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REPORT vol.13

REPORT vol.13

ハートサポート2024活動&支援中間報告。
日本の女子中学校で特別授業とザンビアの女の子たちから届いた声

ハートサポートプロジェクトでは、2020年からザンビアで支援活動を行ってきました。2024年度は日本の女子中学校で特別授業「私たちと生理」を開催したり、ザンビアへの「布ナプキン作製支援」を行ったり「#エリスハートサポート2024」のハッシュタグをつけて感想や応援コメントをいただくSNSキャンペーンを実施しました。
本レポートでは、2024年の活動の中間報告と、ザンビアの女の子たちやザンビア保健省の方、現地で支援を行っているアムダマインズの担当者の声も合わせてお届けします。

ハートサポート2024 SNSキャンペーンの御礼

ハートサポートプロジェクトでは、2021年から行っているザンビアへのSNS投稿を通じた「布ナプキン作製支援」を実施しました。
特別授業の感想を「#エリスハートサポート2024」のハッシュタグをつけてSNSで投稿すると、1件の投稿につき布ナプキン1枚分の作製費(支援上限:5,000枚)が送られるキャンペーンです。今回もたくさんの投稿をいただき、素敵な感想が集まりました。改めて、御礼申し上げます。

特別授業「私たちと生理」に対して感じたこと

2024年は活動の第1弾として、日本女子大学附属中学校の3年生38名を対象に、生理に関する特別授業を3月に実施しました。
日本の女子中学生に対して「世界女の子会議」の動画も見てもらい、自分たちとの違いに驚きの声もあがりました。
特別授業の中では学生がディスカッションを行い、「普段は女の子同士でも人とは話す機会がないから人によって捉え方や悩みが違うことは知らなかった」「人に共感してもらえないから言い出しにくい」「男性にも知識を持ってほしい」という意見が出ました。ザンビアの皆さんは、そのような日本の女の子の考えを聞いて「とても恥ずかしがりやさん」と素直な感想をいただきました。

布ナプキンを自分で作れるようになったことで広がった可能性

ハートサポートプロジェクトがスタートして4年目となります。ザンビアの女の子たちに布ナプキン作製を続けてみた感想を聞くと、このような声が届きました。
「布ナプキンはコストパフォーマンスが良いですね。使い捨てナプキンは1枚で20クワチャ(約112円)しますが、使い捨てナプキンは同じくらいの値段で2年程使えます。布ナプキンについては以前から知ってはいましたが使ったことはなかったので、とても良い印象です」

「この活動のために集まり、外で活動できる場所があることは嬉しいことです。(私が住んでいる)コミュニティには、ドラッグなどをやっている若者がいたりして家にいても安心できません。活動のために家の外に出られることで、危険な目に遭うリスクも減らすことができます」
「最初に作ったものに比べると上手に作れるようになり、布ナプキン作りの活動が地域の若者たちにも浸透してきています。自分で布ナプキンを作れるようになったことで、家族の助けにもなっています」

ザンビアの女の子たちは、布ナプキンの作製ができるようになったことで、地域の女の子たちの生活の質を向上させたり、布ナプキンを必要としている団体・企業の提携サプライヤーとなったりと、今後の目標についても話していただきました。
「これからは、布ナプキンの質や生産性の向上を目指すとともに、組織として必要な体制を整え、手続きを進めたいと思います。富裕層などをターゲットに、マーケットなどでも販売できたらいいですね」

自ら活動を続けていくために必要なスキルを習得を目指す

ザンビア保健省の方からも嬉しい声が届いています。ザンビアでの支援を継続して行ったことで、「コミュニティの女性たちの意識が向上しました。以前は布ナプキンのことは知らない人が大半でしたが、今は知っていますし、使っています。作製する布ナプキンの質も向上しました」
また、ご自身にも変化があったとも話します。「若者たちの活動を指導、監督する立場にあったため、事業を通じてグループメンバーをまとめ、組織化したり、活動を効果的・効率的に実行しようとする意識と力が身に着きました。事業活動を通じていろいろなことを学べたと思います」
現地での支援活動を一緒に行ってきたアムダマインズの担当者からも、布ナプキンを作れるようになることだけを目標にするのではなく、現地の人々が自ら活動を続けていくために必要なスキルを習得することを目指すことができましたと感想をいただきました。
「活動にご支援をいただいたことは、現地の人々をパートナーとして、ともにより良い世界をつくっていこうとする意識の表れと感じており、ハートサポートプロジェクトとして協働することができたことを嬉しく思っています。支援してきた若者グループの活動は、まだまだ発展途上ですが、プロジェクトを通じて様々な面で成長したと感じています。彼らがその経験と想いを胸に、これからも努力を重ねていってくれることを願っています」

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