ご存知ですか?秋にも多い花粉症

夏の終わりに風邪をひいたり、夏風邪がなかなか治らないという方は多いのではないでしょうか?もしかすると、それは風邪ではなく花粉症かも? 秋にも油断出来ない花粉症。東京本駒込のとくなが耳鼻咽喉科徳永先生に、秋の花粉症について伺ってきました。

ご存知ですか?秋にも多い花粉症

徳永雅一(とくなが耳鼻咽喉科院長)

▼Doctor’s Profile

徳永雅一(とくなが耳鼻咽喉科院長)
東京慈恵会医科大学卒業後、聖路加国際病院など幾つかの病院勤務を経てとくなが耳鼻咽喉科を開業。
地域に愛される医院を目指して、親切な対応と必要かつ十分な診療を心掛けている。
日本耳鼻咽喉科学会認定専門医。

とくなが耳鼻咽喉科
〒113-0021東京都文京区本駒込1-6-19サンユービル2階
電話:03-5815-5887 FAX:03-5815-5883

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近年の傾向・まとめ

花粉症は年々増加傾向にあります。症状には個人差がありますが、現代の4人に1人は、何らかの花粉症であると言われています。
スギ花粉症は50年ほど前から問題になっていますが、当時は10人に1人、20人に1人程度の割合でした。しかし、時代が進むにつれて段々とその割合は増加し、さらに発症年齢も低下してきています。
50年前はスギの木が比較的若く、あまり多くの花粉を付けていませんでしたが、近年では樹齢が30年を超え、スギが花粉を多くつけるようになってきた為に花粉量が以前に比べて増加しているのです。また、都市化が進み、コンクリートで固められた部分が広くなるに従って、花粉を捉え静める機能が失われています。自然の土であれば吸収される花粉が、コンクリートのためにまた舞い上がるのです。そのため雨が降った次の日などには大量の花粉が再び舞い上がり、症状がひどくなります。
また、生活スタイルや食生活の変化、清潔志向などにより、アレルギー反応が強く出るような体質に変わってきたということも考えられます。

花粉症は、多くの森林資源があり都市化も進んでいる日本においては、切っても切れない国民病です。花粉症かどうかの診断は、お近くの耳鼻咽喉科で血液検査を受けていただければ調べることができます。また、血液検査以外にも、パッチテスト、スクラッチテスト、皮内注射、皮内反応などは、アレルギーの専門外来、大学病院の専門外来などで行っています。
花粉症かな、と悩んでいる方には一度調べてみることをお勧めします。