さまざまな理由から生理用品の入手に困っている学生の方を対象に、
生理用ナプキンを1年間無償でプレゼントする「奨学ナプキン」プロジェクト。
8月に奨学生の方へ「奨学ナプキン」を受け取ってからの過ごし方や気持ちの変化、
生理に関する知識について中間アンケートを実施しました。
ナプキンを受け取った奨学生に生理期間中の気持ちの変化の有無について尋ねたところ、63.4%が「とても変化があった」と回答しました。また、31.7%が「少し変化があった」と回答しており、9割以上の奨学生が変化を実感していることが明らかになりました。
具体的にどのような変化があったか尋ねたところ、「今までは薬局の最も安い製品(昼用・少ない日用)を常に使っていたため、コストを気にせず夜用のナプキンを使えるようになって生理中も熟睡できるようになった」「トイレに行く回数を減らすために飲食を控えていたが、今では好きなものを好きなときに食べることができる」など、枚数を気にせず使えるようになったことで金銭的・精神的に余裕が生まれたという声が多く見られました。
また、ナプキンを交換する頻度が増えたことによって「生理期間中の皮膚トラブルが減った」といった声も寄せられており、衛生面におけるストレス軽減にもつながったことが明らかになりました。
奨学ナプキンを受け取った奨学生の
9割以上が
「生理期間中の気持ちに
変化があった」と回答
「ナプキンの枚数を気にせず使えることで
心の余裕が生まれた」など
前向きな声が多数
生理に関して、「困ったときに誰に相談しているか」を尋ねたところ、7割が「母、叔母、祖母などの同性の保護者(70.2%)」に頼っていると回答。次いで「学校の友人・知人(41.0%)」という結果になりました。その一方で、「誰にも相談していない・相談したことがない(15.7%)」という声も上がっており、6人に1人は困ったときに相談できる相手がいないという現状が明らかになりました。
困ったときに相談する相手は
「同性の保護者」が
7割以上を占める一方で、
6人に1人は
誰にも相談できていない
現状が明らかに
生理に関する知識は十分に足りているかを尋ねたところ、「十分に足りている」と答えた人はわずか12.7%。どのような情報が足りてないかを訪ねる質問には、「痛みや出血がひどいときにどのタイミングで病院に行けばよいのかわからない」「自分の生理周期や経血量が正常なのかわからない」との声が多く寄せられました。
さらに、「体育の授業を欠席すると成績に影響することがある」「動けなくなるくらい生理痛がひどくなることを理解してもらえない」などの声も目立ち、当事者のみならず、周囲の人の知識や理解を深めていく必要性も浮き彫りになりました。
生理に関する知識が「十分に足りている」と感じている人はわずか1割程度
「いつ病院に行ったらいいの?」
「生理痛の対処法は?」
生理に関する知識が
“知識の貧困”が顕在化
本調査を通して、「奨学ナプキン」が多くの奨学生の金銭的・精神的な負担の軽減につながっていることが明らかになりました。
一方で、困ったときに相談できる相手がいないという現状や、生理に関する”知識の貧困”などの今後解決すべき課題も明らかになりました。
多様性のある社会でひとりひとりに寄り添うブランド「エリス」は、生理に関する正しい知識をひとりでも多くの方に知っていただくために「お役立ち情報」を発信しております。調査結果を踏まえ、憂鬱になりがちな生理期間を少しでも多くの方が安心して過ごせるように今後もさまざまな情報を提供してまいります。