月経困難症とは、いわゆる生理痛(下腹部痛や腰痛、頭痛や吐き気、背中の痛みなど)のことです。機能性月経困難症、器質性月経困難症について、その症状をご紹介します。
いわゆる生理痛のことで、日常生活に支障をきたす場合をいいます。
症状としては下腹部痛や腰痛、頭痛や吐き気、背中の痛みなど。
便秘や下痢、発熱や悪寒、貧血を伴う場合や経血量や周期の異常を感じる場合もあります。
月経困難症には器質的な異常を伴わない機能性月経困難症(原発性(げんぱつせい)月経困難症)と器質的疾患を伴う器質性月経困難症(続発性(ぞくはつせい)月経困難症)の2種類があります。
生理の初日から2日目に感じることが多いようです。原因は生理中に子宮内膜でつくられるプロスタグランジンの産生過剰などが考えられています。
プロスタグランジンは全身の平滑筋(へいかつきん)を収縮させて頭痛、嘔吐などを引き起こすほか、子宮の収縮が強く起こることで痛みを引き起こします。
主に10代の女性に多く見られる症状で、年齢を重ねると弱まっていくのが特徴です。
生理中、あるいは生理後まで痛みが長く続いたり、急に生理痛が起こるような場合、子宮に何らかの病気が潜んでいる可能性があります。
この病気を引き起こす主な疾患は、子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)、子宮腺筋症(しきゅうせんきんしょう)、子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)によるものが多く、子宮の奇形も考えられます。
症状は下腹部痛、腰痛、頭痛、下痢、発熱、悪心(おしん)、嘔吐などで、20代以上の年齢に起こり加齢とともに強まる傾向があります。