さまざまな理由から生理用品の入手に
困っている学生の方を対象に、
生理用ナプキンを1年間無償で配布する
「奨学ナプキン」プロジェクト。
「奨学ナプキン」の効果や
生理に関する課題を明らかにし、
今後より適切なサポートを行うことを目的に、
応募者および奨学生を対象に
アンケートを実施しました。
応募者を対象に生理用品購入に苦労した経験の有無について尋ねたところ、「ほぼ毎月苦労している」と回答した人は49.0%と昨年の47.5%より1.5%増加。悪化していることが明らかになりました。
また、生理用品の購入に苦労した理由としては、「値段が高い」が昨年75.0%から今年76.7%、「親・保護者が買ってくれない」が昨年10.9%から今年11.0%と、経済的な理由を挙げる割合がそれぞれ昨年より増加。苦労した理由として、「物価高で家庭が苦しい」といった声が多々上がっており、物価高騰の影響を受け生理用品の購入に苦労をする「生理の貧困」の深刻化が浮き彫りとなりました。
生理用品購入に
「ほぼ毎月苦労している」と回答した応募者は
昨年から1.5%増加し49.0%
「値段が高い」
「親・保護者が買ってくれない」など
経済的な理由を
挙げる割合が増加
奨学生を対象に生理に関する知識は充分に足りているかを尋ねたところ、「十分に足りている」と答えた人は2022年度は12.7%、2023年度は10.4%、2024年度はわずか8.6%という結果に。生理に関する“知識の貧困”が深刻化していることが明らかになりました。
また、学校での生理教育については「男女間で知識の差があると感じている」「学校で定期的に男性が生理について知る機会があればいいと思う」「男子にも自分事として捉えてもらえるような授業があると良い」と、教育対象や生理に対する知識差について問題提起の声も多く上がっており、今後“生理教育の改善”の必要性が示唆されました。
生理に関する知識が「十分に足りている」と
感じている人の割合が
昨年より1.8%低下と減少傾向に
男女での生理の知識差に対して
「男性も生理を理解出来る
教育があるといい」など
平等な教育を望む声も
奨学生を対象に、生理に関する知識や教育に関しての情報源を尋ねたところ、昨年に引き続き「同性の保護者」や「知人・友人」と回答した方が多く、一方で、だれでも簡単に多くの情報が受け取れるYouTubeやInstagram、TikTokといった「SNS」と回答する割合が低下と減少傾向に。身近で信頼ができる人が生理に関する知識や教育を得る重要な情報源であることが、改めて明らかになりました。
生理に関する情報源は、3年連続
「同性の保護者」「友人・知人」と
回答する割合が増加
身近な人が重要な情報源となる一方で、
SNSと回答する割合は
昨年から4.1%低下
本調査を通して、物価の上昇もあいまって生理の貧困や生理に関する”知識の貧困”など、生理に関して解決すべき課題はまだ解消していないことが判明。深刻な状況が明らかになりました。
多様性のある社会でひとりひとりに寄り添うブランド「エリス」は、生理に関する正しい知識をひとりでも多くの方に知っていただくために「お役立ち情報」を発信しております。
調査結果を踏まえ、憂鬱になりがちな生理期間を少しでも多くの方が安心して過ごせるように今後もさまざまな情報を提供してまいります。
Q.1について
【対象者】 | 「奨学ナプキン」特設サイト内の応募フォームから生理に関する質問に回答した応募者 |
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【調査期間】 | 2024年4月9日(火)~5月19日(日) |
【調査手法】 | アンケート調査 |
【サンプル数】 | 5,198名 |
Q.2,3について
【対象者】 | 「奨学ナプキン」に当選した奨学生 |
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【調査期間】 | 2024年8月15日(木)~8月28日(水) |
【調査手法】 | アンケート調査 |
【サンプル数】 | 1,394名 |