8歳半〜18歳頃にかけて、第二次性徴期として性ホルモンが活発に働き始めます。小学校高学年から始まる思春期の心と体の変化について解説します。
小学校高学年くらいから思春期(第二次性徴期)と呼ばれる時期に入り、性ホルモンが活発に働き始めることで、心も体も大きく変化していきます。
女の子は女性ホルモンが分泌され、卵巣や子宮が発達し、赤ちゃんが産めるような体へと成長していきます。
その変化には個人差がありますが、8歳半〜18歳頃までの間に変化が起こります。
思春期になると好きな男の子ができるなど異性を意識するようになったり、友達と自分を比べて落ち込んだり、心が揺れがちになります。
これは性ホルモンの分泌量が急に増え、精神的に不安定な状態になっているからです。時には、保護者や学校の先生に対して反抗的な言動をすることもあるかもしれませんが、大人になるために心が成長している時期だということをしっかりと伝え、悩みや不安な気持ちをためこまないよう、お子さんの心に寄り添ってあげましょう。
性ホルモンが働き始めるようになると、脳からの指令により体にさまざまな変化が現れます。女の子の変化は、まず胸のふくらみから始まり、わき毛や性毛が生え、そして卵巣から女性ホルモンが出て初めての月経「初潮(初経)」が来ます。
初潮が来る前は白や黄色っぽい「おりもの」という体液が膣から分泌されるようになります。これが初めての月経が来るサインと言われており、その後数ヶ月以内に初潮を迎えると考えられています。一連の変化に伴い、体つきも自然と丸みをおびてきます。
急に体重が増えることもありますが、これも成長のひとつです。
初潮について、いつ、どうやってお子さんに話そうかと悩まれる保護者の方も多いでしょう。
最近では早めに初潮を迎えるお子さんもいますので、できれば体の変化が起こり始める頃より1~2年前の小学校3~4年生くらいから話すのが理想です。
初潮年齢の若年化が進んでおり、早いお子さんですと10歳で初潮を迎えることもあります。
一般的には胸がふくらむなどの変化が出てから初潮を迎えると考えられていますが、体の変化に気づかないうちに初潮が来ることもありますので、その前の段階から話しておきましょう。
8歳くらいのお子さんでも伝え方を工夫すれば、きちんと理解できると思います。
成長に伴い心や体に変化が現れること、月経の仕組み、そして対処法について、順を追って説明しましょう。 女の子の体について詳しく説明している本や漫画などもありますので、参考にするのもいいでしょう。
普段から、保護者の方とお子さんが相談できるような関係を築き上げておくことが大切です。
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