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生理のしくみを知っておこう|エリス 女の子クリニック

女の子の体には、おなかの中で赤ちゃんを育てるために、子宮という器官があります。子宮は約1ヵ月に1回の周期で、赤ちゃんを包むベッドになるよう、子宮の内側の「まく」を厚く整えています。1ヵ月のあいだに赤ちゃんができなかった場合、使わなかった「まく」ははがれ落ちてしまいますが、このとき血液とともに体の外に、はがれ落ちた「まく」をおし出す現象が生理です。

生理は、体が成長し、赤ちゃんをむかえる準備ができたときにやってきます。初めての生理をむかえる前に、生理のしくみを学んでいきましょう。

生理のしくみには2つのホルモンが関係している

生理には、卵胞(らんぽう)ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つの女性ホルモンが関係しています。
ホルモンは体のさまざまな器官で作られ、別の器官に指令を出す物質です。卵胞ホルモンと黄体ホルモンは、女の子の体の中にある卵巣から分泌(ぶんぴつ)され、複雑なバランスで働いて、赤ちゃんをむかえる準備をしているのです。

卵巣と2つのホルモンの働き

卵巣は、子宮の両側にそなわった小さな器官で、赤ちゃんのもととなる卵胞をたくさん持っています。卵胞が成長して卵子となり、卵巣を飛び出して、卵管で受精を待ちます。
卵胞が卵子へ成長する中で、卵胞から分泌されるのが、卵胞ホルモンです。卵胞ホルモンは、受精した卵子が子宮に着地しやすいように、子宮内膜(しきゅうないまく)を厚く整えます。
子宮内膜が整うと、卵子は卵巣を飛び出します。これが排卵(はいらん)です。排卵後に分泌されるのが黄体ホルモンで、厚くなった子宮内膜をふかふかに保つ働きがあります。

生理が1ヵ月に1回くる理由

生理は、排卵された卵子が受精しなかった場合に起こる現象です。受精をしないと、黄体ホルモンが減っていき、使われなかった子宮内膜は血液とともに外に排出(はいしゅつ)されます。卵子は約1ヵ月のあいだに1個しか作られないため、生理も約1ヵ月に1回くることになります。
子宮内膜が排出されると、再び脳から指令が出るしくみになっていて、次の卵子を育てる準備を始めるのです。

生理には4つの周期がある

生理が始まった日から、次の生理が始まる前日までの期間のことを、生理周期といいます。生理周期は25~38日くらいとされていますが、人によってちがいます。前後6日くらいのズレがあっても、心配はいりません。
生理周期は、卵胞期(らんほうき)、排卵期、黄体期、生理の4つの周期で構成されています。それぞれの周期では、女性ホルモンの分泌量の変化にともなって、体や心にさまざまな変化が起こります。

1. 卵胞期

卵胞期とは、卵巣の中で、赤ちゃんのもととなる卵子が成長する期間です。卵胞ホルモンが増えて子宮内膜が厚くなっていきます。人によっては、下腹部の痛みや腰痛(ようつう)、はき気など、不快な症状(しょうじょう)が起こりやすい時期です。

2. 排卵期

排卵期とは、卵巣で作られた1つの卵子が、卵巣から飛び出していく時期です。飛び出した卵子は、卵管を通ってゆっくりと子宮へ向かいます。排卵期は、卵胞ホルモンの分泌量がピークに達し、おりものの量も増えます。

3. 黄体期

黄体期とは、排卵後の卵子が受精を待っている期間です。卵子を排出した後の卵胞は黄色く変化して黄体と呼ばれる状態になり、黄体ホルモンを分泌します。子宮内膜は赤ちゃんをむかえるため、さらに厚くやわらかくなります。
人によっては、イライラしたり、頭が痛くなったり、食欲が変化したりするといった症状が起こる時期です。

4. 生理

生理とは、使わなかった子宮内膜が血液とともに体の外へおし出される時期です。このとき、黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌は減少しています。この時期は、子宮内膜をおし出す力によっておなかが痛くなるほかに、気分が落ちこみやすくなったり、つかれを感じやすくなったりすることもあります。

生理前と生理中の症状

女性ホルモンの分泌量が大きく変化する生理前と生理中は、心と体にいろいろな症状が表れます。その表れ方は人によってさまざまですが、よくある症状を紹介(しょうかい)します。ふだんの生活ができないほど症状がつらいときには、ためらわずに婦人科を受診(じゅしん)しましょう。

PMS(月経前症候群)

PMS(月経前症候群・げっけいまえしょうこうぐん)は、生理が始まる3~10日前ごろから起こります。具体的には、集中力や判断力が低下する、イライラしやすくなるなどの精神的な症状に加えて、頭痛、腰痛、眠気(ねむけ)、肌(はだ)あれ、乳房(ちぶさ)の張りや痛みなど、身体的な症状が見られます。生理が始まると軽くなったり、症状が消えたりするのもPMSの特徴(とくちょう)です。

PMDD(月経前不快気分障害)

PMSの中でも特に精神的な症状が強く表れ、学校に行くのがつらいなど日常生活に支障があるような状態をPMDD(月経前不快気分障害)といいます。PMDDの主な症状は、生理の1~2週間前から感情のコントロールがしにくい、深い悲しみにおそわれる、特に原因はないのにおこりっぽくなるなどです。
これらの症状のピークは20代から30代という報告が多いようですが、10代でも増えています。

生理痛(月経困難症)

生理痛とは、生理中におなかやこしなどに感じる痛みのことです。生理痛は多くの女性が経験する症状ですが、人によっては外出も難しいほどに痛みが強いこともあります。おなかやこしを温める、がまんせずに生理痛薬を服用するなど、症状を軽くする方法を見つけてみましょう。
ふだんの生活もままならないほど、生理痛やその他の症状が強く出る場合は、月経困難症とよばれます。月経困難症では、腹痛や腰痛に加えて、頭痛やはき気、背中の痛み、便秘や下痢(げり)、つかれを感じる、体に力が入らない、イライラする、ゆううつになるといった症状をうったえる人もいます。月経困難症には子宮内膜症(しきゅうないまくしょう)などの病気が関係していることもあるため、症状がひどい場合は早めに婦人科を受診しましょう。


監修者のご紹介

佐藤杏月先生(八丁堀さとうクリニック副院長 医学博士 日本産婦人科学会専門医)
日本医科大学卒。日本医科大学武蔵小杉病院を中心に16年間産婦人科医として地域のハイリスク妊婦や、婦人科疾患の診療を行ってきた。3人の子どもの子育てと仕事の両立を目指し、整形外科医のご主人とともに2020年八丁堀さとうクリニックを開業。

八丁堀さとうクリニック 


【商品紹介】エリエールの生理用ナプキン「エリス」シリーズ


生理に対する思いやなやみは、あなただけのもの。その気持ちを大切に、ひとりひとりが望む生理との付き合い方を支えてくれるのが、エリエールの生理用ナプキン「エリス」シリーズです。その日の予定やシーンに合わせて選べる、おすすめのエリス商品を紹介します。

アクティブに動きたい日におすすめの「エリス」シリーズ

学校で体育の授業がある、友だちとお出かけするなどアクティブに動きたい日は、モレないことが重要。うすさわずか1.9mmでモレ安心、2倍吸収 の超スリムタイプ「エリス コンパクトガード」シリーズや、全方位がっちりホールドのショーツ型ナプキン「エリスショーツ」で、快適に過ごすことができます。

※大王製紙「エリス 新・素肌感(多い昼~ふつうの日用)羽つき」との比較。 

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ゆっくり過ごす日におすすめの「エリス」シリーズ

家で一日のんびりする日は、リラックスできるやさしい素材がおすすめ。<うるさらシート>で肌へのやさしさにこだわった「エリス 素肌のきもち超スリム」で過ごしましょう。

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経血量が多い日の夜は、ねているあいだにモレてしまわないか不安ですよね。そんな日は、おしりの谷間に沿って変形する<すきまフィット吸収体>や、後ろ側からのモレをブロックする<後ろモレストッパー>がついた「エリス 朝まで超安心」がおすすめ。伝いモレの心配もありません。

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「エリス」シリーズについては、こちらもチェックしてみてください。
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生理は赤ちゃんを産むための準備

女性の体は、妊娠、出産に備えるため、特別なサイクルで変化しています。生理は、赤ちゃんを産むための大切な準備。体の中で、「今月も赤ちゃんをつくる用意ができていた」という証でもあるのです。生理に関する知識を身に付け、生理周期や体調の変化を観察しながら、自分自身の体と心に向き合っていきましょう。

よくあるご質問

生理は何才まで続くの?


生理は、女性が初潮をむかえてから、閉経するまで続きます。閉経とは1年以上生理がこない状態のことで、閉経の平均年齢(ねんれい)は約50才です。

人により生理期間の長さがちがうのはなぜ?

生理期間は3~7日間がふつうとされていますが、ホルモンの分泌量や子宮の大きさ・位置、また年齢や体調によって人それぞれです。ただし、1~2日で終わってしまうのは「過短月経」、8日以上続くと「過長月経」といい、病気のサインであることもあります。心配な場合は婦人科を受診しましょう。

妊娠(にんしん)していないのに生理がおくれる理由は?

精神的・肉体的なストレスなどが原因でホルモンのバランスが乱れ、生理がおくれることがあります。そのほか、食事のかたより、肥満、運動不足などもホルモンバランスの乱れを引き起こし、生理がおくれることがあります。

生理が終わってからも下腹部痛や出血があるけど大丈夫?

生理周期の中間くらいに下腹部あたりが痛む場合は、排卵日前後に起こる排卵痛の可能性があります。生理の期間以外に出血することは不正出血といいます。ホルモンバランスの乱れが原因のこともありますが、痛みがつらい場合や、出血がだらだらと続く場合など、いつもとちがうと感じたら、すぐに婦人科を受診しましょう。

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