記事公開:2023.3.24
「エリエール」は、誕生以来40年以上にわたり、品質にこだわったトイレットティシューを提供し続けています。
今回は、日本のトイレットティシュー市場No.1ブランド※として高い支持を集める、「エリエール」のブランドコンセプトや歴史のほか、原材料や生産設備に隠された、高い品質を支える秘密についてご紹介します。
※インテージSRI アイテム別累計販売金額(2002年1月~2016年12月)、インテージSRI+ アイテム別累計販売金額(2017年1月~2021年12月)
1979年、生活者向けにトイレットティシューの販売をスタートした「エリエール」。「エリエール」というブランド名は、フランス語の女性名詞「elle」と、空気や風を意味する「air」を組み合わせた「風の妖精」という意味です。
そんな「エリエール」のブランドスローガンは、「やさしく触れていいですか?」。トイレットティシューは肌に直接触れるものですから、何よりも品質にこだわり、「どこまで人にやさしくできるか」を追い求めています。
「エリエール」は、44年にわたり市場に新しい価値を投入してきたトイレットティシューのリーディングブランドです。
例えば、ふんわりやわらかな肌触りを生み出すエンボス加工や、柔軟剤仕上げの技術、トイレ空間を彩るロールデザイン、トイレを爽やかな空間にする香り付きなど、業界のトレンドを次々に生み出してきました。また、長年にわたる研究と磨き続けてきた技術を駆使することで、長く巻いてもやわらかさをキープする手法や、ペーパー芯への消臭機能の搭載、持ち運びの際の手指の負担を軽減する新形状の取っ手など、ご使用になる人のニーズに応えられる付加価値品を、開発・提供し続けています。
長年、研究と品質改良を重ねてやわらかさを追求してきた「エリエール トイレットティシュー」は、タオルや衣類が柔軟仕上げ剤でふんわりやわらかになることに着想を得て、2008年に柔軟剤処方による独自製法を開発しました。
現在、大王製紙のピュアパルプ100%の主要なトイレットティシューには、この柔軟剤仕上げ技術を活用し、ふんわり・やわらかな肌触りをお届けしています。特に、フラッグシップとなる「エリエール トイレットティシュー」には、2つの柔軟成分を配合。1つ目の柔軟成分は、繊維に隙間を作ることでボリュームのあるふんわりとした感触を生み出し、2つ目の柔軟成がパルプ繊維の表面をなめらかにして、しっとりとした肌触りを作り出しています。
トイレットティシューのやわらかさは、表面の凸凹である「エンボス」によって大きく左右されるもの。「エリエール」は、商品の特性に合わせて、エンボス加工にも独自の工夫を凝らしています。
例えば、「エリエール トイレットティシュー」や「エリエール i:na(イーナ)」シリーズには、紙の厚みを抑えつつ、やわらかな品質を維持する「富士山エンボス」加工を施し、やさしい肌触りに仕上げています。また、「エリエール トイレットティシュー フラワープリント」や「エリエール 消臭+(プラス)」には、ふんわりとした厚みとやわらかさを兼ね備えた「フラワーデザインエンボス」を使用。
破れにくさや吸水力を求められる「シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」には、シート間の隙間が大きくしっかり吸水できる「スーパーWエンボス」を採用しています。
「エリエール」ブランドのトイレットティシューの原料は、一度も紙になっていないピュアパルプ100%。蛍光染料を一切使っていないのも特長です。また、資源循環に貢献するブランドとして、回収された雑誌などの原料を再生したパルプ(リサイクルパルプ)を使用した「エルヴェール」ブランドのトイレットティシューもラインナップしています。
いずれのブランドも、国内工場でのパルプ工程・製紙工程・加工工程のすべてにおいて高精度な検査を実施し、高品質な商品を44年間お届けしています。
ボリュームが大きい割に重量の軽いトイレットティシューは、できるだけ消費地に近い場所で生産することが、輸送にかかるコストを下げるポイントです。大王製紙グループは、北海道から四国まで全国10ヵ所に生産拠点を持ち、年間約17億ロールのトイレットティシューを生産しています。中でも、パルプから一貫して生産する三島工場、川之江工場と、一大消費地である首都圏に近いエリエールペーパー富士宮工場が主力工場となっています。
紙の原料となる木材チップは、当社植林地のチリやオーストラリア・タスマニア島、ベトナムから輸入しています。この「植林材チップ」は輸入チップ全体の8割を超えており、「製廃材チップ」などとともに環境に配慮した原料調達を行っています。
なお、チリの植林地面積は、東京23区の面積に相当する約600平方キロメートル。そのうち250平方キロメートルは、天然林として生物多様性の保全に努めています。また、毎年計画的に植栽・保育・収穫のサイクルを回しており、“持続可能な森林経営”を実践。30年以上培ってきた植林技術により、世界トップレベルの植林木の生長量を誇っています。
これまで、一口に「エリエール」とご紹介してきましたが、実は「エリエール」というブランド名には、3つの種類があります。
まずは、青い円形のエアーエンブレムがついた、「エリエール」ロゴのもの。これは、トイレットティシューやティシューペーパーだけでなく、生理用ナプキンやおむつ、ウエットティシューなど、大王製紙のホームケア・パーソナルケア商品すべてを統括したブランド名です。
その下に続く、エアーエンブレムのついていない「エリエール」は、大王製紙のトイレットティシューにおける、3つのブランド名のひとつを指します。大王製紙のトイレットティシューには、「エリエール」「エルフォーレ」「エルヴェール」の3つがあるのです。
そして3つ目が、商品名としての「エリエール」ブランド。「エリエール」のトイレットティシューには、さまざまなサブブランドの商品があります。その中で、最もやわらかさと品質にこだわったトップブランド商品が、「エリエール」の名前を冠する、「エリエール トイレットティシュー」なのです。
やさしさへの挑戦と品質へのこだわりが詰まった、「エリエール」ブランドのトイレットティシュー。数多い商品ラインナップの中から、代表的なものをご紹介します。
1979年の誕生以来、品質改良を重ねて、やわらかさを追求してきたハイクオリティ商品が「エリエール トイレットティシュー シングル」と「エリエール トイレットティシュー ダブル」です。
独自の柔軟剤仕上げ技術を活用して、2つの柔軟成分を配合。1つ目の柔軟成分は、繊維に隙間を作ることでボリュームのあるふんわりとした感触を生み出し、2つ目の柔軟成分がパルプ繊維の表面をなめらかにして、しっとりとした肌触りを作り出します。
「エリエール トイレットティシュー」シリーズについては、下記のページをご覧ください。
エリエール トイレットティシュー|大王製紙
「エリエール トイレットティシュー」のやわらかさはそのままに、プリント柄をプラスしたのが「エリエール フラワープリント」と「エリエール リーフプリント」です。
華やかで明るい空間を演出する花柄のプリントと、爽やかで癒やされる落ち着いた空間にマッチするリーフ柄のプリントをご用意。「フラワーエンボス」と「マイクロエンボス」のW仕立てで、ペーパーのあいだに空気を含ませることで、ふわっと厚みのあるやわらかな肌触りに仕上げました。フラワープリントは華やかさを引き立てるフローラルの香りを、リーフプリントは癒やしと落ち着きを与えるグリーンの香りを採用しています。
「エリエール フラワープリント/リーフプリント」については、下記のページをご覧ください。
エリエール フラワープリント|大王製紙
エリエール リーフプリント|大王製紙
最上級の肌触りを目指す「エリエール トイレットティシュー」とは異なり、普段使いにちょうどいい使い心地と便利さをご提供するブランドが、「エリエール i:naトイレットティシュー」です。
やわらかな柔軟仕上げ製法を採用するほか、すべて1.5倍巻以上の長巻タイプ。収納スペースや取替えの手間を軽減できます。
より便利さを高めた3.2倍巻のほか、温水洗浄便座用、プリントタイプと、幅広いラインナップの中から一部をご紹介します。
2022年に発売された、エリエール史上初となる3.2倍巻(4ロール合計320m)のトイレットティシューが、「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻 ダブル」です。
ペーパー交換や買いに行く手間が省けるほか、コンパクト設計なのでストックのための収納場所を取りません。柔軟剤処方&エンボス加工の改良でふんわり感をキープ。新開発の「ふっくら巻き取り加工」で、長巻タイプなのにやわらかな風合いを実現しています。
「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻 プリント」は、トイレを華やかに彩るフラワーデザインを施しています。
「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻」については、下記のページをご覧ください。
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻 ダブル
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 3.2倍巻 プリント
柔軟剤仕上げのやわらかな肌触りで、長さ2倍巻を実現したのが「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻」です。長巻タイプでも1ロールの巻きの固さを均一にする独自技術を活用し、やわらかさとなめらかさを実現。ピュアパルプ100%で、華やかなフローラルの香りも特長です。また、ロール幅を110mm(通常品114mm)に小さくすることで、芯や包装フィルムを削減した、環境にもやさしい商品となっています。
「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻 プリント」は、トイレを華やかな空間にする、フラワープリントデザインがポイントです。
「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻」については、下記のページをご覧ください。
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻 シングル
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻 ダブル
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー 2倍巻 プリント
業界初のシャワートイレ用長巻トイレットティシューが、「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー シャワー用2倍巻」です。シャワートイレ用のトイレットティシューは、丈夫で吸水性を良くするため、紙質を厚くする必要があり、紙質がうすくなる長巻タイプの実現は難しいとされてきました。
大王製紙は、独自の「デザインラミネートエンボス加工」を開発し、紙質のしっかり感をアップさせることに成功。水に濡れても破れにくく、肌に貼りつきにくい、2倍巻のトイレットティシューを実現しました。
「エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー シャワー用2倍巻」については、下記のページをご覧ください。
エリエール i:na(イーナ)トイレットティシュー シャワー用2倍巻
トイレの嫌なニオイを消臭し、快適なトイレ空間へと導くのが「エリエール 消臭+(プラス) トイレットティシュー」です。
ペーパーの芯に、天然由来の茶カテキンと柿タンニンのダブル消臭成分を配合(特許取得)し、トイレ空間内の壁や床についた尿臭(アンモニア臭)をしっかり持続的に消臭します。また、便臭の一部を爽やかな香りに変化させて消臭する「マッチング消臭技術」も採用。さらに、ペーパーの芯に防臭コート成分を配合しており、尿ハネによって壁や床に付着したアンモニア臭の発生を抑えます。
「エリエール 消臭+ トイレットティシュー」については、下記のページをご覧ください。
エリエール 消臭+ トイレットティシュー|大王製紙
2001年販売開始以来、シャワートイレ専用品として20年間トップシェア※を誇るロングセラー商品が、「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」です。
エンボスの凸部分を貼り合わせる「スーパーWエンボス加工」を採用し、「エリエール トイレットティシュー ダブル」と比べて、2倍の吸収力を実現(当社調べ)。紙と紙のあいだの空間が水分を吸収することで、濡れても破れにくく、しっかりと拭き取ることができます。肌に貼りつきにくく、厚手でしっかりした使い心地です。
※インテージSRI 累計販売金額(2002年1月~2016年12月)、インテージSRI+ 累計販売金額(2017年1月~2021年12月)
いずれも温水洗浄機能を使用した後の拭き取りに用いるのに好適であると標榜した商品内におけるシェア
「エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー」については、下記のページをご覧ください。
エリエール シャワートイレのためにつくった吸水力が2倍のトイレットペーパー|大王製紙
エルフォーレとは、“森の妖精”を意味する造語です。
紙の原料となる森にやさしい商品は、きっと私たちにもやさしい。そんな思いから、地球にやさしい原料を使い、やわらかさにこだわって仕上げました。適切に管理された森林原料(FSC)を使い、自然なやわらかさを引き出した、『森にも、人にも、やさしい』トイレットペーパーです。
「エルフォーレ トイレットティシュー」については、下記のページをご覧ください。
エルフォーレ トイレットティシュー シングル|大王製紙
エルフォーレ トイレットティシュー ダブル|大王製紙
「エリエール」は44年にわたって品質にこだわり、使う人のニーズに寄り添った商品開発を行ってきました。また、環境にも配慮して、持続可能な森林経営を実践しています。
やさしさへの挑戦を続ける「エリエール」ブランドの商品を手に取って、その品質の違いを実感してください。
画像提供/PIXTA