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ホーム グーン(GOO.N) お役立ち情報 赤ちゃんのうつ伏せ寝は問題ない?注意するポイントを解説
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赤ちゃんのうつ伏せ寝は問題ない?注意するポイントを解説

記事公開:2024.11.26

ママやパパの中には、「赤ちゃんのうつぶせ寝は危険」と聞いたことがある人も多いかもしれません。しかし、なぜ危険なのか、赤ちゃんが何歳まで注意すればいいのかなど、わからない場合もあるでしょう。

この記事では小児科医監修のもと、赤ちゃんのうつ伏せ寝を避けたほうがいい理由や注意が必要な時期のほか、赤ちゃんのねんねスペースに関する注意点などを解説します。

1歳になるまではあお向けに寝かせよう

赤ちゃんをうつ伏せに寝かせると、乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息などのリスクが高まります。そのため、厚生労働省「乳幼児突然死症候群」では、赤ちゃんが1歳になるまでは、寝かせる際にあお向けにすることを推奨しています。

うつ伏せ寝はSIDSのリスクを高める

厚生労働省の「11月は『乳幼児突然死症候群(SIDS)』の対策強化月間です」によると、SIDSはうつ伏せでもあお向けでも発症しますが、うつ伏せにしたときのほうが発症率は高いことが研究で明らかになっています。

SIDSとは、既往歴のない健康な赤ちゃんが、何の予兆もなく眠っているあいだに突然亡くなってしまう、原因不明の病気です。2020年には日本で95人の乳幼児がSIDSで亡くなっており、乳児期の死亡原因の3位となっています。
SIDSを完全に予防する方法は、まだ確立されていませんが、医学的な理由でうつ伏せ寝をすすめられているケースでない限り、1歳になるまではあお向けに寝かせましょう。

なお、アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)による、乳幼児の安全な睡眠についてのウェブサイト「Safe to Sleep」は、赤ちゃんがうつ伏せからあお向け、またはあお向けからうつ伏せの、どちらか一方向にしか寝返りができないうちは、自力で寝返りをしてうつ伏せになった場合でも、あお向けに戻してあげることを推奨しています。

うつ伏せ寝は窒息のリスクを高める

赤ちゃんをうつ伏せにして寝かせると、窒息事故のリスクが高まります。消費者庁が公表した資料「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!」によると、0歳児の不慮の事故死の原因は約8割が窒息であり、その中で最も多いのが就寝中の窒息です。

赤ちゃんはまだ、うつ伏せの状態で、呼吸しやすい方向に顔を動かせない場合があります。また、顔にやわらかいタオルや寝具がかかったとき、それを手で払ったり、つかんだりすることができません。
就寝中の窒息事故のリスクを下げるには、あお向けに寝かせるとともに、寝具選びや寝室環境の整備にも気を配る必要があります。

窒息予防のため、赤ちゃんのねんねスペースにも注意

赤ちゃんが安全に眠れる環境を整えることは、窒息事故を減らすためにも重要です。特に、赤ちゃんの寝具は、大人と兼用のものではなく、赤ちゃん用に作られたものを使うことをおすすめします。
ここからは、ベビーベッドの使い方や寝具の選び方など、赤ちゃんのねんねスペースにおける注意点について解説します。

ベビーベッドに寝かせて、柵は常に上げておく

ベビーベッドに寝かせて、柵は常に上げておく

消費者庁の資料「0歳児の就寝時の窒息死に御注意ください!」では、赤ちゃんを寝かせるときは大人用のベッドではなく、ベビーベッドを使用することを推奨しています。

大人と赤ちゃんが同じベッドで寝ると、大人が意図せず赤ちゃんの上に覆いかぶさってしまったり、大人の寝具が赤ちゃんの顔を覆ってしまったりするリスクがあります。このような事故を避けるためにも、大人とは別に、できるだけベビーベッドで寝かせるのが理想的です。

また、ベビーベッドは、国が定めた安全基準の検査に合格した「PSCマーク」が貼られたものを選ぶようにしましょう。さらに、ベビーベッドを使う際は、赤ちゃんの転落防止のために、常に柵をしっかり上げておくことも大切です。

硬いマットレス、または敷布団で寝かせる

赤ちゃんの寝具は、赤ちゃん用の硬めのマットレスや敷布団を選びましょう。大人用のやわらかいマットレスや敷布団は、赤ちゃんの体が沈み込み、顔が埋もれて窒息するリスクがあります。
赤ちゃん用の硬いマットレスや敷布団は、赤ちゃんの体をしっかり支えて、安全な姿勢で眠ることをサポートします。

シーツがたるまないようにする

シーツがたるんでいると、赤ちゃんの顔にかかって窒息する原因にもなります。
シーツはマットレスや敷布団にしっかりフィットするものを選び、ベッドメイキングの際、たるみやしわがないよう整えるようにしてください。

枕やぬいぐるみ、タオルなどを置かないようにする

赤ちゃんのねんねスペースには、枕やぬいぐるみ、タオル、よだれかけなど、やわらかくて軽いものは置かないようにしましょう。赤ちゃんは寝ているあいだも、ずり上がったり、寝返りをしたりと、よく動きます。これらのアイテムが不意に赤ちゃんの顔に乗ったり、首に巻き付いたりすれば、窒息につながるおそれがあります。

特に月齢の浅い赤ちゃんは、顔に覆いかぶさったものを自分で払いのけることができません。赤ちゃんが安全に眠れるよう、ねんねスペースはシンプルに保つことを心掛けてください。

赤ちゃんのうつ伏せ遊びは、大人が目を離さなければ問題ない

赤ちゃんのうつ伏せ遊びは、大人が目を離さなければ問題ない

赤ちゃんを寝かせるとき、うつ伏せは避けるべきですが、遊びの時間に行う「うつ伏せ遊び」は、大人が目を離さないのであれば問題ありません。うつ伏せ遊びは、赤ちゃんの首や肩、腕の筋力を鍛え、運動能力や呼吸器の発達を助けるメリットもあります。

うつ伏せ遊びをする際は、必ず大人がそばにいて目を離さないことが重要です。また、遊ぶ場所はやわらかすぎない、安全な場所を選んでください。
なお、うつ伏せ遊びは、1日数回、短時間から始めるのがいいとされています。赤ちゃんが遊んでいるあいだに寝てしまうことのないよう注意を払いながら、短い時間から始め、徐々に時間を延ばしていきましょう。


監修者のご紹介

竹中 美恵子先生(小児科・内科・皮膚科・アレルギー科)
難病指定医、小児慢性特定疾患指定医、子どもの心相談医、高濃度ビタミンC点滴療法認定医、キレーション認定医。小児科医としての臨床を積みながら皮膚科や内科を学び、家族全員を1つの病院で診られるワンストップの病院を目指して姉妹で開業する。

女医によるファミリークリニック


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グーンプラス 敏感肌にやわらかタッチ 新生児用/Sサイズ/Mサイズ

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1歳未満の赤ちゃんのうつ伏せ寝は避けよう

1歳未満の赤ちゃんをうつ伏せで寝かせることは、SIDSや窒息などのリスクを高めます。赤ちゃんを寝かせるときは、必ずあお向けにするように徹底しましょう。ただし、遊びの時間には、大人がそばで見守っている限り、うつ伏せで遊ばせることは問題ありません。
成長や発達に合わせて、適切で安全な睡眠環境を整え、赤ちゃんが安心して眠れるように心掛けてください。

よくあるご質問

赤ちゃんのうつ伏せ寝はなぜ危険なの?

赤ちゃんのうつ伏せ寝は、SIDSや窒息のリスクが高まるため危険です。厚生労働省によると、SIDSはうつ伏せでもあお向けでも発症する可能性がありますが、うつ伏せのほうが発症率は高いことが明らかになっています。また、消費者庁によると、0歳児の不慮の事故死の原因は、約8割が窒息であり、その中で最も多いのが就寝中の窒息です。

赤ちゃんが寝返りでうつ伏せになったら、あお向けに戻したほうがいい?

アメリカ合衆国保健福祉省(HHS)による、乳幼児の安全な睡眠についてのウェブサイト「Safe to Sleep」は、赤ちゃんがうつ伏せからあお向け、またはあお向けからうつ伏せの、どちらか一方向にしか寝返りができないうちは、自力で寝返りをしてうつ伏せになった場合でも、あお向けに戻してあげることを推奨しています。

赤ちゃんのうつ伏せ遊びは危険?

赤ちゃんをうつ伏せで遊ばせる「うつ伏せ遊び」は、大人が目を離さないようにしていれば、問題ありません。うつ伏せ遊びは、赤ちゃんの首や肩、腕の筋力を鍛え、運動能力や呼吸器の発達を助けます。
なお、遊ぶ場所はやわらかすぎない、安全な場所を選びましょう。

画像提供/PIXTA

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