下着やトイレットペーパー、石鹸は持っている?
持っていないときには、どんなことが起きますか?
アンケートをとってみたところ、持っている下着の枚数が「2枚以下」の子は55%、「3~4枚持っている」は45%、「5枚以上持っている」は0人との結果になりました。女の子たちからは「十分な量の下着がなくて困っている」「もし下着があっても、のびたり、破けたりしていて、生理用ナプキンをつけるのには不安がある」との声があがりました。
学校に寝泊まりしている子をのぞいて、全員が「トイレットペーパーが不足している」という結果に。トイレットペーパーがないときには、古雑誌・古新聞を揉んでやわらかくして使う、水が余っていれば水を使うとの実態を教えてくれました(水は有料かつバケツで汲みに行く必要があるため、潤沢に使うことはできません)。不衛生な古い紙を使うことで、かゆみや痛みを覚える子がほとんどです。
「家に石鹸がない」経験をしたことがある子は74%、「いつも洗濯用石鹸で身体を洗っている」は79%を占めます。さらに「洗濯用石鹸で身体を洗い、健康被害を感じたことがある」は72%にものぼります。
スラムで使われている石鹸のなかには、質の悪いものがあるためです。肌にかゆみが出たり、目が充血したり、鼻水が止まらなくなったりすることもあると教えてくれました。