対象学生に生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする「奨学ナプキン」プロジェクト。
1年間を通じて行ってきた「奨学ナプキン」の効果や生理に関する課題を明らかにし
今後、より適切なサポートを行うことを目的に、
「奨学ナプキン」や生理に関する
最終アンケート調査を実施しました。
1年間の奨学生期間を終え、ナプキンを受け取った奨学生に生理期間中の生活の変化の有無について改めて尋ねたところ、全体の約9割以上が「生活に変化があった」と回答しました。具体的な変化を尋ねたところ、「気軽に交換できるので部活や勉強に集中できた」「夜安心して眠れるようになり睡眠不足が減った」など前向きな声が多く見られ、「奨学ナプキン」を通して学生生活の質の向上にも前向きな変化が見られたことが分かりました。
1年間の奨学生期間を経て、9割以上が
「生活の変化を実感した」と回答!
「集中力」や「睡眠」など、
学生生活の質の向上にも
寄与していることが明らかに
「奨学ナプキン」プロジェクト期間の1年間を経て、生理に関する社会の理解について変化の有無を尋ねたところ、全体の28.0%が「変化があったと感じる」、29.6%が「やや変化があったと感じる」と回答。奨学生の2人に1人が、生理に関する社会の理解に変化を実感していることが分かりました。その理由として、「口コミサイトで自分と同じような悩みを持つ人がいることを知った」「SNSで生理に関する投稿を見かけることが増えた」などの意見が挙げられ、インターネットを通して生理に関する発話が以前よりも増えたことを実感している人が多いことが明らかになりました。
奨学生の2人に1人が生理に関する
社会の理解に「変化を感じる」と回答
「奨学ナプキンをきっかけに友人と
生理について話せるようになった」など
前向きな声が多数
最後に、「生理について今後社会に変わってほしいこと」について尋ねたところ、「“月経は甘え”のような風潮はなくなってほしい」「人により違う痛みなどの感覚、苦痛を理解してもらえる世の中になってほしい」などの生理に関する理解の必要性を求める声や、「生理痛を理由に学校を休めるようになってほしい」といった学生も生理休暇を取得できる環境づくりを求める声も聞かれました。また、「生理は毎月あるため、補助金制度を手厚くしてほしい」「無償で学校のトイレにナプキンを常備してほしい」などの金銭面やナプキン提供によるサポート強化を求める声も見られました。
生理について今後の社会に
“変化”を求める声が顕在化
「生理痛を理由に学校を休めるように
なってほしい」など、
学生の“生理休暇”取得についてのホンネも明らかに
これらの調査結果を踏まえ、1年間の「奨学ナプキン」プロジェクトを通して奨学生の生活に前向きな変化を与えていることが明らかになった一方、生理の有無を問わず社会が生理について理解し、オープンに話し合える環境を実現するには、今後とも継続的にアクションを起こし続ける必要があります。
そこで「エリス」は、多くの前向きな意見をいただいた「奨学ナプキン」を通してより多くの方を支援すべく、2023年4月11日(火)から特設サイトにて2023年度の奨学生を募集することを決定しました。
今回のプロジェクトで明らかになった課題と向き合い、多様性のある社会でひとりひとりの生理
に寄り添うきっかけ作りをさらに進めてまいります。
※募集要項などの詳細は、4月11日(火)に特設サイトで発表予定です。
【対象者】「奨学ナプキン」に当選した奨学生
【調査期間】2022年12月1日(木)~12月14日(水)
【調査手法】アンケート調査
【サンプル数】1,076名