広げ、足まわりの立体ギャザーをきちんと立てておきます。おむつの前と後ろも確認しておきましょう。テープがついているほうがおしり側です。
寝かせた状態でおむつ替えをする場合は、赤ちゃんを仰向けに寝かせます。立っちができる場合は、ママ・パパの体に赤ちゃんの手を置かせるか、必ずつかまり立ちができる場所で行ってください。どちらの場合も、おむつ替えシートを下に敷いておき、汚れ対策をとりましょう。
汚れたおむつを取り外します。そのまま下ろして脱がせてもいいですし、おむつ両サイドにあるつぎ目部分を破いて外すこともできます。おむつを外したら、おしりふきで汚れを落としましょう。
おむつの足ぐり部分に両手を入れて、ウエスト部分を広げながら、片足ずつ赤ちゃんの足を通します。両足を通したら、おむつのウエスト部分を持って、おへそが隠れるまでしっかりと持ち上げます。寝かせた状態でおむつ替えをしている場合、途中で赤ちゃんが寝返りをうっても、簡単におむつをはかせることができます。
足まわりに指を入れてぐるっとなぞり、立体ギャザーがきちんと立っているかを確認します。その後、全体を整えたら完了です。
おむつ替えを上手に行うには、いくつかのポイントがあります。何度も交換するうちに、自然と身につくようになるかもしれませんが、事前に覚えておいて損はありません。赤ちゃんとママ・パパの負担を軽減する、おむつ替えのコツについて解説します。
おむつ替えは、「おむつが汚れたら替える」というのが基本です。おしっこやうんちをした後は、なるべく早く替えてあげてください。
寝て起きた後、授乳の後などにおむつが汚れていないか、チェックする習慣をつけるのがおすすめです。
おむつ替えをスムーズに行うためには、新しいおむつやベビーオイル、おしりふきなど、あらかじめ必要なものを手の届く範囲に用意しておくことが重要です。また、汚れたおむつを開いてから片手でおしりふきを取り出すのは、なかなか難しいもの。先輩ママ・パパからは、「事前におしりふきを1~2枚程度出しておくと、おむつ替えがスムーズにできる」というアドバイスもありました。
生まれたばかりの赤ちゃんは寝ている時間が長く、おむつ替えのタイミングがつかみにくいもの。とはいえ、眠っている赤ちゃんをわざわざ起こしてまで、おむつ替えをする必要はありません。「授乳の前か後におむつ替え」と決めておくと、タイミング良くおむつを替えることができるでしょう。
なお、授乳中や授乳後、すぐにおしっこやうんちをする赤ちゃんもいます。授乳前・後のどちらのタイミングが良いのかは、赤ちゃんの個性に合わせて決めてください。
赤ちゃんはとても汗っかきなもの。暑い季節は、汗でおむつの中がムレて「おしっこお知らせマーク」の色が変わっている場合があります。
そんなときは、たとえおしっこをしていなくても、おむつを替えてあげましょう。おしりのムレは、おむつかぶれの原因にもなるので要注意です。
おむつを替えた後、男の子の場合はおちんちんの向きを確認しましょう。上向きになっていたり、ギャザーの上にのっていたりすると、おしっこもれの原因になります。
おちんちんは下向きにして、足まわりの左右のギャザーのあいだにあるかをチェックしてください。
外出先ではおむつ替えシートを使用するようにしましょう。公共のおむつ替えスペースなどでおむつ替えをする場合、おむつ替えシートを敷いておけば、赤ちゃんのおしりが台に直接触れることを防げるので衛生的です。また、赤ちゃんのゆるいうんちがおむつからはみ出して、まわりを汚してしまうことを予防できます。
汚れたおむつを捨てるときは、うんちはトイレに流し、おむつは可燃ゴミとして処分します。ゆるめのうんちなど、汚れが取れない場合は、汚れた部分を内側にして丸めてからテープで止めてください。
テープタイプは、汚れている部分が内側になるように手前からクルクルと丸めて、両サイドのテープで止めます。パンツタイプは、テープがついている背中部分を下にしてクルクルと丸めてから、背中側のテープを引っ張り出して、おむつに巻きつけて止めます。
使用済みのおむつはにおいが気になるので、自宅では専用の蓋付きゴミ箱を用意するのがおすすめ。おむつを新聞紙にくるんだり、ビニール袋に入れてから捨てたりするのもニオイを軽減するのに効果的です。
外出時は、デパートや商業施設内のベビールームの場合、使用済みおむつ専用のゴミ箱が設置されていることがあります。その場合は、各施設の指定の場所に捨てましょう。専用のゴミ箱がない場所でおむつを替えたときには、使用済みおむつを自宅まで持って帰るのがマナー。防臭性の高いビニール袋や消臭ポーチなどを持ち歩いていると安心です。
一日何度も行うおむつ替えですから、流れ作業にならないように、赤ちゃんときちんとコミュニケーションをとりながら、ちょっとした変化も見逃さないようにチェックしてみてください。ここでは、おむつ替えの際に気をつけたいポイントをご紹介します。
おむつ替えは、ママ・パパと赤ちゃんの大切な時間。笑顔で話しかけてあげたり、手や足、おなかをぷにぷにとやさしくマッサージしてあげたりと、いろいろな方法でコミュニケーションをとってみましょう。
おしっこやうんちは、赤ちゃんの体調の変化を知る重要なポイントです。普段から、回数、やわらかさ、色、量などをチェックしておけば、変化があったときすぐに気がつくことができます。
おしりの拭き方は、汚れの少ない所から汚れの多い所に向かって拭くのが基本ですが、赤ちゃんの性別によって注意点が異なります。
男の子の場合は、最初に排尿部をきれいにするのがポイント。ばい菌が尿道に入ると炎症を起こすこともあるので、おちんちんの先から根元に向かって拭いてください。また、おちんちんの裏側や袋のしわ、足の付け根など、汚れが残りやすい部分も忘れずに拭き取りましょう。最後に肛門をやさしく丁寧に拭きます。
女の子の場合は、股をV字に大きく開いて、ひだの部分もよく見えるようにしてから、前(おなか側)から後ろ(おしり側)に向かって拭きます。うんちに含まれる菌が尿道や膣に入ってしまうと、細菌感染して炎症を起こすこともあるので、汚れがつかないように注意してください。また、ひだのあいだに汚れが溜まっているときは、片手でひだを開きながら、指におしりふきを巻いて丁寧に拭き取るか、ぬるま湯で洗い流してあげてください。
赤ちゃんのおしりがいつもより赤くなっていたり、おしりを拭いたときに痛がったりするようであれば、おむつかぶれかもしれません。おむつかぶれは、おしっこやうんち、おむつのこすれ、ムレ、カビなど、さまざまな原因で起こります。
症状が軽いようであれば、ぬるめのお湯を張った洗面器で、おしりをやさしく短時間で洗いましょう。石鹸やボディソープがしみて痛がるようなら、しばらくはお湯だけで洗ってあげてください。
また、洗った後はしっかりと乾かしてからおむつをあてるようにします。また、おむつかぶれが起きているあいだは、なるべく清潔で乾燥した状態を保ちたいので、いつもより頻繁におむつ替えをしてあげてください。
症状が改善しないときや、赤ちゃんがとても痛がるようなときは、かかりつけの小児科を受診してください。
初めておむつ替えを行うママ・パパにとって、悩み事はいっぱいあるもの。ここでは、おむつ替えにまつわる素朴な疑問やお悩みにお答えします!
おむつ替えの回数の目安としては、新生児では1日10~13回程ですが、成長に比例して回数は減っていき、生後3ヵ月で8~10回、生後6ヵ月で8回程度となります。ただし、おむつ替えの頻度には個人差があるので、汚れたタイミングで交換してあげてください。
赤ちゃんが活発に動くようになると、おむつ替えのたびに暴れることがあります。おもちゃで気を引いたり、ママ・パパが話しかけたり、歌ったりしながら、なるべく短時間で終わらせましょう。
また、お部屋が寒すぎたり暑すぎたりしないかなど、環境もチェックしてください。
おむつを外したとたん、おしっこをする赤ちゃんは多いもの。あらかじめおむつ替えシートを敷いておきましょう。
また、おむつを開けたときにすぐおしりふきをかぶせて、おしっこが飛び散らないようにするのもおすすめです。
赤ちゃんのうんちはゆるいことが多いので、背中から漏れることもあります。その場合は、背中におむつがピッタリとつくように、背中側を長めにしておむつをあてます。また、背中側がしわになって、隙間ができていないか確認してください。
エリエールの「グーン」シリーズの中から代表的な商品をご紹介します。
赤ちゃんの肌に対する刺激と乾燥に着目して開発されたのが「グーンプラス」シリーズです。「エリエール 贅沢保湿ティシュー」と同じ保湿成分の配合により、やわらかくなめらかな肌触りを実現。かわいいディズニーデザインを採用し、おむつ替えの時間を楽しく演出してくれます。
テープタイプの「敏感肌設計」は、ゆるうんちもおしっこも瞬時に吸収する「瞬間スポット吸収」が特長。パンツタイプの「肌快適設計」は、やわらかい極細プリーツがふんわりとおなかをホールドして、赤ちゃんのさまざまな動きにフィットします。
「グーンプラス」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス
「グーン ぐんぐん吸収パンツ」は、おしっこをたっぷりキャッチしてすばやく拡散する「スピード吸収体」と、お腹や足まわりに ギャザーがフィットすることで、“モレにくさ”にこだわった紙おむつです。
パッケージとおむつ柄には、「くまのプーさん」をM・Lサイズに、世界中から愛される「ミッキー&フレンズ」を BIG・BIG より大きいサイズに採用。 各サイズ6~8種、合計28種のおむつ柄デザインで、笑顔あふれる豊かな表情のキャラクターが描かれています。サイズごと に異なるデザインで、おむつ替えの時間を楽しく彩ります。
「グーン ぐんぐん吸収パンツ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ぐんぐん吸収パンツ
水分たっぷりで洗い流すようにやさしく拭けるおしりふきが、「グーン 肌にやさしいおしりふき」です。純水99%、ノンアルコール、パラベンフリーで、無香料。生まれたその日から使用でき、手やからだふきとしても使えます。
「グーン 肌にやさしいおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーン 肌にやさしいおしりふき
こびりついたうんちもこすらずサッと拭き取れるのが、「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」です。厚手の「ぽこぽこシート」に、うんちになじむ乳液成分を配合。ノンアルコール、パラベンフリー、無香料で、赤ちゃんの繊細な肌へのやさしさを考慮しています。
「グーンプラス 汚れすっきりおしりふき」については、下記のページをご覧ください。
グーンプラス 汚れすっきりおしりふき
「グーン 12時間ぐんぐん吸収パンツ」は、繰り返しおしっこしても12時間モレずに安心な、昼でも夜でも使えるパンツタイプのおむつです。おしっこ約6回分の吸収パワー(※)と、足まわりを包み込んですきまができにくいグーン史上最高(さいたか)ギャザー、おしっこを素早く吸い込んで拡散するスピード吸収シートを採用。動き回ってもうつぶせ寝でも、たっぷり吸収しておしっこモレを防ぎます。
※大王製紙測定方法による、1回の排尿量を「BIG」60ml/「BIGより大きいサイズ」70ml として、12 時間で6回の排尿回数と想定
「グーン 12時間ぐんぐん吸収パンツ」については、下記のページをご覧ください。
グーン 12時間ぐんぐん吸収パンツ
お子様のおねしょ対策として誕生したおむつが、「グーン ナイトシリーズ(夜専用)」です。「グーン ナイトキッズパンツ」「グーン ナイトジュニアパンツ」は、「前側スピード吸収シート」と「『U(ユー)』カーブフィットギャザー」の採用により、うつぶせ寝での足まわりや前からのモレに強いのが特長です。
下着をはきたいというお子様の気持ちを尊重するなら、パッドタイプの「グーン ナイトキッズパッド」がおすすめ。パッド一枚で、紙おむつ同様の吸収力を発揮します。
「グーン ナイトシリーズ」については、下記のページをご覧ください。
グーン ナイトシリーズ
ディズニーアロハデザインで見た目も楽しい、男女共用のスイミング用紙おむつが「グーン スイミングパンツ」です。上から水着を着てもモコモコしない「超うす吸収体」を採用。「立体ポケットギャザー」が、とっさのうんちもブロックします。
「グーン スイミングパンツ」については、下記のページをご覧ください。
グーン スイミングパンツ
おむつ替えは、ママ・パパと赤ちゃんの大切なコミュニケーションの時間です。最初は上手にできなくても、ママ・パパが笑顔で話しかけてくれれば、赤ちゃんにとってもおむつ替えが楽しい時間になるはずです。
まずはおむつ替えに必要なグッズをそろえて、生まれてくる赤ちゃんをお迎えしましょう!
画像提供/PIXTA
監修者のご紹介
竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医/小児慢性特定疾患指定医/子どもの心相談医/高濃度ビタミンC点滴療法認定医/キレーション認定医
小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で見られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。